ゴキブログ一覧
2021 .9.28
Therea petiveriana
Therea petiveriana male courtship behavior
雄の求愛行動.
上の小さいほうが♂.
Periplaneta属に比べると地味.
本属は背板にフェロモンを出す誘引線が開口していないので,翅あげ行動はとらない.
ただ,見ていると熱心さは伝わってきてゴキブリの世界も♂は大変だと思う.
少し変わった特徴として,腹部の第2節と第3節の両側に一対の褐色の袋を出す.これはPolyphagidaeの様々な種で記載されており成虫になると現れる器官.外敵に襲われた時警報フェロモンをここから出す.実際臭いをかいでも刺激臭は全くない.
2021 .9.27
白眼ワモンゴキブリ救助
Let’s do something about this situation with the American cockroaches.
衰退している群れの特徴は,
触角が短く切れている(特に成虫).
成虫の翅バカが多い.
跗節が切れている(跗節どころか腿節が欠けることもざら).
活発に動くのだがこうなる.
♀成虫の肛下板が使用不能になる.
いずれにせよ1齢幼虫は全く存在しない状況.
そこで,
①卵鞘の個別管理
見つかったのは9卵鞘だけ.
意外と色つやの良い卵鞘が多い.
期待は出来そう.
なのになぜ1齢幼虫がいない?
このように加湿した容器にて保管.
50日経過して孵化しなければこれらは×.
②幸い♀終齢幼虫がいるので,別系統の健康な累代が行われている♂終齢との交配(本当はしたくないが,どうなるか興味はある).
しかし,跗節・触角は切れている.
他系統との新居(ポッ).
最初に結果が出るのは卵鞘ですね.
この後どうなるか.乞うご期待.
2021 .9.24
雑事20
Little things 20
青海にいたクロゴキブリ
珍しく外食をしたお店の床にいた.
我々は昼営業の最後の客だったので,うずくまり写真を撮ったりしていたが,騒がれることはなかった.
死にかけていたので店で殺虫剤でもまいたのかもしれない.
とりあえず拾って店を出た.
単為発生ワモンゴキブリF13孵化.
まだ2匹ですが,まあ順調です.
2021 .9.22
クマネズミにタコの実
Tried feeding Pandanus boninensis Nuts to a Black rat.
美味しいタコの実.
クマネズミに与えてみました.
与えたのはビルで捕獲された系統と父島採集系統.
こちらはビル系統.
翌日.
やはり,食べないですね.
父島系統.
なくなっています.
シェルター内を調べると,中心部だけが残っていました.
美味しい実はこの中にあるのですが,これはハズレのようですね.
外皮も甘そーな匂いがするので糖分とかあり美味しいのでしょう.
一時期,高齢化?により減ってしまいましたが,新しい個体を入れ復活してきました.
でも,まだまだ時間かかりそうです.
2021 .9.21
ゴキブリ修正
Modify the shape of a model of the cockroach
娘が出先で見つけて買ってくれたものを受け取った.
ワンダーカマー というシリーズのゴキブリほか.
狙いは当然ゴキブリ.
ネットで見ると,良い形をしているので期待していたが,開けるとちょっとね.
ミミズもクタクタ.
これで400円はないだろ!
で,樹脂系は温めると成形しなおすことができるだろうで,お湯につけてみた.
試験的にシーボルトミミズっぽいやつ.
伸びました.
冷えるまで待っても元に戻りません.
本命,ゴキブリ投入.
1分ほど入浴させてこれはミミズと違い細かいパーツがあるので展足板で冷めるまで固定.
この色だと,どう見てもおもちゃに見えるので驚くことはなさそうですね.
形が修正できることが分かったので,黒と白も出してとお願いしておきました.
2021 .9.17
スズキゴキブリF2
Periplaneta suzukii F2
順調に成長しているようです.
この中にも潜んでいます.
成虫の死骸が気になるのでケースを交換しましたのですが,幼虫の死骸がひつつもない.
良い状態ですね.
幼虫もう1匹追加.
数匹いるようです.
やはり1個しか卵鞘は孵化しなかったようです.
さあ,この選ばれし個体群.
この後F3まで繋げてくれるのか?
わくわくはしばらく続きそうです.
2021 .9.16
白眼クロゴキブリ最後の1匹
The last of the white-eyed Periplaneta fuliginosa
2匹残っていた中齢幼虫のうち1匹がダウンしました.
まだ生きていますが,殆ど動けない状態です.
残りはこの1個体.
♂です.
あ~....
2021 .9.15
タコの実の味
Taste of Pandanus boninensis Nuts
黄色く色づき甘い匂いがしてきたタコの実.
触ったらボロボロ取れてきます.
分解してきたので取り合えず収穫.
食べ頃でしょう.
地元の人に聞くと,おいしいと言います.
ネズミやオオコウモリも好んで食べるそうなので一度食べてみたいと思っていました.
ただ,外皮が非常に硬く,だいぶ前に挑戦したときは割ることができず断念しました.
今回はノミを使い挑戦です.
ノミと金槌でたたくと簡単に割れました.
しかし,大きめの美味しそうな実を割っても出てくるのはスカスカの繊維状の塊.
こんなのがうまいのかと食べましたが,不味いというか繊維だらけで食えない,味もほとんどしない.
S川君が割ると実らしきものが入っているというので彼の実を割ると,出てきました.
これですよこれ.想像していたのはこのみずみずしい丸い実.
崩さずに潰さずに取り出すのは大変でした.
味は美味しいです.
ホント美味しい.
マカダミアナッツの味と生から来る油の濃厚舌ざわりとサクサク感,
こんな感じでしょうか.
この歳になると,初めて食べるものでもまあこんなもんだ.が多いのですが,これは味わったことのない新鮮なおいしさでした.
小さい実は味が薄いようなので,食べるなら大きな実が感動が大きいでしょう.
ただし,実を出すまで面倒なので,2個食べてあとはクマネズミに与えようと思います.
ノミを使う場合は手を打たないように気を付けて作業してください.
2021 .9.14
Anallacta methanoides
Anallacta methanoides
丈夫.
良く増える.
動かない.
しかし,手にはよく登ってくる.
卵鞘.
飽きないゴキブリです.
2021 .9.13
ボールパイソン
Python regius
ケースが汚れたので新しいケースを準備している間の様子.
いつもはソロ~りと抜け出そうとするのですが,今日はジッと見つめられてしまいました.
2021 .9.10
Periplaneta属♂の求愛
Courtship of Periplaneta ♂.
腹板背面にある誘引線からフェロモンを出して♀を誘惑しています.
がしかし,♀にそっぽを向かれてしまいました.
うまく交尾までもっていけるかと思いましたが♀がやる気をなくしてしまったようです.
脚キックをくらいながらも♂がしつこく誘っていますが,私が見ている間では成就できませんでした.
残念!!
人も昆虫もこの辺は同じ.
2021 .9.9
マダラゴキブリ幼虫の飼育
Breeding of the nymph of the Rhabdoblatta guttigera
約3か月前に床替えした今の状況.
その際,幼虫が1卵鞘分ほど産まれており,これらを絶やすと後がない.
水場の工夫が必要だと常々考えていました.
そこで,エアレーションを検討したのですが,ケージが密閉できない.
飛沫の拡散による餌や環境の劣化が心配されやめました.
代わりに少し工夫した結果,なんと,3か月後も水がこの状態.行ったのは週に1回の給水のみ
水中での幼虫の死骸も見当たらない?
このままでいいかと思ったが,トビムシ黒が異常に発生しており,良い状況の時こそ掃除した方がさらに良くなると考え床替えしました.
驚いたことに,幼虫の死骸無し(左のは脱皮殻).
すごい.
ついでに,トビムシ黒だけだと見た目汚いので白も入れました.
結局,ケージだけ換え,水場とヤシガラ床ケースはそのまま使用しました.
マダラゴキブリ類を飼育はじめて,こんな事初めてですね.
もう少し観察して工夫が確信に変わればタネを明かします.
あと,♀成虫が1匹生き残っていましたが,例の個体なのか腹端部はカビが生えとても産卵できる状態ではなかったので,この中にいれ余生を過ごしてもらいます.
2021 .9.8
クマネズミ幼獣の死因
Cause of death of black Rats
粘着から剥がしたクマネズミが死亡しました.
幼獣です.
幼獣の生存率は成獣に比べると高く,剥がしてから1か月以内に死亡した例は近年で記憶がないほど.
何か原因があると思い解剖しました.
まず,殺鼠剤の影響でないことは,出血が全く見られないことから予想できます.
また,その他の毒物の可能性も,回収してから1週間以上経過しているので考えられません.
どうやら腸管に粘着が付着した毛が詰まってしまったようです.
中を開けてみると案の定ベトベトした毛が大量に出てきました.
採集後の療養中は,抜けてくる毛を強制的に取り除いたりするのですが,今回はしませんでした.
愛情が足りないと起きてしまうようです.
反省しています.
2021 .9.7
Periplanetaのような死に方
Similar to the postmortem state of Periplaneta spp.
Drymaplaneta semivittaです.
幼虫も若齢から終齢,そして成虫とまんべんなくいます.
しかし,この死虫の状態は,Periplaneta感染群の状態にそっくりに見えてしまい,見るたびにもやもやしてしまいます.
このように一旦綺麗にするのですが,1か月後には先ほどのような状態になります.
2021 .9.6
白眼ワモンゴキブリ
White-eyed Periplaneta Americana
2020 .2.6に半分冗談で「調子に乗っているとまた全滅するかも.」
と書いたが,
幼虫がいない.
残っている成虫も,触角が切れた個体が多く勢いがない.
同じ失敗を繰り返すのは飼育者としてNGですね.
近々に手立てを考えて実行しないと.
2021 .9.3
ヤネホソバ 卵
Eilema fuscodorsalis eggs
産みたて.
時間とともに緑に変化.
孵化が近づくとこのような状態になりる.
2021 .9.2
ボールパイソン糞を避ける 2
Python regius avoiding dung Part 2
マウスフルアダルトを毎日食べ続けた後,きれいに脱皮.
そろそろ,すごい糞をするだろうと思っていた矢先,奇妙な光景を目撃.
普段は,こんな感じで広がっているのだが,
部屋入って見ると固まって丸くなっている.
蓋を開けてもそのまま.
中はこんな状態.
ホントこの感覚は人と同じですね.
触りたくない!
近寄るのも嫌だ!
このうんこ.
今は一部をゴキブリの餌として利用するため大事に保管している.
皆野生では繋がっていると思います.
2021 .9.1
クロゴキブリの感染症
Infections that kill cockroaches
想像ですが,トビイロゴキブリのケージから移ったようですね.
白眼のクロゴキも現在2匹しか残っていない状態.
このコロニーも,飼育はじめてまだ2年と経過していない新しいコロニー.
同じ親から生まれた別のケースは,普通に増えています.
死骸の山です.
生存虫なんと5匹.
それと,生きていそうな卵鞘9個.
卵鞘は,殺菌剤で表面をサッっと殺菌して保管.
飼育資材はすべて新しいものと交換.
その為,現在はPeriplaneta属の虫体はもとよりケースを触った場合もその都度1回1回手洗いと殺菌をしています.
本来は,このようになったケージはすべて殺処分,殺菌を徹底的にするのですが,入手困難な系統もあり難しいです.
どうすればよいかはいくつか考えているのですが,なかなか着手できないです.
これから冬に向け,手荒れがひどくなるので憂鬱ですね.
2021 .8.31
クマネズミ別バージョン
Rattus rattus different version
またすごい顔をしている仔がいる.
これも門歯が格子にハマって出れないようだ.
なんで急にこんなことが起こり始めたのか?
今まで数年以上このケージを使っているが,起きたことは一度もない.
今年に入って急にだ.
一つ考えられるのは,この個体を入れて前のも小笠原野生個体だということ.
都会の個体に比べ,情熱的で反発力が強いのかもしれない.
ちなみに,こいつのハマりは重症ではなく,鼻先を指で押したらするりと抜けた.
まったくもう.
2021 .8.30
ツチゴキブリ孵化
Hatch the Margattea nimbata
成虫の数から考えると,もっと様々な齢数の幼虫がいなければおかしいのだが,とりあえず1齢幼虫が出現した.
今のところ数匹.
あとはいかに死なないように成虫にするか.
チャバネゴキブリ科の野外種は,普通は弱くないのだが,累代途中で突然虚弱になり,全滅に向かってまっしぐらに進み始めるのでしばらく注意が必要.
この成虫も気持ちよさそう.
2021 .8.27
ヤモリが窓に来る訳
Why Geckos Come to the Window
夏の夕方になるとこの窓外に,結構な頻度でヤモリが来ていることは大分お伝えしていたが,やっと理由がわかりました.
こちら.
おそらく,誘虫灯の光が窓の外にもれて,この窓辺に多くの昆虫が集まってきているのではないでしょうか.
実際,ここ浅草でも誘虫灯の実験をするとこんなにいるの?と思うくらい虫が捕まります.
少しすっきりしました.
2021 .8.26
リュウキュウクチキゴキブリ
Cleaning the breeding cases for the first time in a year
約1年ぶりの床替え.
オオゴキブリ科は,成虫になったらペアを分けて飼育しないと増えないようだ.
少し前は表面を数匹の成虫が走り回っていたが,今は死骸だらけ.
生きた個体を見ないし,マットも乾燥して不味そうなので交換した.
覚悟はしていたが3匹しかいなかった.
普通この数だとペアそろわず終わりになるのだが,ゴキブリ運だけはあるようで,
♀幼虫(終齢)
♂成虫
♂幼虫(終齢)
お見事.
そしてみんな潜っていきました.
秋には赤ちゃん(若齢幼虫)を見ることができるかもしれません.
ブログをアップしていて気が付いたのですが,虫体の腹端部にダニが付いていますね.
写真撮っているときは全く気が付きませんでした.
次回気を付けて排除するようにしたいと思います.
また1年後かな.
2021 .8.25
シロマダラの最後
Death of a Dinodon orientale
シロマダラですが,死亡しました.
4日前に餌を食い,白っぽくなっていたので脱皮すると思っていたのですが.
この状態で動かなくなっていました.
原因不明.
一応,動き出すかと思い一晩見ましたがダメでした.
生存期間は幼蛇を採集したので約3年でした.
ネット上では飼育下で10年とありますので,天寿を全うさせることはできなかったようです.
野生の小型ヘビは難しいと痛感しました.
最後に体長を測ると51㎝.
脱皮殻計測では56㎝とかになっていたので,脱皮殻計測した際は1割カットで適正な体長になるようです.
ご報告でした.
2021 .8.24
イエシロアリの給水タワー崩壊
Termite water tower collapse.
久しぶりに登場.
イエシロアリ.
変化がなかったので,登場してませんでしたがついに給水タワーが崩壊しました.
本来はこの写真のように上部から黒い土の柱が水面に貫通していたのですが,その部分が水中に落下しました.
落下した部分を拾い上げ,中の状態.
1,2割が動いています.
落下して数時間が経過したところでしょうか.
幸い,プールの周りから蟻道が水中に下り,なくても水は撮れる状況になっています.
いじり始めると時間がかかるのでとりあえず,これで放置します.
2021 .8.23
完全復活
Full recovery
以前の状態に戻りました.
前回はこの状態で突然卵鞘が孵化しなくなり,数匹まで減ってしまいました.
ゴキブリ飼育は甘く見てはいけないです.
なので,2ケージに分けシェルターの一部は新品を入れました.
2021 .8.20
台湾産ルリゴキブリ
Eucorydia sp. in Taiwan
成虫になるまで結構時間かかりました.
と言っても,体長が大きいからではなくもともと遅いからだと思います.
ルリゴキブリの2回りほど大きいです.
日本の種とハイブリットはできるのでしょうか.
2021 .8.19
孵化
Hatching a ootheca of the Periplaneta gajajimana
中に残っているのはもう出てくることは不可能です.
みんなの力がないとガマ口をこじ開けることができません.
最低4匹くらいでないとだめだったかな?
1枚目の写真から最後の写真まで約5分.
早い個体は4分ほどで卵鞘から脱出している.
一番無防備な時なので,いかに早く物陰に潜めるかが生き残るカギなのだろう.
白くぐしゃぐしゃと残っているのは,卵の殻.
卵鞘から出るときに殻を同時に脱ぎ捨てて出てきます.
2021 .8.18
ヤネホソバ 生態
Eilema fuscodorsalis,Ecology
最近飼育をしている関係で,いろいろ面白い光景が観察できる.
成虫.
脱皮直後で自分の頭部を食べる幼虫.
まだ体毛が乾ききっていないのかバサバサしている.
蛹新旧(黒が旧).
この幼虫の餌は「地衣類」.
食性も変わっている.
こうして眺めていると,大変興味深い生き物だ.
2021 .8.17
マダラゴキブリの保育嚢
The brood sac of Rhabdoblatta guttigera
保育嚢を露出している♀.
マダラゴキブリは,この状態で死亡しているのをよく見る.
こうなると次の産卵は起こらず大概1週間以内に死亡してしまう.
他の卵胎生のゴキブリに比べ,見る機会が多いように思う.
我が仔を見に来たのか,水容器の周りでジッとしていた.
2021 .8.16
Shelfordina terminalis
Shelfordina terminalis
水容器に集まってます.
ほとんどが♂成虫ですが,♀成虫も少し混ざっています.
翅の先端が切れて見える個体.
この写真では3匹ほど確認できます.
前にも少し書きましたが,学名のterminalisはターミナル,終点,末端といった意味があり,それが由来と考えられます.
学名の意味を調べると勉強になります.
このように,カップを動かしても逃げる個体はなく,人を危険な動物と判断していないようです.
ゴキブリにもいろんなタイプがあり面白いですよ.