ゴキブログ一覧
2023 .2.13
いろんな餌
Various feed
煮干しの続報です.
ツチゴキブリもこの様に骨にしてしまいます.
リンゴもこの様に皮だけに.
リンゴはこの皮の後ろに見えるように乾燥した後ゆっくり食べているようです.
うまく乾燥すればよいのですが,条件(今のところ説明できません)が悪いとカビが出ます.
数に合わせた適量をつかんで入れると良いでしょう.
2023 .2.10
Deropeltis paulinoi完全復活
Deropeltis paulinoi full recovery
幼虫死は全くなくなりました.
卵鞘も沢山.
健康そうな♀.
足がしっかりしています.
クロゴキとは少し動きが遅いので,こういった遊びをしても制御できなくなることはありません.
2023 .2.9
夜のクマネズミ
Roof rat at night
入った直後.
穴から様子をうかがっています.
しばらくすると1匹の雄が様子を身に出てきます.
同じ個体.
お楽しみください.
2023 .2.8
ウスヒラタゴキブリ(八丈島)
Megamareta pallidiola(Hachijojima Island)
増えないです.
ウスヒラタゴキブリの飼育は難しくはないのですが,このケーズは増えないです.
本種の飼育の癖は,飼育後3~4年以降が急に減ること.
しかし,こいつはまだ1年目.
こんなに増えないのは島嶼の秘密があるのか.
理由は孵化し難い.
いろいろやって,現在全滅の危機は回避できたかな?といった状況.
よくよく見ると,本種の複眼って黒くないんですよ.
2023 .2.7
ムカデにダニ
Centipede breeding containers had mites.
真ん中にいます.
ダニが発生しているケースはすでに把握して,管理されていると思っていたのだが,ムカデのケースにもいた.
なんかおかしい.
入るわけないのだが.
そういえば,ヤエヤマサソリのケースにも以前は頻繁に発生していた.
共通点はコオロギ?
ンなわけないと思うのだが,これに関しては確認していなかった.
少し注視します.
というわけで,唯一残っているムカデがこいつ.
2021年にF1ベビーを入手してここまで大きくなりました.
現在約13㎝.
まだまだ大きくなると思います.
楽しみです.
2023 .2.6
キチャバネゴキブリの食痕
Symploce japonica food bite
キチャバネゴキブリを放飼しているシロアリ容器ですが,少し探しただけではゴキブリは見つかりません.
生きているのかわかりませんが,餌を見るとカビだらけの一部が欠けています.
多分食べ跡でしょう.
少し安心できます.
シダも新葉が沢山作られ春に向け緑が増えていきそうです.
暖かくなるのが楽しみですね.
2023 .2.3
苔
Moss
あっという間に1月が終わりました.
明日は立春なんですね.
飼育室窓際の床に昨年から置かれている物.
中はこれ.
当初はシダ類が入っていたのですが消えてしまい,半年ほどほぼ放置してます.
ラップをしてあるので乾燥せず,別の生き物が繁茂してきました.
良い感じです.
2023 .2.2
ひっくり返ったその後
After the overturned Macropanesthia rhinoceros
またひっくり返っていました.
やはり,体力が落ちるとこうなってしまうのでしょう.
自然界では一度裏返しになるとそこで終わり.
助けても一度体調崩すと戻らないのかもしれません.
寿命でもあったかもしれません.
とはいえ,黙って見ていられないので,マットを増やして物理的に仰向けにならないようにしました.
元の繁殖ケージに戻すのは無理そうなので,狭いですがこの容器で面倒見ようと思います.
2023 .2.1
Polyphaga saussurei
Polyphaga saussurei
また採卵シーズンになりました.
篩って卵鞘を採集します.
いつものようにプラカップに入れてヤシガラ入れて保管.
2~3か月後に孵化予定.
2023 .1.31
Archimandrita tesselata
Archimandrita tesselata
床替えしてまだそれほど経っていませんが,マットは大きな糞で埋まっています.
ヤシガラも,本種のような大型種にしてみれば餌に.
元々,ゴキブリは土壌動物とされ,シロアリ同様植物死体を分解して土に返す役割を担っています.
なので食べて当たり前なのですが,なんとなく不思議な気がします.
この中に何匹見えているかわかりますか?
最低10匹います.
これ見て思ったのですがヒラメですね.
土に擬態しているように見えます.
多くのゴキブリ類の幼虫は成虫と比べ地味な色をしていますが,このような目的からすると理解ができます.
取り出すと,うっすらと背面に土ぼこりが付いていかにも擬態してます感を出しています.
必死に手にしがみついて「土です」を訴えているよう.
無理して顔を見てみるとこんな感じ.
可愛いですね.
全然動きません.
ついでなので幼虫の雌雄を.
♂.
腹板端部の節が小さい.
♀大きく広い.
簡単ですね.
マット(餌)を新品にしました.
私としては固型飼料は餌として,容器に入れているのですが,彼らからすると餌の中に潜っている感じなのでしょう.
2023 .1.30
煮干しについて
About niboshi
現在,煮干しに凝っています.
元々は,貯穀害虫の飼育に使っているのですが,貯穀害虫はあまり選り好みがなく,何を与えても食べていたと思ったのですが,煮干しを食べてみると明らかに塩味が効いている美味しい物.
薄味で素材の味の物.
硬い物.
いろいろあることに気が付きました.
以前から煮干しはたんぱく源としてゴキブリにも与えていたが,食べないのであまり興味が無くなっていた.
しかし,薄味というか無塩煮干しはゴキブリも食べることが分かりました.
Thorax porcellana.
Decoralampra fulgencioi
真ん中の大きな煮干しは美味しい塩味.
左の小さな煮干しは薄味煮干し.
上に見えるのは爬虫類のスカル.
本種は,魚より肉系が好きかもしれないが食べます.
アカズミゴキブリ.
食べてます.
2023 .1.27
Aeluropoda insignis床替え
Cleaning of the Aeluropoda insignis breeding container
どうも一年間変えていなかったようで炭カルがかなり減ってしまいました.
糞もかなり溜まっています.
ケースが大きいので場所とります.
小さな幼虫が沢山いるので状態は良いようです.
移動は手で.
終わりです.
また一年変えないことになるのか?
一年が早い!
2023 .1.26
ヨロイモグラもう一つのケージ
Another Macropanesthia rhinoceros breeding container
開けてびっくり.
1匹ひっくり返っている.
もう一匹は我関せずとゼリーを食べている.
カブクワと同じで,横転すると寿命が縮む(私ではないですよ,まあドキッとしますが(笑)).
♀です.
なんか弱弱しくなっておりダメそうな感じだが,とりあえずプリンカップに移し昆虫ゼリーを与えて様子を見ることにします.
食べ始めたので,生きようとはしているようです.
もう1匹は♂.
昨日のケースが♂1♀2なので,♀をこれに移してペアをつくります.
ついでにマットも新しくしました.
2023 .1.25
Therea olegrandjeani孵化
Hatching of Therea olegrandjeani oothecae
昨年の11月30日に分けた卵鞘が孵化しました.
相変わらず長い卵期間です.
小さい.
これからどんどん孵化してくるでしょう.
餌はニンジン.
適度に加水しておけば生きています.
2023 .1.24
ヨロイモグラゴキブリ床替え
Cleaning of the Macropanesthia rhinoceros breeding container
久しぶりに床替えしました.
記録を見ると1年以上していなかったようです.
マットが不味そうな色に変色しています.
性別は,
♂
♀
♀
新しいマットを厚めに敷き完了.
最近全然繁殖してないです.
適齢期ではないのか環境が悪いのか.
現在2ケースありますが今年あたり産んでくれないとこれで終わる可能性が出てきました.
ゴキブリ=増える
ではないのです.
2023 .1.23
春の予感
Feel of spring
週末,恒例の単為生殖ワモンゴキブリの採卵しました.
(親は40匹ほどいます)
前回まで2週間に1個程度の採卵でしたが,今回はこんなに沢山.
温度環境とか変わらないはずだし,逆に大寒波とかで寒い.
熱帯原産の種ですが,春を感じる何かを野生の生物は持っているのでしょうね.
2023 .1.21
アメリカザリガニ
Procambarus clarkii
アメリカザリガニといえば,子供の頃にあこがれていた生き物でした.
私の田舎は長野なので寒いせいか近くには生息しておらず,ザリガニ釣りした記憶がありません.
良く捕れる生きものはミヤマクワガタとカブトムシでした.
そのため,デパートに行ったときに買ってもらって飼育しました(笑).
さて,いよいよ今年の6月1日よりアカミミガメと合わせて特定外来生物に指定されます.
ただし,今までの指定種とは少し扱いが違います.
大きな違いは規制開始後も一般家庭でペットとして飼育している個体は継続して飼育できること.申請や許可,届出等の手続きは不要.
ただし逃がしてはダメ.
まあ,そんなことはどんな生物も同じです.
イヌ,ネコ,ヘビ,ゴキブリ等々一度飼い始めたら,天寿を全うするまで可愛がってください.
詳しくは環境省のHPで見てください.
というわけで,たまたま入手したので写真を撮りました.
こうして見るとカッコイイですね.
幼体.
小さい.
2023 .1.20
鳥の糞
Bird feces
ゴキブリの餌です.
代表種はネズミの固型飼料の栄養だけで累代が出来ます.
しかし,そうでない種は他にも必要な餌があるはずです.
Bell, W. J., Roth, L. M., & Nalepa, C. A. (2007). Cockroaches: ecology, behavior, and natural history. JHU Press.
には,様々な餌や栄養素について書かれていますが,栄養素で試すのは煩雑になりすぎます.
そこで,道に落ちている自然物を与えているのですが,Thyrsocera spectabilisのように早々に終了している種があります.
身近なもので今与えているのは鳥の糞.
都市害虫研究者の中野先生の論文にも,クロゴキブリなどが鳥の糞を食べていることが報告されています.
いくら雑食とはいえ糞などおいしそうではないですが必要なのでしょう.
現在鳥の巣の寄生虫を調べている関係で,ツバメの巣が沢山ストックされています.
で,これを与えたら一応食べますね.
面白いですね.
というわけでツバメの糞.
Periplanetaの容器に入れ,
翌日.
白いところは無くなっています.
白い部分は尿酸.
もしかして水に溶けてなくなっているのかと思い,ゴキブリの入っていない容器に同じに置いたら,白いままでした.
食べていることは間違いなさそうです.
まあこれが,影響してくるのは生殖のところだと思うので,すぐに効果は分かりませんがこういったのも飼育の楽しみであります.
2023 .1.18
オガサワラゴキブリ簡易管理
Easy maintenance of Pycnoscelus surinamensis
ケースの置き位置が悪いのか何なのか,毎度水切れを起こしてしまいます.
今回もカラッカラ.
水も無し.
本来は,虫体を篩って新しい湿ったヤシガラに入れてやるのが良いのですが時間がかかりすぎます.
ヤシガラがまだ使えそうなときは水を入れてかき混ぜる.
大体500㏄入れれば結構な湿り気.
入れると同時に虫体ごと攪拌して水分が均一になるようにします.
食べられて量も減っているのでほぐしたヤシガラを追加してもう一攪拌してエサ入れ水入れ完成となります.
2023 .1.17
アカズミゴキブリの飼育
Breeding Periplaneta kijimuna
WF1です.
これらが孵化したときから,確信がありました.
F2を取るのは至難の業だろう.と.
実際,これだけいてもこのケースは孵化しないです.
卵鞘もこの様にいい感じで木に産み付けているのですが,孵化しない.
すでに100個以上は産んでますが孵化無し.
昨日の,Thyrsocera spectabilisと同じ状況です.
しかし,確信があったので,手は講じていました.
おかげでとりあえずF2幼虫は確保できました.
こちら.
神々しい姿.
クロゴキかワモンの幼虫にそっくり.
嫌いな人はすぐに殺虫剤となるでしょう.
しかし,私にとっては目に入れても痛くないほど(笑)の存在です.
まあ,たまたま生まれたのか,その辺はもう少し検証しながら,今年はこれを確実にすべくいろいろ試したいと思います.
2023 .1.16
Elliptorhina javanica床替え
Cleaning of the Elliptorhina javanica breeding container
半年ぶりの交換です.
この床にしてから,床替えが楽になりました.
細かな糞やゴミは下に沈み,虫体やまだ使えるチップ(床)は上にあるので手ですくって移しやすいです.
ねずみ用を流用していますが,製品の特長である微粉末が少なく,ネズミにもゴキブリにも良い感じです.
メーカー直販ではなく,もう一つ代理店を通して購入しています.
ペットショップでは売ってないと思いますが,床敷きで大目の物だと同じように使えると思います.
交換後.
あまり変わりませんが,下に溜まった糞は無くなっています.
2023 .1.13
Thyrsocera spectabilis終了
End of Thyrsocera spectabilis breeding
2021年9月より飼育はじめましたが,ついに終了しました.
結局卵鞘は一つも孵化せず.
入手いた時点でFだったのでしょう.
まあ幼虫でしたから当然と言えば当然.
木に埋め込んで産卵しているので期待したのですが凹んで終わり.
水苔にも生みましたがそのまま終わり.
本種はもう一度挑戦してみたいですね.
2023 .1.12
タマヤスデ床替え
Cleaning of the pill millipede breeding container
昨年よりやろうと思っていましたが,どうしても後回しになっていました.
いくら今増えているとはいえ,簡単に崩壊するのでこんなことではダメなんですが.
大体年3回の床替えが今のところ標準かと思います.
年末に急場しのぎでスギとモクマオウを入れましたが食べてます.
いつものように,横に新しい餌が入った容器を並べ1匹ずつ拾って移します.
ちょうど今,孵化が始まった直後のようで,小さな個体が沢山います.
移し終えた状態.
どうしても古いマットごと移すので糞が入ってしまいますが,この下は新しい腐葉土がタップリ敷いてあります.
結局今回は,今までで最高の170匹余りを移しました.
これだけうまく飼育できると,海外のもう少し大きめの種を飼育したいと思うのですが,簡単ではないのですよね.
2023 .1.11
雑事 24
Little things 24
まずは産卵.
ワモンゴキブリの曲がった卵鞘.
無事産下されましたが,孵化するかどうか.
キチャバネゴキブリ産卵
まだF1です.
体に比べて太いですね.
ナミホシヒラタアブ?
この時期に屋外で凍えていました.
そのおかげで写真は撮り放題.
Gromphadorhina oblongonotaですが,大きな♂成虫にが出ました.
でも,もう少し大きくなります.
少し変わった場所から採集されたニセセマルヒョウホンムシ?
セマルではないかとも考えているのですが,交尾器を見ないと判断できなさそうなので,文献取り寄せ確認する予定.
2023 .1.10
Therea olegrandjeani恒例の卵鞘採り
Reguular event of oothecae picking
本属の他の種同様,一斉に成虫となり卵鞘だらけになる.
このタイミングが床替えの時期です.
床替えが年1回程度で済むというのは楽なのだが,この後の卵鞘保管が少々面倒.
ある程度放置できる(水餌の補充はする)のだから,まあ仕方なしと.
というわけで卵鞘管理に入りました.
ただし,羽化遅れの幼虫も少しいるので,この時期は虫体と卵鞘管理の両方となりますね.
2023 .1.6
アカズミゴキブリ羽化
Molt of Periplaneta kijimuna
触角の直線が見事です.
本属の特徴は細く長い触覚.
このようにして最終形態に変態します.
狭い容器内の脱皮だったので,カップに避難させ動けるようになるまで保護しているところ.
♀です.
2023 .1.5
サツマゴキブリ脱皮
Molt of Opisthoplatia orientalis
昨年8月に潮岬から来たサツマゴキブリ幼虫ペアの♀がやっと成虫になりました.
まだ外骨格が完全に硬化していない段階です.
これはだいぶ前に成虫となった♂.
これで成虫ペアがそろいました.
外でも春に向けた準備が着々と進んでいることでしょう.
それで,この状態.
他にも見覚えがあると思いませんか.
そう.
私はBlaptica dubiaを連想しました.
両種は亜科も違う種ですが,いろんな箇所で共通するところがあるのが面白いです.
2023 .1.4
リュウキュウクチキゴキブリ半年ぶりの床替え
Cleaning of the Salganea taiwanensis ryukyuanus breeding container for the first time in six months.
明けましておめでとうございます.
東京は穏やかな天気の続くお正月となりましたが,寒がりの私は寒いです.
で,この連休も発表や論文の仕込みであっという間におわりました.
歳とともに動きは鈍くなりましたが,動かせる部分はネジ撒いて早動きをしていきたいと思います.
昨年秋ぐらいからズ~と「かえなきゃ」と思っていた本種の床替えがやっと今年実行できました.
ラベルを見ると前回6月なので半年ぶり.
また,1ペアぐらいしか残っていないかと思ったが,結構出てきました.
しかし,1個体死骸が出てきたので(たぶん半年前の親)もう少し放置したらヤバかったかもしれません.
新たに入れる材は小プラケに10分ほど加水してケースに詰めます.
横から見た状態.
今回雌雄を見ようとしたのですが目の焦点がやばく,とりあえず2ペアはいるだろうと決めて放逐しました.
多くが成虫になっているので,半年後には幼虫がいくつも観察できると思います.
良かったよかった.
2023 .1.1
2023年 兎年
Happy New Year 2023
2022 .12.28
アカズミゴキブリ
Periplaneta kijimuna
早いもので今年も残すところあとわずか.
本ブログの年内の更新は本日が最後になります.
今年は,東京都ペストコントロール協会の関係で久しぶりにたくさんのゴキブリを採集する事が出来ました.
その結果は来年3月に開催される都市有害生物管理学会第44回大会と,4月に開催される第75回日本衛生動物学会大会で発表しようと考えています.
大変興味深い結果が出ております.
さてゴキブリ三昧を締めくくる今年最後の話題はアカズミゴキブリ.
2021年に西表島で発見され新種記載されたゴキブリです.
今回我々は石垣島で採集し,やっと掲載されたのでご紹介します.
論文は日本衛生動物学会HPに掲載されています.
ご興味のある方はご覧になってください.
さて,ゴキブリといえば動きが素早いと言われます.
本種はまさにそれ.
異常に動きが素早い.
今までゴキブリは100種以上飼育してきましたが,文句なしの1番.
こんなに素早いのは初めてです.
よく,タランチュラの飼育難易度でインディアンオーナメンタルなどは動きが早く初心者には向かないと言われますが,本種はゴキブリ界のオーナメンタル.
危険な速さです(速さだけね).
しかし,形態は大型でゴキブリらしい形態をし綺麗な種です.
今後,飼育などに関してご紹介していきます.
来年もどうぞよろしくお願いします.