ゴキブログ

ウルシゴキブリ

2023 .10.11

謎のPeriplaneta

カテゴリー:ウルシゴキブリコワモンゴキブリ

Mysterious Periplaneta


当初,ウルシゴキブリあたりだろうと思っていたのですが,なんとなく違う.

こちらがウルシゴキブリ.

こちらがコワモンゴキブリ.
どちらかというとコワモンゴキブリに近いようだが色は黒い.
ゴキブリの同定は,成虫にしないと正体が分かりません.
特に野外種は化ける可能性があるので皆さんも成虫にしてから同定しましょう.

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2023 .9.22

寿命を迎えたウルシゴキブリ

カテゴリー:ウルシゴキブリ

Periplaneta japanna that has reached the end of its life span


何か不自然な姿勢をしているウルシゴキブリ♀.

触角も垂れ下がり普通ならビュンビュン動かしているのだが,不動.
ゴキブリの寿命は教科書的には○日~△日,などと普通に読むが,この個体は△日の状態だと思われる.
チョウ類は,翅の鱗粉が落ちたり,欠損が出たりして若い個体と羽化後時間がたった個体とは,なんとなく区別できるがゴキブリは難しい.

手に取っても逃げようとせず,身繕いをしている.
このまま動きが少なくなりやがて命が尽きていくのでしょう.
ゴキブリも生き物なんです.

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2023 .7.21

飢えと渇き

カテゴリー:ウルシゴキブリクロゴキブリ

Hunger and thirst


長い距離を移動してきた個体たち.
まずは水分補給.

比較的仲良く飲んでいます.

次は栄養補給.

こちらは取り合いになりました.
この固型飼料結構な重さあるのですが咥えて持ち上げています.

途中取り上げて重量量ると0.77gありました.
以前1.5gの体重のワモンが持ち上げた重量を計測したときは0.46gで自重の1/3の重さを持ち上げていたのですが,今回のこのウルシゴキブリの体重は1.46g.
すると自重の1/2の重さを口で持ち上げたことになりました.
すごい!
60㎏の人が30㎏を口で運べるか?
30㎏を調べると「電動アシスト自転車/ラッコ」とある.
電動アシスト自転車はかさばり,まあ口では咥えないだろうし,ラッコ?はさらに想像できないが逆に咬まれそうでいずれにせよ無理.
さすがゴキブリ.

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2022 .7.29

ウルシゴキブリ水切れ

カテゴリー:ウルシゴキブリ

Water was running out

大事なウルシゴキブリなのに.

水容器に刺さっているガーゼが無くなっていました.

容器内にはまだ残っていたので侵入して出ること出来ずに死亡している個体も発生.

しかも餌もない.
ごめんなさい.
夏は食欲が上がり活動も活発になるので,大型の大量に増える種の管理は気を付けましょう.

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2022 .7.11

ウルシゴキブリ産卵

カテゴリー:ウルシゴキブリ

Periplaneta japanna egg laying


八丈島で採集したウルシゴキブリ.
幼虫が2匹しか採れませんでしたが見事ペア完成.
自分でも驚くほどのゴキブリ運.
とはいえ,産卵してくれなければ意味もないので大事大事にしてましたが,ちゃんと産卵しました.

完璧な産み方ですね.

まあこうゆうのもありますが.

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2022 .3.1

ウルシゴキブリ床替え

カテゴリー:ウルシゴキブリ

Cleaning of the breeding case of the Periplaneta japanna

Periplaneta属の管理は,変死が続いたこともありダニの人為感染も重要だが,こちらは死滅するので現在最も注意して作業するようにしている.
健康体だと成長も早く,すぐに汚れるので掃除の間隔はクロゴキブリより早くなる.


シェルターを除去するとその下はこの状態.
野外では,様々な分解者が分解してくれる環境で生活しているのだからこれでは健康に良いわけない.

成虫.
漆黒色なのですが,翅は透明なので下が透けると茶色が浮かんで見えます.
色的には漆黒ではなく漆黒褐色とでも言うのでしょうか.

幼虫.
真っ黒?.

気を抜くとこうなる.
慌てると見失うので,ゆっくり観察して回収する.

終了です.

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2021 .10.8

ゴキブリの精子

カテゴリー:☆動画ウルシゴキブリ

Cockroach sperm

動画の編集に手間取りました.
と言ってもカットするだけですが(笑).

ウルシゴキブリの精子です.
初の動画.
再生できるでしょうか?
説明しなくてもどれだかわかると思いますが,動いている細長い物体がそうです.
昨日の貯精嚢をピンセットで摘み出し,スライドグラスに乗せ生理食塩水を少々滴下し,カバーグラスで押しつぶします.
生物顕微鏡で100~400倍で観察することができます.

精子の全長は60μm程度です.

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2021 .10.7

ウルシゴキブリの貯精嚢

カテゴリー:ウルシゴキブリ

Spermatheca of the Periplaneta japanna


腹端部背面.
貯精嚢はこの状態では見えません.
位置的には肛門と輸卵管の間にあります.
その為,これを裏返し肛門の出口付近を探します.

このくの時に曲がった器官が貯精嚢です.
Periplaneta属は卵巣が2個あるのに貯精嚢は1個しかありません.
Pycnoscelus属は見つけやすく輸卵管の途中に2個あります.
これをつぶすと精子を観察することができます.

訳あって,明日に回します.

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2021 .2.2

久米島産ウルシゴキブリ復活

カテゴリー:ウルシゴキブリ

Increases of the Periplaneta japanna from Kumejima


クラッシュの前後に産卵された卵鞘から孵化した幼虫は,全て新調した飼育環境の中では死亡することなく中齢程度まで成長した.

この様に,ゴミにも死骸は全くなし.
古すぎるシェルターは使わない方が良いのでしょう.

小プラケから中プラケに移動.
しかし,先日のマデイラゴキブリのように新品に定期的に変えていたら気が付かない現象もあり,悩ましい所である.


もう1ケースは生き残りの成虫ペア.
こちらも幼虫から生き延びて成虫になった者で一応抑えとして混ぜずに飼育.

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2020 .11.11

久米島産ウルシゴキブリのその後

カテゴリー:ウルシゴキブリ

After the Periplaneta japanna from Kume Island


ヤバくなったので,3ケージに分けて飼育していました.
左:卵鞘から孵化した幼虫ばかりの初齢グループ.
中:幼虫を中心とした青年グループ.
右:若い幼虫から成虫までバランスの取れたグループ.
結果は

初齢幼虫グループはすべて生存し,2~3齢に加齢している.


青年グループ.
そこそこ生き残り,明るい未来が予想できそう.

バランスグループ.
全滅.
結果としては,何とか維持できそうな状態となった.
ただ,一度崩れると尾を引く傾向があるのでしばらくは安心できない.

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2020 .10.6

久米島ウルシゴキブリ孵化

カテゴリー:ウルシゴキブリ

Hatched of a Periplaneta japanna


9/9に採卵した卵鞘が孵化しました.
20匹前後.
少ないことはないので正常でしょう.


でもまあ,大事にケージに移動.


これは1齢だけのケージ.
現在3卵鞘分が入ったが死亡はないようだ.

だが,幼虫を分けた小ケージは現在8割がた死亡し,現在中齢2匹のみ.
混ぜるわけにはいかないのでケージが増えてしまいます.
なぜ久米島が大事なのか.
・・・・.

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2020 .8.3

ウルシゴキブリ経過

カテゴリー:ウルシゴキブリ

Periplaneta japanna conditions



すぐれないですね.
色が死の世界のよう.


別に分けたシェルター内.
この状況になるとイエゴキブリにしろむずかしいのだが,若齢が残っており無事成長するのを待つしかない.

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2020 .6.9

ウルシゴキブリ

カテゴリー:ウルシゴキブリ

Periplaneta japanna of Kumeshima Island

本種の飼育に関しては特別注意はないが,このケースでおかしな状態になっていた.
記憶では,いつも通りの管理を続けていたのだが,今日見るといつもワサワサいるのに動きがない.


幼虫も死骸が転がっている.


Eurycotis opaca,イエゴキブリなどの滅んだケースでいつもチャタテが気になっていた.
しかし,現在大丈夫なEurycotis decipiensもチャタテが多いのは了解している.
チャタテが生体に影響ないはずなのだが,今回もチャタテが目立つ.



そんなことで,早めに手を打つ.
古いシェルターを使うケースと,新しいシェルターにして少数の幼虫を入れたケース.
そして,卵鞘の別保管.

取り越し苦労に終わればよいが.

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2016 .2.12

ウルシゴキブリ床換え

カテゴリー:ウルシゴキブリ

Cleaning of the breeding case of the Periplaneta japanna
野外種にしては丈夫で飼い易い.
しかし,大型で熱帯種なので成長が早い.
成虫寿命も短い気がする.
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そのため,あっという間に死骸の山.
また,過去の苦い経験で,イエゴキブリで起きた幼虫死亡多発状態が本種でも確認され,一度死滅したことがあった.
そのため,数のコントロールと,清掃はワモンなどに比べると気を使っている.
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元気個体の引越し.
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完成.
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漆黒の幼虫.

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2013 .9.24

ウルシゴキブリ復活の兆しに翳り

カテゴリー:ウルシゴキブリ

It darkens in a sign of Periplaneta japanna revival.
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幼虫はとれたが,状況はあまり改善されていないようだ.
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フレッシュな死骸.
・・・・・・・.
ちなみに,ウルシゴキブリを翻訳機にかけると「Lacquer tree cockroach」となった.
逆引きするとちゃんと「ウルシゴキブリ」となる.

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2013 .7.24

ウルシゴキブリ復活

カテゴリー:ウルシゴキブリ

The reproductive success of Periplaneta japanna.
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産卵しても孵化せず,成虫もどう見ても短い寿命で終わっていく.
幼虫も,成虫になれずに死んでいく.
残り数匹まで減り,諦めていたが,孵化していた.
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この水容器にコルク材は,野外種には人気のようで,良く産卵し,
また,卵鞘にも良いらしく孵化することが多いようだ.
ダメになったイエゴキブリもこれで復活した.
差し替えました.

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2013 .4.10

ウルシゴキブリ崩壊気配

カテゴリー:ウルシゴキブリ

The sign of collapse of the individual group of Periplaneta japanna
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イエゴキブリのような幼虫死亡個体が増え,卵鞘が孵化しなくなって来た.
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小さなケースに雌と雄を数匹別居させ,様子を見ることに.

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2011 .5.30

ウルシゴキブリ脱皮

カテゴリー:ウルシゴキブリ

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脱皮直後に落下し,仰向けの個体が眼に留まった.
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ワモンやクロゴキなら放置しても大丈夫と思うが,最近ウルシも愛情をかけていなかったので,救出し本当に翅が綺麗に伸びるか隔離した.
翌日.
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まだ,翅の色はウルシ色になっていないが,綺麗に翅は伸びている.
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と,ここで気がついたが,脚先(ふ節)などの末端が薄茶になっている.
クロゴキはこんなではなかったはず.
次回,気がついたら違いを比べます.

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2011 .3.9

ウルシゴキブリ中齢幼虫

カテゴリー:ウルシゴキブリ

成虫は地味な外見であるが,幼虫は意外とカラフル.
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背面に前胸よりオレンジ色の斑が入る.
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他のPeriplaneta属に比べ意外と印象に薄く,ケージのラベルを見ずに幼虫だけ見ると,種名が浮いてこない.

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2009 .2.16

ウルシゴキブリ床換え

カテゴリー:ウルシゴキブリ

ウルシゴキブリ床換え.
本種は以前ご紹介したように,クロゴキブリに外見が良く似ている.
しかし,生息域は熱帯の林床.
屋内に自らの意思で侵入し,問題となった事例は聞いた事が無い.
本種の生息地域に住んでいると,
場合によっては家屋内に入るかもしれないが(そんな所に住んでみたい),
住み着く事はなさそうである.
床換えサイクルは年2,3回と言ったところ.
爆発的に増えるイメージは無い.
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左が交換前,右が移動先.
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今回はシェルターもひどく汚れているので,半分交換.
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ケース底には死骸の山が.
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終了.
綺麗.

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2007 .11.9

ウルシゴキブリ 幼虫比較

カテゴリー:ウルシゴキブリ

幼虫の形態は,1齢幼虫ではよく似ている.
分布地が違うのでそれで判断するしかない.
しかし,成長と共にそれぞれ違いがハッキリしてくる.
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クロである.非常に明るい色合いをしている.
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黒色が強く表れている.

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2007 .11.8

ウルシゴキブリ成虫比較 3

カテゴリー:ウルシゴキブリ

上の写真がウルシゴキブリ♂成虫腹端部背面,肛上板である.
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下がクロゴキブリ.
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ウルシは角が丸味を帯び,クロは角張っているのがわかる.

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2007 .11.7

ウルシゴキブリ成虫比較2

カテゴリー:ウルシゴキブリ

翅を切ったついでにあまり見る事のない箇所を.
腹部背面の第1腹節にある分泌線の毛叢.
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これはウルシゴキブリの分泌線.
下が拡大.
ここよりフェロモンを出し,雌を誘うらしい.
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クロゴキブリの分泌線.
ただの開口部よりこの様な構造の方が臭いを出すには効率が良さそうである.
違いは各自判断して欲しい.

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2007 .11.6

ウルシゴキブリ成虫比較1

カテゴリー:ウルシゴキブリ

成虫の腹部腹面である.左がクロゴキブリ,右がウルシゴキブリ.
最近ウルシが勢いが無くなっており,瀕死の個体を使用したためふ節が無いのは勘弁頂きたい.
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ウルシ腹部の色合いは,クロというよりウルシ色である.
クロは黄色が強く感じられる.
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背面である.
クロは淡い色合いであるのに対して,ウルシは黒く見える.

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2007 .11.5

ウルシゴキブリ

カテゴリー:ウルシゴキブリ

ウルシゴキブリ Periplaneta japanna Asahinaはクロゴキブリの項で少し紹介しましたが,ここではもう少し掘り下げてご紹介.
まず分布地域.朝比奈正二郎著「日本産ゴキブリ類」には以下の記載がある.
平戸島近傍阿値賀島,男女群島女島,鹿児島県(阿久根,佐多岬),トカラ(中之島,宝島),伊豆式根島,八丈島,御蔵島,対馬豆酘(今の対馬市厳原町),屋久島,奄美大島,沖縄本島,石垣島,西表島,和歌山県鹿柴とある.
ネットで調べると,愛媛県,瀬戸内海鹿島,長崎県無人島,高知県あたりが自然分布.
北海道で温室内に発見された記録がある.
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♂である.クロゴキブリによく似ている.
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こちらは♀.この角度から見ると前胸背板が大きいのがわかると思う.

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