ゴキブログ一覧
2022 .7.5
例のダニの検出方法
How to detect the usual mites
このダニが出る確率が高いのがオガサワラゴキブリの飼育ケースである.
一つを駆除してホッとすると,今までOKだった別のケースから発生する.
ということは,目視での検出は漏れが出ているということ.
小さなダニなので当たり前だがやっとその事に気が付いた.
では,どうするかだが.
とりあえず,発生していないと判定してあるケースのエサ皿内の粉塵をサンプルして実態で覗いてみた.
西表ケースの粉塵.
意外にも何もいない.
ケナガすらいない.
宮古ケース.
ツメダニの脱皮殻とケナガが少々.
そう,先日のツメダニはゴキブリのエサ皿から採集した物.
ほとんどのエサ皿に発生している.
ツメダニ単体やケナガコナダニ単体だけ飼育するのは大変だが,ゴキブリの餌場で勝手に増えているのでたまに使うには大変便利.
鹿児島ケース.
いた.
中央の白透明の小さいやつ.
硫黄ケース.
ケナガが少し.
この調子で全て確認したところ,いないと思っていた3つのケースで発見.
手間だがしばらくこの方法で管理するしかなさそうです.
2022 .7.4
雑事23
Little things 23
調子が優れないトビイロゴキブリの1齢幼虫.
体表がゴツゴツしており動きが緩慢.
たまにいます.
机に現れた小さな生き物.
拡大.
チャタテムシでした.
コンデジ撮影なのでこれが最大.
住家に潜り込んでいればよい物を,こんな目立つところに出てくるとはよほどの事情があったのでしょうか.
レモンについたアゲハ幼虫.
大分成長しました.
多分ナミアゲハでしょう.
無事に成虫になれると良いのですが.
2022 .7.1
赤穂産キスジゴキブリ
Symploce striata striata from Ako
今年は何としてもキスジのF1を取りたい,
ということで,沢山の方に協力いただいています.
今回は赤穂のN村さんより頂きました.
卵鞘を持った♀大集合です.
何としても孵化させたいですね.
2022 .6.30
なないろ日和出演 ダニ編
Appeared in “Nanairo Biyori゛Mite Edition
昨日出演しました.
ダニ~編でした.
毎回ですがお部屋も用意してもらっています.
メイクもしてもらいました.
ここに来ると非日常感があって小さなことでも楽しいですね.
今度はスタジオで記念撮影.
沢山のTV製作スタッフが関わって番組出来ているんですよね.
毎回勉強になります.
薬丸さん
香坂さん
いつもありがとうございます.
島田さんもカッコよかったです.
付録でダニ動画.
真ん中にいる大きいのがツメダニです.
その周りにいる丸っこい小さなダニがケナガコナダニです.
ツメダニはこれらの塵性ダニを餌としている良いダニなのですが,餌が増えるとツメダニも増え,たまにダニと間違えて人を刺し刺咬被害が発生します.
2022 .6.29
Decoralampra fulgencioi
Decoralampra fulgencioi
幼虫が増えてきました.
サイズも色々と混ざってきました.
とりあえず次に進めそうです.
2022 .6.28
なないろ日和出演
Appeared in “Nanairo Biyori゛
ゴキブリネタではありませんが,以下の番組に出演します.
番組名:なないろ日和
放送局:テレビ東京
日時:6月30日(木)9:26~11:13の多分前半
内容は屋内に発生するダニに関してです.
ご興味のある方は見て笑ってください.
ロケではスタッフの皆さん.
浜谷さん,神田さんのお二人には大変お世話になりました.
楽しかったです.
写真はロケ現場です.
写真の使用も快く許可いただきました.
2022 .6.27
イエシロアリの巣解体
Dismantling a nest of Coptotermes formosanus
生気のない白アリ飼育容器.
週末に巣の解体に取り掛かりました.
まずは水の処理をするため給水塔を外しました.ん?
いた.
全滅していなかったようです.
小さなコロニーが動き出したような雰囲気です.
給水塔の中も活動していました.
しかし,以前大挙して活動していた箇所はもぬけの殻です.
一部活動している箇所がありましたが,やっとといった感じ.
古い巣を取り去り,新しい土を入れ整地しました.
復活するのでしょうか.
2022 .6.24
実り始め
Beginning of harvest
コーヒーの花が咲いたことはお伝えした.
全ての蕾は開花しなかったが,開花した花は結実し大きくなってきている.
嬉しいですね.
ついでに外の柑橘類.
毎年花だけは咲いていましたが,今年は1個実が落ちずに少しミカンぽくなっている.
もひとつ,アゲハ類の幼虫も出現.
ただ,昨年よりこの鉢に鳥が砂浴びに訪れるようになってから,幼虫が食われているような気がする.
まずは何の鳥が来ているか確認してみようと思う.
2022 .6.23
アオダイショウ散歩
Stroll Japanese rat snake
最近餌食いが悪いのでたまには運動をさせた.
室内を散歩させるとどこに潜り込むかわからないので,私の周りでしてもらった.
優しくチュウ.
「プッハー,プッハー」言っとります.
「プッハー」言いながら眼鏡はずされ.
マスクはずされた.
餌食べてね.
2022 .6.22
サソリモドキの祟り
Curse of whip scorpion
久しぶりに標本乾燥箱の整理をしたのだが…
米国産サソリモドキを置いてあった場所中心に展足台のスタイロが波打っている.
サソリモドキを外した後の状態.
裏面もグニャグニャ.
近くのチャバネゴキブリ科の周りも局所的にくぼんで穴が開いている.
以前,Eurycotis属の展足台が穴が開いたことはあったが,こんなに広範囲で異常が出たのは初めて.
恐ろしや.
2022 .6.21
イエシロアリ終焉
The End of the Coptotermes formosanus
羽蟻の1ペアからスタートして今月でちょうど11年目のイエシロアリのコロニー.
様々な研究や,本ブログでもいろんな実験に付き合ってもらったのですが...
今日見るとひび割れが発生している.
生気がない.
表面をばらしてみたが・・・いない.
・・・いない.
ミゾガシラシロアリ科のコロニーの寿命は十数年あるそうだが,そう考えると短命で終わったということになる.
シロアリ類の中には,女王が死んでも副女王が後を継ぐこともあるらしいのですが,土の中のことであることと,年月の長い話であることから研究は難しいらしく,詳しい情報は見つけることができませんでした.
時間が出来たら本巣の解体をする予定です.
またご報告します.
最近はあまり気にかけていませんでしたが,それなりに長い付き合いだったので寂しいですね.
2022 .6.20
ゴキブログチャンネル1周年記念パーティー
Goki Blog Channel 1st Anniversary Party
昨日,「ゴキブログチャンネル1周年記念パーティー」を開催しました.
準備中の風景.
生体は15種類ほど.
お土産も国内外種含め10種類ほど用意しました.
昆虫食は残るだろうなと思いつつも数種用意しましたが,あっという間に完食いただき驚きました.
さすが,ゴキブリマニアは昆虫食など全く恐れないつわものばかりでした.
当初は開催できるか不安でしたが,沢山のゴキブリファンにお集まりいただき,無事終了することが出来ました.
忙しい中,また遠方からもご参加いただき誠にありがとうございました.
あまりお話しできなかった方もいましたが,新たな「全ゴ連」のような連絡会を作り情報交換をさせて頂きたいと思います.
ご参加いただきました皆様,本当にありがとうございました.
また,昆虫食を用意するにあたりTAKEOさんにはいろいろご協力を頂き感謝します.
(感染対策を考慮しております.撮影時のみマスクを外して撮影しました)
皆様,引き続きよろしくお願いいたします.
2022 .6.17
オオキンカメムシ
Eucorysses grandis
先日,品川ふ頭方面に仕事で行ったのですが.
休憩中に変な生物がいないか道路脇をキョロキョロしていると,カナブン大の昆虫が向かって飛んできました.
色が黄色だったので甲虫ではないとは思った物の,見たことない.
スズメバチ?掴むか?かわすか?
仕事中にアナフィラキシーで運ばれるとそれはそれで騒ぎとなるので,かわして後を追うとなんとオオキンカメムシ.
はじめて捕獲しました.
カメムシ目は最近はトコジラミ類しか興味の対象ではなかったのですが,これは別格ですね.
で,自分で捕まえてみてよく観察することができたのですが,腹面のピンクが何と鮮やかな事か!
本種は関東にいないと思い込んでしましたが,調べると珍しくはないことは分かりました.
しかし!飛んでいる姿は迫力がありましたね.
その後,クロゴキブリっぽい幼虫とモリチャバネゴキブリを捕獲.
充実した一日でした.
2022 .6.16
Polyphaga saussurei ダニ?
Polyphaga saussurei. mites?
残すは本種のみ.
ようやく卵鞘管理で2卵鞘ケースダニレス容器を作ったと思っていたのですが,一つの餌ニンジンに変なダニがいる.
当初,管理が大変なので混ぜてしまおうと考えていたのですが,混ぜずに正解.
しばらく様子を見る.
2022 .6.15
Salganea taiwanensis ryukyuanus
Salganea taiwanensis ryukyuanus
前回の床替えで1ペアになっていました.
すでに半年が経過し,木もボロボロなので殺し合いがはじまる前にどうなっているか見てみました.
良い色の老齢幼虫が10匹以上います.
クチキゴキブリ色とでも呼んだ方が良い独特の綺麗な色ですね.
で思い出したのがヨロイモグラの若齢幼虫にもよく似ています.
混ぜたらわからなくなるように思います.
ケース増やすか考えましたがやはり増やすの大変なので,新木を入れしばらく様子見ます.
2022 .6.14
ヨロイモグラゴキブリ死骸
Dead Macropanesthia rhinoceros
寿命が長いのであまり死骸を見ないがこれは大型の死骸の破片.
後胸背板と腹板,脚の一部.
飼育していたら当然こうなる.
雌雄が気になるが,破片を探すのは大変だし,果たして重要パーツが見つかるかわからないのでこのまま.
他の種類は,死骸が出ても特段話題性もないが,それだけ本種は特殊なんだろう.
2022 .6.13
尿酸結晶
Uric acid crystals
脱皮しました.
約7か月ぶり.
今回は綺麗に脱皮していました.
で,左隅に見える玉状の物.
過去にも何度か見たことあったのですが,卵にも見えなくはなく,かと言ってそんな訳はなく.
というわけで,気になり調べてみました.
その結果が「尿酸結晶」
こちらは大きい塊.
比較的柔らかく,硬めのゆで卵の感じ.
こちらは確かに石のような硬さがありますね.
便秘の原因にもなる?
そういえば最近糞してないですが,半年食べていないので出るわけないかなと.
しかも,この太さ,この総排泄口の大きさでなるのか.
いずれにせよ,いろんな障害は運動不足も原因と書いてあるので少し運動しました.
2022 .6.10
ホラアナゴキブリに齧られた
Cannibalistic Nocticola uenoi uenoi.
トコジラミの1齢幼虫そっくり.
そして,私が気に入ったのか飛び降りずに手の表面をうろついている.
と喜んで写真を撮っていたら,動きを止めてなんか喰ってる?
頭の動きが何かを食べている動きです.
痛くはないですが,よほど腹空かしていたのか?
しかし,よく見ると腹部は黒いもので満たされているので,そんなに空腹ではなさそうだが..
以前,Eurycotis floridanaを手に乗せたとき齧られたことはあったが,その時は餌を入れ忘れて完全に空腹状態.
それにしても今回は驚きと感動でした.
2022 .6.9
Polyphaga saussurei
Polyphaga saussurei
まだダニと共生している本種ですが,マットを変えてから今のところ無事に成長をしています.
現在のところダニの暴走は見られないですね.
脱皮直後.
可愛いですね.
終齢幼虫っぽいですね.
2022 .6.8
餌を与えないでください
Please do not feed cockroach
昨日,講演の仕事で関内へ行きました.
普段は寄り道などしないのですが,今回はひらめいたというか,目に見えない力に引き寄せられたというか.
まあ,終わった時間が12:00だった事,中華街が近くだと来るとき地図見て気付いた事もありますが.
帰りは石川町駅から乗っても大して変わらないなということで中華街に立入ってみました.
独身の頃は何回か来ましたが,食にはほとんど興味がないので30年ぶりくらい.
中華街入り口辺り.
こんな張り紙を見ることができるとは思いませんでした.
8月とあるので今年ではなく,昨年以前に貼られた物と思います.
それが今でも残っているということは周りの人も賛同しているのでしょう.
虫体は画像では確認できないのですが,この地区は古くからワモンが捕獲されており,まあワモンなのでしょう.
いろんな想像が出来る内容です.
「ハト」や「ネコ」は見たことあり,国外でも同様の張り紙はあるようですが,「ゴキブリ」は世界広しと言えココだけではないでしょうか.
いやー,寄り道もたまには良い物ですね.
2022 .6.7
保管卵鞘たち
Growth of oothecae under controlled incubation
空になっていた飼育容器ですが,
Therea petiverianaは大分成長したので飼育室の棚に戻しました.
保管していたTherea regularisも孵化がはじまりました.
Polyphaga aegypticaは,これから孵卵管理に入ります.
いずれもダニフリーのはず.
2022 .6.6
Thorax porcellana
Thorax porcellana
いくつか変化がありました.
産卵中.
卵鞘の位置が縦になっているので産んでいる最中です.
上は♂です.
ちょっかい出していますが,最中なので♀は相手にせず.
こちらは収納間近.
さらにこちらは翅バカにもかかわらず子供を保護している♀.
当初のF2ダメかもしれないは取り越し苦労に終わればよいのですが.
親から離れた幼虫.
コーンをよく食べています.
2022 .6.3
キスジゴキブリの変形卵鞘
Deformation ootheca of Symploce striata striata
鬼門のキスジゴキブリ.
やっと産み始めたと思ったら曲がっている.
どうゆう飼育環境が適しているのかわからない.
野外では問題になったりしているのに.
2022 .6.2
死亡した親の卵鞘から産まれたチャバネゴキブリ
Hatching of dead Blattella germanica‘s ootheca
チャバネゴキブリ1齢幼虫.
上方に親がいます.
2,3日前に死亡した卵鞘持ち成虫を入れっぱなしにしておいたのですが孵化しました.
親が死亡しても孵化することは昔から知られており,生命力の強さがうかがえます.
先端の卵は孵化出してません.
死亡して10日以上経過した卵鞘は孵化しないそうなので,乾燥は孵化の障害になるのでしょう.
2022 .6.1
ホラアナゴキブリ初齢?
First instar of a Nocticola uenoi uenoi
このサイズが増えてきました.
1齢幼虫だと思います.
大きさは右下のシロトビムシと比べてください.
ホント,小さい!
2022 .5.31
Thorax porcellanaその後
After the Thorax porcellana
これだけ雌がいる中,産まないので大変だと思っていましたが,
少数入れたケージでは産んでいました.
ついでに脱落した卵を発見.
外見はバナナローチの卵鞘に似て白くて細長く,曲がっています.
数えると片側22卵.
野生では45匹ほどが生まれていると思われます.
やはり卵胎生は多産ですね,
この卵はよく見ると脂肪が水滴のように透けています.
こうゆうのは孵化しないですね.
それで捨ててしまったのでしょうか?
♂がこれだけいて未交尾とかが発生しているようだとやはり飼育方法を変えないと累代は難しいのかもしれません.
しばらくは注意して観察します.
2022 .5.30
キスジゴキブリ合流
Symploce striata striata mix
やっと雌雄がそろいました.
♀.
♂.
羽化したばかりの♂.
うまく交尾してくれると良いのですが.
連絡です.
明日がゴキブログチャンネル1周年パーティー参加締め切り日です.
まだの方はお早めに.
少し空きがあります.
当日は飼育種の紹介や秘儀ほかゴキブリ三昧を予定しています.
2022 .5.27
Eucorydia aenea dasytoides幼虫
Eucorydia aenea dasytoides nymphs
「んっ?」
本属の繁殖は数少ないと増えにくいと思っていましたが幼虫が沢山いました.
ほっそりとした♂.
ふくよかな♀.
雌雄の見分けはしやすいです.
2022 .5.26
ボールパイソン半年ぶりの摂食
First time eating in 6 months
正確には198日ぶりの食事.
今回はさすがに長く感じ,少し心配になりました.
これからしばらく爆食いが続き,でっかい糞をして脱皮でしょうか.
たまには運動をさせねばと思うのですが中々まとまった時間を取ることができません.
2022 .5.25
Blaberus craniifer幼虫の変死
Unnatural death of Blaberus craniifer Nymphs
ブラベルス属の終焉は,幼虫が生まれなくなり成虫の寿命が尽きた時点で終了になる.
なので,幼虫が出ている間は安心飼育が出来るのだが,今回ブラベルス属としては初めて嫌な死亡を確認しました.
沢山いるとたまには幼虫で死亡しているのも見かけるが,今回はこのサイズがすべて死亡.
生きている個体無し.
特徴は頭部など黒化していること.
雰囲気はPeriplaneta属の幼虫死亡によく似ている.
ただ,成虫は死んでいないので少し違うのかもしれないが,変なウイルスだとまた広がるのでこのケースを触った後は容器,手指の消毒は必ず実施しないとダメそう.
このような原因を調べられたら良いのだけど,なかなかそうはいきませんね.