ゴキブログ一覧
2015 .11.19
腹面から見た害虫
Ventral view of the pest
ガラスの外に止まっているチカイエカ.
同じくチョウバエ.
これらはたまたま現場で撮影したが,ガラス下面からの撮影も面白そうだ.
2015 .11.18
キチマダニ ♀
Haemaphysalis flava ♀.
ヤギに寄生していた個体.
体長6mm.
刺激を与えたので脚を縮めている状態.
しばらくすると,ゆっくりと動き出す.
顕微鏡下だと,ゆっくりでもすぐに視界から消えていくので,写真は撮りづらい.
大きいので,こうして歩いている姿は何かひょうきんで見入ってしまう.
野兎病・日本紅斑熱を媒介する事が知られ,最近の研究では,今話題のSFTSV遺伝子も検出されており,マダニ類に吸血された事が分かったら,病院を受診することをお勧めする.
2015 .11.17
三宅島のツチゴキブリ
Margattea kumamotonis kumamotonis of Miyake-jima
背面.
♀成虫だったので,幼虫が取れると思っていましたが,卵鞘は産みましたが,1つも孵化しませんでした.
腹面.
野外成虫では,未交尾はあまり無いのですが,仕方ないですね.
ちなみに,野外採集♀成虫(甲虫類含め)で,幼虫が取れなかったのは長いゴキブリ採集人生で,2件目です.
通常,♀成虫1個体確保できれば,累代できます.
解剖すれば,交尾しているか分かりますが,1個体しか無いので,標本として保存します.
2015 .11.16
産卵ラッシュ
The peak egg production of the Archiblatta hoevenii
現在このような状態.
小さな容器で広々飼うと,容器の数が多くなる.
中プラケでこの数を収納すると4匹入れても5個では足りない.
広い容器で密度高くするほうが,それぞれ好きな場所に散らばり,くつろいでいるようだし,産卵もしている.
ただこうなると,♂は雌と同じ数必要ないかもしれない.
昨日,とんぶり市にいきました.
こういったイベントは,数年前にアクアリウムバスに行ったきりだったので,爬虫類系ははじめて.
すごい人だかりで,驚きました.
蟲類は少なかったが,スズキゴキブリを見つけることができました.
お会い出来た方々,有難うございました.
2015 .11.13
日本ペストロジー学会宮城大会
The 31th Japanese Society of Pestology Miyagi meeting.
昨日,今日と仙台において,日本ペストロジー学会宮城大会が開催されました.
今年は,ゴキブリの発表が多く,トコジラミがついに全くなくなってしまいました.
ネズミは4題.
今回はネズミで,殺鼠剤を使用した防除において,ネズミはどこで死亡するかを調査して発表しました.
1年ぶりでお会いする方など,懐かしい方にお会いでき,有意義な大会でした.
懇親会で披露された,すずめ踊り.
たまにはゴキブリ無で.
皆様,またお会いしましょう.
2015 .11.12
モザイク?
Gynandromorph?
Elliptorhina laevigataのモザイク現る.
前胸の突起も左右で少し違う.
しかし,この突き出し量は,雌雄の差ではなさそうだ.
そして,腹部は普通に♂.
脱皮後の色づき中のムラ個体のようだ.
調べてみると以下の種で見つかっているようだ.
Gromphadorhina portentosa.
Blattella germanica.
2015 .11.11
アダンソンハエトリ
Hasarius adansoni
この時期でも活動しています.
クモがいるという事は,餌がある.
複雑な状況ですね.
2015 .11.10
Hemithyrsocera histrio産卵
Lay eggs of the Hemithyrsocera histrio.
縦に生み出し,
横位置で一旦保持し,産下します.
チャバネゴキブリはこの状態で卵が孵化するまで保持します.
クロゴキブリなどのPeriplanetaは横にすることなく産下します.
2015 .11.9
異物混入
Contamination.
昨年のクロゴキブリ混入,最近は餃子に芋虫と大きな虫の混入話題が続いていますね.
こちらは小さな虫の話.
1ヶ月ほど前,珍しく家族で池袋に食事に行った時のこと.
娘が,サラダに黒いものが入っていると抜き出した.
明らかに虫っぽい.
しかし,そんな事子供の前ではいえないし,せっかくの食事が台無しになるので,会社で調べるといって持ち帰った.
チョウバエ類.
クロバネキノコバエ類.
サラダなら芋虫は入ってもあたりまえだが,この2種はこのレストランで混入したと思われる.
クロバネは腐植物を食べているので,観葉植物などから発生した可能性が高いが,チョウバエは厨房排水の汚泥が発生源だと思うので問題である.
しかもサラダ.
加熱した食品なら,腹壊す事は無い筈だが生はNG.
この感じだと,この店で料理を食べた人は,気が付かずにかなりの虫を食べていそうである(私も含めて).
どう処理しようかと考えたが,店に文句言ってもクレーマーだと思われるのが面倒だし,豊島保健所も検体の送付やらいろいろと面倒が有りそうだ.
ビルのオーナーも考えたが,これもなんだか面倒になり,冷凍庫で保存中.
幸い,このビルの害虫駆除は当社ではなかったので一安心だが.
実際に異物混入があった際の対処って難しいですね.
2015 .11.6
串刺しコーン良好
Skewering corn great success
これが.
こうなり.
こうなります.
見事!無駄にカビさせることなく,完食させました.
2015 .11.5
ムカデ巣篭もり
The nesting centipedes
10月4日に篭った.
昨日約1ヶ月ぶりに開放.
脱皮か産卵のどちらかだと思い,ケース反対側から観察していたが,卵のあった時期は全く観察できなかったので,多分脱皮であろう.
ちなみに,観察するのにライトを使ったが,点灯すると反応していた.
ムカデって昼活動する割には,夜行性?
と思った次第.
2015 .11.4
ダニの近況
The recent extermination situation of the mite
Blaberus giganteusにもダニが発生していた.
本種をこの特大プラケに移してから数年たつが,初めて床を換える事となった.
残ったツチゴキブリ.
勢いが無い,多分終わりだろう.
卵鞘も,孵化の可能性は低そうだ.
現在,ダニ発生ケースから,少しずつ生体を移し隔離中である.
年内中には,根絶宣言を出したいと思う.
2015 .11.2
ハエ入りビニールバック
Grip seal bags of fly print
S木さんからの贈り物.
中にはハエがプリントされたジッパーつき袋入っています.
箱には食べ物を入れるような印刷がある.
大人同士のシーンではアリだが,子供のシーンでは,使い分けないとブラックになりそう.
ちなみに,手近にあった食品を入れてみる.
違和感はないですね.
良い商品.
2015 .10.30
フタホシモリゴキブリ1齢幼虫
First instar larva of the Sigmella sckenklingi
鹿児島出張の際に捕獲してきた♀成虫が産んだ卵鞘の孵化ラッシュ.
野外性ゴキブリの幼虫は,茶褐色が多い中,本種は違う.
チャオビゴキブリの幼虫に似ている.
2015 .10.29
Archiblatta hoeveniiの卵鞘
Ootheca of the Archiblatta hoevenii.
立派な卵鞘だが色が薄すぎる.
小さいが,しっかりと色づき健康そうな卵鞘.
孵化すればどちらでも構わないが,どうなんでしょう.
後,1ヶ月もすると孵化が始まる予定.
2015 .10.28
キョウトゴキブリダニ駆除
The extermination of the Asiablatta kyotensis.
このダニの状況がお見せできないのが残念.
このように一見して居ない様に見えるので,気が付かず中をメンテすると手に登ってくる.
登っているのを気が付かずにその手で次のケージを触るとうつる.
で,こんな面倒くさい事をする羽目となる.
それでも,この勝率は低く,半分くらいは再発する.
2015 .10.27
シマヘビ
Elaphe quadrivirgata
都内で捕獲された.
アオダイショウは珍しくないが,シマヘビは珍しい.
しかし,子供の頃さんざん見ているので,興味を持ってみた事がなかった.
見慣れているつもりだったが,この目の大きさはちょっと驚いた.
可愛いではないか!
アオダイショウは臭いも独特なものがあるが,こいつは無臭.
ハンドリングしていたら,頭部が三角.
子供の頃,頭部が三角のヘビは毒蛇と教わってきたが,これは三角ではないか.
調べると,あまり関係ないとの結果だが,この歳にしてちょっと新鮮な発見でした.
痩せ細っていたので,ピンクを与えるとすぐに食いついた.
これは可愛いい!
そして,こうして増えていくのであった.
2015 .10.26
Panchlora sp.”Giant”1齢幼虫
First instar of Panchlora sp.
ダニ駆除が成功したか眺めていて気が付いた.
この属の幼虫は,どれも光沢ある茶褐色をしていると思っていたが,本種の1齢幼虫は,腹部が淡褐色のツートンでありました.
Panchlora niveaの確認したかったが,現在滅んでしまって確認しようがない.
次回入手して確認しようと思う.
2015 .10.23
第67回日本衛生動物学会東日本支部大会
The 67th Annual Meeting of Eastern region
本日,田町にて第67回日本衛生動物学会東日本支部大会が開催されました.
シンポジウムでは,PCOと研究者をどのように連携するかといった非常に有意義のある討論がおこなわれました.
一般講演も,蚊・シラミ・ゴキブリ・ブユ・ハエに関する発表があり,私もチャオビゴキブリの本土定着に関して発表してきました.
右がチャオビ♂成虫.左がチャバネ♂成虫.
こうして見ると良く似ていますね.
皆さんの周りにいる小型のゴキブリはどちらでしょう.
2015 .10.22
Archiblatta hoevenii近況
The present situation of the Archiblatta hoevenii
脱皮後少し色づいた♀成虫.
いつものキノコ.
たまに食べられているので放置.
交尾中.
2015 .10.21
クロゴキ 「パシ」
Oh Periplaneta fuliginosa “pashi”
飼育室内出没.
今回は,多忙に付き余裕なく,短期戦とした.
2015 .10.20
ニホンヤモリ再登場
Gekko japonicas come back
以前,この部屋で捕獲し,ゴキブリルームに放飼後粘着救出した事故以来2度目の登場.
あのときの個体はあれきり見かけなくなっていたが,はたして同じ個体だろうか.
分からない.
沢山いるのは良い事なので,来年,また出会える事を楽しみに,元いた場所に返しました.
2015 .10.19
Archiblatta hoeveniiの脱皮 ♂編
About ecdysis of male of the Archiblatta hoevenii
♂の脱皮.
2015 .10.16
Archiblatta hoeveniiの脱皮について
About ecdysis of the Archiblatta hoevenii
羽化直後の♀成虫.
初めて飼育したとき,脱皮の失敗が多かったが,最近やっとコツが分かった気がする.
垂直な足場にぶら下がり脱出.
その後,こうして上向いて固まるのを待つ.
上向くのは,翅があった頃の名残だろう.
♂は長い翅があるので,当然上を向いて翅を伸ばす必要がある.
しかし,翅がなくなった♀でも同じなのは,翅を伸ばす以外にも上を向く必要が何かあるのか,それとも,この行為の遺伝子が翅と共に退化(進化?)しなかったのか.
多分前者かな.
脱皮の成功は,足場がしっかりしている事.
個体密度を高くしない事.
これでだいぶ成功の確立が上がるようだ.
2015 .10.15
ヤエヤマサソリのダニ駆除
The mite extermination of the breeding cage of the Liocheles australasiae
今度は,ヤエヤマサソリ編
これも,気が付いたら大繁殖(ダニ)していた.
隣がマダラサソリのケージなので移ったら大変と入口をガムテープ養生中.
1匹ずつ2段階でダニを確認し,新容器に移動.
シェルターに使っている樹皮等は,再利用する為熱湯風呂(75℃)にくぐらせて洗浄.
完了.
今まで一度も変えたことなかったので,良い機会となったが大変な作業である.
この後,少なくとも1ヶ月は経過観察する.
2015 .10.14
クロゴキブリの産卵
Laying eggs of the Periplaneta fuliginosa
現在,産卵真っ只中.
しばらくすると,色がつき始め,白から黒褐色に変化したら産下される.
背面の肛上板の切れ目で竜骨部を支え,卵鞘下面を肛下板で包み込むように産んでいる.
中央に鬚のようにカーブのある物は尾肢で,産卵とは関係ない器官です.
卵鞘が白い為良く観察できる.
2015 .10.13
コスズメ
Theretra japonica
朝方,応接の観葉植物に止まっていました.
まだ,体が冷えているせいか,しばらく手に止まっていましたが,そのうち飛んで行きました.
2015 .10.9
Archiblatta hoevenii♀完品
Perfect of Archiblatta hoevenii♀
すばらしい.
2015 .10.8
8 イエダニ駆除
The extermination of the Tropical rat mite.
昨日指に付いたイエダニの発生源が判明.
何の事はない,ネズミの飼育室だった!!
という訳でここ連続大殺虫作業を実施している.
方法は飼育ケージ内の徹底した掃除と,有機リン剤による残留噴霧.
あまりに過酷過ぎて,写真を撮り忘れたので,写真は後撮り.
使った噴霧器と薬剤.
掃除の終わった,繁殖ケージ内とクマネズミ.
2015 .10.7
Gyna bisannulata ダニによる壊滅危機
Crisis of the survival with the outbreak of the tick of the Gyna bisannulata
また別のダニ.
これは,生体の外部に寄生するタイプ.
以前も,Polyphaga aegypticaで壊滅的な被害を出している種.
こんな感じ(2014年12月25日ブログ)
これは,ある程度共存できているのだが,何かの原因で大発生し,放置すると宿主を全滅するまで暴れまわる.
小さく,生体体表に付着しているので,こればかりは,根絶は諦めている.
が,また忘れていると今回のように,暴れた.
標的はGyna bisannulata.
ついこの前まで,数百単位でいたと思ったのだが,気が付き救出したら,50を切っていた.
現在,薫炭入りマットに入れ経過観察中.
薫炭は以前ダニに駆除に良いと聞き,購入したもの.
しかし,極端な効果はないようだったので,忘れていたものだが,あまりのピンチで出番となった.
効果は?
マット表面にダニが浮いて出てくるので,少しははがれていると思っている.
この白いダニが増えてきたら,もう一つ変えの容器に虫体のみ移し,空になったマットはレンジでチン.
これを,現在2~3日毎繰り返している.
結果は,何とか死亡個体がなくなり.
30匹ほどは成虫までいけそうな雰囲気となった.