ゴキブログ

マダガスカルゴキブリ

2014 .12.8

マダゴキ類の繁殖について

カテゴリー:マダガスカルゴキブリ

About breeding of tribe Gromphadorhini.
日本で一般的に「マダガスカルゴキブリ」と言われるゴキブリは,マダガスカル島にのみ生息する族である.
現在,6属20種が確認されている.
一番新しい記載でHerrewegeさんが1973年.
それ以降,本族は新種が見つかっていない.
くまなく探せば結構新種が見つかる気がしてならない.
見つかれば,20種しかいないので,既知種かどうかの判断ぐらいはやり易そうに思う.
繁殖についてだが,新しく分譲してもらった直後は通常2ペアが関の山.
ゴキブリ飼育の通例から考えると,2ペアも入ればそう失敗する事無く繁殖できる.
しかし,マダゴキに限って言えば,少数からスタートして上手く繁殖できた記憶があまりない.
理由としては,ペアの相性が繁殖に影響するような気がしてならない.
その結果交尾が上手く行かず,無性卵鞘ばかりをポイポイ排出させるのではないだろうか.
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増えるようで増えないElliptorhina davidi
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初齢幼虫が少しはいるので,交尾は成立していると思うのだが.
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初齢幼虫の死骸もある.
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飼育法が悪いだけかもしれないが,他種はこの方法でバンバン増える.
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綺麗にして初齢幼虫が潜みやすい場所を作り,作り直した状態.

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2012 .7.12

マダゴキ黒の固定

カテゴリー:マダガスカルゴキブリ

System fixation of the [Madagoki]  Gromphadorhina portentosa ‘normal’:
2008年に「フルーツゴキブリ」の黒ばかりを集め,飼育していた群れがある.
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結果は黒ばかり.
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現在,このような品種として流通している種が結構存在する.
クワガタなども○○系統などとして楽しんでいる人々がいる.
ゴキブリもまた,こういった楽しみもありだと思う.
 

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2012 .3.14

マダゴキ類の寿命

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The life of Madagasscar hissing roach.
インボイス Gromphadorhina portentosa “normal”
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の謎の種(♀).
2009年10月に私の所に来て既に2年と5ヶ月.
最初はペアだったが,雄は1年ぐらい前に他界.
成虫で到着したので,成虫寿命は900日以上.
ワモンゴキブリの寿命が200~700日.
それよりははるかに寿命が長いようだ.
オオクワガタ並みの寿命である.
雌のみだが,そのうち産むだろうと思いつつ,全く産まない.

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2010 .10.13

マダゴキ茶系

カテゴリー:マダガスカルゴキブリ

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2008年11月に「マダゴキ」を色別に分けた.
その結果,茶系で統一された群が出来上がった.
黒系も黒単一な群れとなった.
まあ,それだけ.
一度マダゴキの聖地に行って状況を見たいですね.

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2010 .2.19

マダゴキ類初齢幼虫

カテゴリー:マダガスカルゴキブリ

マダゴキ類の初齢幼虫の死骸が気になっていた.
最初は脱皮殻かと思っていたが,良く見ると身が入って潰れている.
3齢以上の個体はあまり見られない.
ちなみに,私の飼育法は,極力マット等の床材は入れず,
簡単飼育を目指してシェルターだけで飼育しているが,
マダゴキ類は大きすぎて通常のシェルターに入りきらないため,
卵のクッション材を使っている.
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こんな感じ.
もしかして,小さい幼虫は卵パックでは隙間が広すぎて,
成長に良くないのではといつものダンボールシェルターを入れてみた.
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小さい幼虫はほとんど潜り込んでいる.

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2009 .2.2

マダゴキ絵画

カテゴリー:マダガスカルゴキブリ

Gromphadorrhina portentosa としていただいた種.
最近はElliptorhina laevigata に似ていると思うのであるが,手許にあまりサンプルが無いので比較できない.
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この♀個体,来て一年になるが,腹が破裂しそうなほど張っているのに,
一向に出産しない.
で,いつ見ても水容器とプラケの隙間に体を横たえているのである.
このポーズがある絵画に似ていると見るたびに思っている.
さて,なんと言う絵かわかりますか?

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2008 .11.27

マダガスカルゴキブリの個体変異 その2

カテゴリー:マダガスカルゴキブリ

というわけで,3つのグループわけをしてみた.
まず,Gromphadorhina portentosa ‘normal’:
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この基準として,腹背は茶色で,中胸・後胸にも茶が強く出る個体群.
一時海外で話題となったマダゴキに宝石を貼り付けた「生きているブローチ」はこの茶を使っているように見える.
次は Gromphadorhina portentosa ‘black’:
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本当に真っ黒の個体群,これはわかり易い.
そしてもう一つ,Gromphadorhina portentosa ‘black and white’:
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このグループの特徴は腹節背面は白色で,黒のバンドが入り,
白黒明確に色分けされる.
さらに,中胸・後胸背の側縁部に赤茶色のスポットが明瞭に出る個体とした.
今後この3つのグループをさらに特徴の強い個体群として固定できるか.
楽しみである.
なお,本編の分類はよく判らない事が多く,個人的に整理したものであり,
正確な情報,正しい知識等ありましたら,是非お知らせください.

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2008 .11.26

マダガスカルゴキブリの個体変異 その1

カテゴリー:マダガスカルゴキブリ

一般的に「マダゴキ」・「フルーツゴキブリ」と呼ばれ,
爬虫類等の餌用として安価に取引されているマダガスカルゴキブリ.
本種は一体何なのであろうか.
私も飼育しているが,ただ漠然と累代しているだけで面白くない.
そこで床換えついでに少し整理してみた.
海外の資料等を参考にすると,
G. grandidieri ♂:腹部は栗色;上唇部に数本の短剛毛;上腹部は粗くざらざらした表面,前胸背板の4隅は丸みがあり、portentosaよりつまんだような突起が著しい.
G. portentosa ♂:腹部は色の変化に富み,栗色に統一されていない(George の見解では); 上唇部に多くの長剛毛;上腹部表面は滑らか;前胸背板4隅は平らで,つまんだような突起が少ない.
と英国の自然史博物館 Dr George Beccaloni氏が述べている.
私の所にいる種は,腹部は色の変化に富み,栗色に統一されていない事から,G. portentosa ではないかと思われる.
しかし,上唇部に多くの長剛毛がよく判らない.
と言うことで,難しいことはもう少し調べることとして.
そこでとりあえずGromphadorhina portentosa であろうとし.
この中に“normai” ・ “black” ・” ‘black and white”
の3つのグループがあり,
Gromphadorhina grandidieri ‘normal’:
Gromphadorhina grandidieri ‘black’:
Gromphadorhina grandidieri ‘black and white’:
と分類して見た.
ただし,Princisia sp. ‘black and white’というよく似た種もあり,今後時間があれば調べていこうと思う.
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分ける前はこんな感じでいろんな色彩の個体が混ざっている.
これを上記3グループの特徴の出ている個体をそれぞれ分けて飼育する事にする.

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2008 .3.11

巨大マダゴキ

カテゴリー:Princisia vanwaerebekiマダガスカルゴキブリ

ドワーフヒッシングローチの大きさ比較で.
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最近Princisia vanwaerebeki “big “として入手した種.
約70㎜ある.
本種も「シューシュー」音を出す.
♂であるが,薄くて幅があり,動きはゆったりとしている.

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2008 .3.4

マダガスカルゴキブリ産仔 3

カテゴリー:マダガスカルゴキブリ

しばらくすると,産んだ卵を口元の小顎肢でまさぐりはじめた.
この時点で歩き始めている個体は8匹,
孵化していない卵を食べ始めた.
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しかし,よく見ていると孵化しそうにない未発達の卵や,
明らかに死んでいる卵を選んで食べている様だ.
卵が出す振動か臭いで生死がわかる様だ.
それから数時間後,結局この時孵化しそうだった卵食を免れた卵も,
薄い卵膜から抜け出す事ができず死んでしまった.
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最終的に幼虫として活動をはじめる事ができた個体は9匹のみ.
少し手助けすれば脱出出来そうな個体もあるのに駄目であった.
おそらく野生ではもっと確率が高いと思われるが,
飼育下ではうまくいかない事が多いのだろう.

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2008 .3.3

マダガスカルゴキブリ産仔 2

カテゴリー:マダガスカルゴキブリ

生まれたての1齢幼虫.
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1齢なのに10㎜以上ある.チャバネゴキブリの終齢に近い大きさである.
体内にある全ての卵を産み落とした後に茶色のジェル状の物質を出し始めた.
糞かと思ったが,白い幼虫たちがそれを食べにやってくる.
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腸内細菌でも含まれているのであろうか.
材食性のFamiry Panesthiidaeは腸管内のバクテリアが消化に重要な役割をしているらしいが,本種はどうであろう.

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2008 .2.29

マダガスカルゴキブリ産仔 1

カテゴリー:マダガスカルゴキブリ

マダガスカルゴキブリとして流通している種はいくつかある様で,
海外のサイトや洋書,国内の本などを総合して判断すると,
さっぱり訳がわからなくなってしまうので,
とりあえず本種は「フルーツゴキブリ」or「ヒッシングコックローチ」としておきたい.
ペットローチとして,餌として最も流通している種である.
これの水容器を交換しようとケージを見ると,
お腹がはち切れんばかりの♀がいたので,産むかと思い別容器に移しておいた.
すると少し目を離したすきに産み始めたのであわてて写真に納めた.
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産み始めたところを後方より.
プリンカップの外より移した為,ピントがぼけてしまったが,
これはこれで良かったかも知れない.
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薄い膜のような卵殻に包まれ産み落とされると中から白い1齢幼虫が出てくる.
カマキリと同じである.
しかし,生み始めの卵は発達が未熟な卵もあるようで,
茶色かったり,小さかったりしてどう見ても中から幼虫が出てくる様には見えない卵もある.
はたして何匹無事産まれるであろうか?

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