ゴキブログ

ハイイロゴキブリ

2023 .3.8

ハイイロゴキブリの前胸背板

カテゴリー:ハイイロゴキブリ

Pronotum of Nauphoeta cinerea

少し前にHenschoutedenia flexivittaの前胸背板の顔について話しましたが,本種も模様があります.

何に見えますか?
私には,顔というより古代エジプトの壁画に書かれた動物画の様に見えます.

ただ,これも個体変異があり顔に見えそうなのもあります.

ついでにこちら.
前胸背板の写真撮ってたら側で交尾したがっている雄がいました.


雄が雌を交尾に誘っています.
多くのゴキブリは腹板に識別できる誘引線の開口部があるのですが,本種は外見上はありません.
この背板の表面に雌を誘う物質の放出部があるようです.
まだまだ知らないことが沢山ありますね.

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2022 .10.5

ハイイロゴキブリの床替え

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Cleaning of the Nauphoeta cinerea breeding container



繁殖力が旺盛で,他のケージより短時間で水なし餌無しの状態になるのですが丈夫です.
害虫種はこの強さが素晴らしい.
なので,害虫種と野外種のケージはグループごとに分けて置くようにしています.

水が切れていたので,気が付いた虫体はすぐに水を飲みに来てました.

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2021 .11.5

ハイイロゴキブリ

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Nauphoeta cinerea

ハイイロゴキブリは,害虫扱いされていますが,爬虫類の餌として古くから飼育されている種です.
海外でも研究は古くから行われ,「発声」と呼ばれる現象も1960年代に研究されました.
Hartman,& Roth(1967)によると,前胸部の後縁と前翅の翅脈を擦り音を出すようで,フレーズは2〜6個の複雑なパルスとそれに続く長い連続した不定形の音を3分ほど発するようです.
音は約15kHzまでの幅広い周波数帯で構成され,音圧は1cmで55〜65dBのようです.
確かに,夜とか飼育室にいるとカタカタコトコト音がしています.
というわけで大変メジャーな種となり,本種を飼育している人は逆に少ないのではないでしょうか.
私も,珍しいゴキブリは大好きですが,ゴキブリの古典と思われる本種やデュビアBlaptica dubia,ブラベルスBlaberus discoidalis,ドワーフヒッサーElliptorhina chopardi,トウヨウゴキブリBlatta orientalisは押さえておきたい種ですね.

ガラス面を登るとされていますが,炭カルは削らないので久しぶりの床替えとなりました.
餌食いが良く個体数が多くなると餌容器はすぐに空になりますが,飢餓にも渇水にも強く本当に丈夫です.

幼虫.
皆同じような茶褐色の幼虫ですが,他の種に比べ細長い個体が多いです.

♂成虫.
ちょうど♀の誘引行動をとっていました.
この腹板よく見るとずれています.
近親交配の結果なのか分か,昆虫全般に起こりやすいのか分かりませんが,飼育しているゴキブリでは珍しくないですね.

と思ったのですが,別の角度から見ると2か所でずれが出ています.
これでも普通に生活できるのは節足動物のすごいところでしょう.

床替え終了.

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2011 .4.19

ハイイロゴキブリ飼育

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餌ゴキブリの前に害虫種と言われるだけあり,非常に丈夫で飼い易い.
熱帯地方に分布するといわれ,日本でも南西諸島で発見されている.
リュウキュウモリゴキブリとは同郷ともいえる種.
両種は飼育に関して特に気を使わなくとも,増えていたので今年の冬は棚の最下段にリュウキュウモリゴキブリと並べておいた.
その結果リュウキュウモリゴキブリはやばそうな状況に陥り,現在最上段にて休養中.
本種は最下段で猛烈な勢いで増え続けている.
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餌と水があればどんどん増える.
言ってみればゴキブリらしい種.

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2011 .2.14

2/7の結果

カテゴリー:ハイイロゴキブリ

想は的中.
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見事ハイイロゴキブリとなりました.
大きさの違う異種が混ざっても,特別問題はないようであるが,今回の場合はハイイロ1:Pseudomops septentrionalis多数なので,同数で飼育したらどうなるか.
餌の取り合いさえなければ良いと思うが.

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2010 .2.26

ハイイロゴキブリ床換え

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床換え前.
ケース下面は糞だらけである.
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餌と水容器を入れた新しいケースを用意.
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古いケースに並べておき,シェルターごと移動する.
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本種は紙類を良く齧り,この様にシェルターの下部はなくなっている.
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少し湿り気を帯びた糞が大量に溜まっていた.

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2010 .2.25

ハイイロゴキブリ

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family Blaberidae
subfamily oxyhaloinae
genus Nauphoeta Burmeister, 1838
species Nauphoeta cinerea (Olivier,1789)
本種は本属で1種しか発見されていない.
体長は25mm内外.
ペットの餌さとして日本国内で飼育されている.
Henschoutedenia flexivitta (Walker, 1868)ジャイアントロブスターローチに雰囲気が似ているが,全くの別属.
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卵胎生で非常に良く増える.
沖縄などの倉庫のような建築物内で発見されているようで,自然界では繁殖していないと思われる.
この個体群も,国内採集だが輸入資材について持ち込まれたものである.
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幼虫は各齢も同じような外見で,腹部が長く,腹節に白いバンドが入るため,
縞模様に見える.
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♀成虫が卵鞘を持つと,腹部が異様に長くなる.

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2009 .6.23

ハイイロゴキブリ 卵鞘

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繁殖に関して何の心配の無いハイイロゴキブリ.
その為あまり関心を持って観察したことはほとんど無い.
餌を補充しようとして何気に見ると,
同じように卵鞘を出した個体が3匹集まっていた.
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なぜかお互いが移動しても付かず離れず等間隔を保っている.
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卵鞘を数えると18×2 36ほどの卵が見える.

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