ゴキブログ一覧
2016 .11.16
樹皮の再利用
Reuse of bark
オオゴキブリなどの床換後に発生する樹皮.
熱湯で殺虫し,軽く水洗いを行い,乾燥.
野外性のゴキブリのシェルターに使える.
2016 .11.15
ホラアナゴキブリとハエトリ
Nocticola uenoi uenoi and Jumping spider
室内の害虫に対しては可愛い殺し屋だが,ホラアナゴキブリのケージに侵入したら,恐ろしい殺し屋になる ところだった.
加水しようと思い,蓋を開けたら何か小さな物がケースの中に落下した.
最初は,ホラアナゴキブリの有翅虫が飛んだのかと思ったが,ハエトリの幼虫だった.
これは想定していない事態.
たぶん,ハエトリにとっては適当なサイズの虫が走り回っているケージにしがみ付き,虎視眈々と狙っていたのだろう.
気が付かなかったら,丸々太ったハエトリの飼育ケージに変わっていただろう.
防虫紙を挟んでいて本当に良かった.
皆さんもさまざまな異物侵入回避のために,防虫紙(新聞紙でも問題なし)を挟みましょう.
2016 .11.14
ネズミネクタイ
Mouse patterned necktie
昨日のペストロジー学会でS生さんより頂きました.
ありがとうございました.
次回のネズミ駆除協議会に締めて行きたいと思います.
2016 .11.11
ナゾゴキの幼虫 1
Mysterious cockroach larvae 1
餌入れにしているサンプル瓶の蓋の中にトビムシとは違う生物発見.
幼虫のようである.
やはりあのサイズで成虫のようだ.
とりあえず,増え始めてくれたようで一安心.
親もまだ健在なので,もう少し増えてくれるでしょう.
それにしても小さい.
トビムシとそれほど変わらない大きさ.
餌は,固形飼料も食べるようだ.
2016 .11.10
日本ペストロジー学会宇都宮大会
The 32th Japanese Society of Pestology Utsunomiya meeting.
昨日から今日まで,宇都宮市にて日本ペストロジー学会大会が開催されました.
私も,シンポジウムと一般講演の2演題発表してきました.
http://www.pestology.jp/
↑↑↑↑↑↑↑↑ 内容はこちらを参照.
懇親会も大変盛り上がり楽しい時間を過ごせました.
皆様ありがとうございました.
来年は,東京で開催されます.
学生の参加も大歓迎です.
懇親会でお話しましょう.
2016 .11.9
ヤエヤマツチゴキブリ順調
The breeding of the Margattea ogatai is going well
たまには,うまく飼育できている種.
シェルターの裏には幼虫・雌雄成虫が均一にいる.
ツチゴキブリは結局絶えてしまった.
同じ種でも,熱帯に生息している系統のほうがうまくいく様な気がする.
2016 .11.7
展翅
Spreading wings
日本産直翅類標準図鑑に掲載されているゴキブリの展翅写真.
実に見事である.
昔は私もモリチャバネゴキブリとか,小型の希少種などよくやったが,あれほど綺麗にできないし,現在は老眼でとてもやる気になれない.
たまたま水を張ったバケツにはまったBlattella sp.
後翅は逆に展開しているが,自然に行われた形としては良くできている.
雄だとすぐわかる.
2016 .11.4
路上のクロゴキブリ
Periplaneta fuliginosa of the road
思えば,今年の夏はクロゴキネタが少なかったように思う.
久しぶりに見たのがこちら.
つい先ほど踏まれた感じ.
昼間に出歩かなくても良いものを.
2016 .11.2
ホラアナゴキブリの新飼育法
New breeding method of the Nocticola uenoi uenoi
本種の採集場所として,シロアリの巣内を聞いた記憶がある.
今の飼育も,ケージ下部に紙質のシェルターを入れているが,その中に入っていることをよく見かける.
そこで,ちょうど今は,数が安定しているので,同じような環境と思われる,シロアリの巣に数匹投入した.
右はネバダオオシロアリ.左ゴキブリ.
シロアリの巣に降り立ったホラアナゴキブリ.
早速,暗い穴の中に消えていった.
雌雄は確認していないが,1ペアは揃っていると思う.
さてさて,巣内でシロアリと共生している姿が見られるだろうか?
2016 .11.1
クモ 2
Spider 2
またまた見慣れないクモの来机.
とりあえず,喉が渇いているだろうと給水.
飲んでる隙に撮影.
小さいので幼体かと思いきや,触肢が膨らんで見えるのでオスのようだ.
結構綺麗なクモなので,同定を試みたが,1時間ほど格闘しgive up.
こんな写真では分からないかも知れませんが,お分かりの方いましたら,ご教示ください.
2016 .10.31
サツマゴキブリ
Opisthoplatia orientalis
たまには順調に増え始めている種を.
水容器に橋を渡し,木シェルターを何層にも重ねたら初齢幼虫の死亡が減った.
それにしても,寒い日が多くなりました.
早めの加温を忘れずに.
国内熱帯種は特に注意しましょう.
2016 .10.28
Elliptorhina davidi 増殖の兆し
Sign of the increase of the Elliptorhina davidi
長い間,他のマダゴキ仲間に比べ,増えることは無く,かろうじて維持していた状態であったが,やっと増加の兆しが見えてきた.
初齢幼虫の死骸が減り,生きた個体が目立つ.
中齢幼虫もいる.
うれしいですね.
理由はハッキリしないが,マットが古くなり適度な保湿が出来るようになったのかもしれない.
しかし,なんと.
マダゴキに寄生するダニは,今までGromphadorhina oblongonotaでしか確認できていなかったが,本種にもいることが判明.
飼育初めて8年になるのに,全く気がつかなかった.
恐るべし.
ただし,まだ多くないようなので,虱潰ししようと思う.
2016 .10.27
Gyna bisannulata 風前の灯
The Gyna Bisannulata is on the verge of annihilation
経過は気にしていたが,何とかなっていると思っていた.
しかし,あまりにもマットの雰囲気に変化がないので確認した.
結果は残念な事に.
雌成虫1.
幼虫1.
乾燥が良くなかったのか?
雌成虫の産卵に期待して組みなおした.
2~3ヶ月もすれば結果は出よう.
2016 .10.26
トカゲたち
Lizards
研究のパートナー.
2016 .10.25
クロゴキブリの卵鞘
Ootheca of the Periplaneta fuliginosa
久しぶりに野外調査に出かけ,見つけました.
これだけ並んでいるのはあまり見ることがない.
古い卵鞘だが,寄生蜂が出た穴が確認できる.
ゴキブリは孵化しないが,寄生蜂は小さいため,異物混入の原因になったりする.
どの道厄介な存在となる.
2016 .10.24
イエゴキブリの繁栄と滅亡
Prosperity and extinction of Neostylopyga rhombifolia
このケージは両方とも同じ血統である.
特別,差をつけて維持もしていない.
以前,別系統を飼育していた時,突然繁殖が止まり,絶滅した経験があったので,予備として2ケージ分けていたのだが,予想どうり?1ケージが崩壊した.
左の滅亡情況.
右の繁栄状況.
原因不明.
1ケージだけで,左の状態になっていたらと思うとぞっとする.
大事なゴキブリはいくつかに分けて飼育しましょう.
これ,おもしろい研究テーマになるのだが・・・・.
2016 .10.21
今度はアマミモリゴキブリにダニ
A mite occurred to a breeding case of the Episymploce amamiensis this time.
中々根絶できないもう一種のダニ.
ケース内に息を吹きかけると,高い場所に向かって這い上がって蠢きはじめる.
ここに指を近づけると見る見る這い上がってくる.
矢印のない写真の左半分も同様な状況.
いつものように,幼虫だけ1個体ずつ容器に取り,ダニが付いていないことを確認して新ケースに移す.
気が遠くなる作業だ.
今回も2ケージに分けて再開.
2016 .10.20
ヤモリの糞
Feces of the gecko
内階段手すりに付着した糞.
形態からネズミではなく,大きさからゴキブリでもない.
屋内に生息するそれ以外といえばコウモリとヤモリぐらいしかいない.
しかし,白い尿酸が付着しておりヤモリだと思うが一応内容物の確認をした.
ハエ類の複眼も含めた頭部.
昆虫の脚.
線虫.
これはすでに死亡しており,おそらく宿主に寄生しているのではなく,食べた昆虫に寄生していたのではないかと思う.
という訳で,やはり「ヤモリの糞」でしょう.
2016 .10.19
マダゴキのダニ
The mite which is parasitic on the Gromphadorhina oblongonota
今年8月1日のブログで,ダニ再発による初齢幼虫からの再出発をお伝えした.
当時は,初齢幼虫ばかりで,ケージはスカスカだったが,現在は大分大きくなっている.
今回は大丈夫と思っているが,前回の再発もあったので,大型の幼虫2匹のダニ検査をした.
ショック~!!
ダニがいるではないか!
全数目視にて腹面部の確認したところ,6匹のダニ発見.
全てが3センチほどに成長したマダゴキから発見された.
ペストコントロールの現場でも,根絶は膨大な労力と資材を要する事から,維持基準を設定して管理することが望ましいとなっているので,根絶は如何に大変か理解できる.
しかし,トコジラミと同じで,目に見えて,外部に寄生する動物は,管理者から見ると全滅させたくなる.
今回の失敗は,初期幼虫選定で完全に1齢ばかりを選んでいなかった事.
初齢でもダニが付いている可能性が0ではない事を知らなかった事.
定期的な効果判定を実施していなかった事.
しばらくは1カ月おきに調査を実施したいと思う.
2016 .10.18
小笠原の古地図
Old map of Ogasawara Islands
父島.
母島.
お世話になっているS藤先生より,小笠原資料としていただいた.
大分昔の地図である.
集落も記されているが,数は少なくいつ頃の物だろうか.
発行元もわからない.
時間があるときに眺めて昔の町並みを想像しようと思う.
2016 .10.17
オオムカデ急死
Scolopendrid sudden death
順調に成長していると思ったが,透明な粘液を吐き動きが数日かけて悪くなり死亡した.
実際計測すると,それほど大きくないのがわかる.
しかし,可愛がっていたのでショックである.
そして,死因が全くわからない.
ムカデ飼育の自信をなくした.
立ち直るまでしばし休憩.
2016 .10.14
Eurycotis opaca 幼虫
Nymph of the Eurycotis opaca
続々と孵化し様々な齢の幼虫が育ってきました.
良い感じ.
しかし,写真左に薄茶色の卵鞘が写っている.
このような卵鞘は孵化しないので,まだ何か問題があるのかもしれない.
2016 .10.13
Paranauphoeta sp. 成虫
Adult of the Paranauphoeta sp.
早々と成虫となりました.
ネットで見ると大きいイメージがあったが,予想に反して小さかった.
とはいえ,本亜科には本属1属しかなく,大変興味深い.
2016 .10.12
未だ残っていたダニ
Fight without the end.
過去の記録を見ると,昨年の9月頃より対策を進めているのがわかる.
この種も今年の3月に実施したが再発見された.
駆除した際に,しきれていないのか,新たな侵入による発生なのか.
多分,前者だと思うのだが.
幸い?なことに幼虫も多くなかったので,全数救出する.
左成虫.
右幼虫.
カップに1頭ずつダニを入れないように何度も移し替え,最後にダニを駆除してあるマットに餌のニンジンと共に一晩放置.
万が一ゴキブリ体表窪みに潜んでいるダニがいてもマットに移る時間を与え,その後篩にかけ完成.
念には念を入れ,幼虫は2ケージ.成虫は成虫で分け,3ケージ作成.
今までの再発経過から,駆除成功を確認できるのは約半年後となりそう.
長い!
2016 .10.11
ボウルパイソン12回目の脱皮は大失敗
Shed off the skin for the 12th time of a ball python is blunder.
眼が白濁し,その後透明になったのでもう間もなく脱皮が始まると思い,ダンボール脱皮シェルターを設置した翌日.
鼻先だけむけていた.
その後,半日ほど待ったが,全くむけてこない.
自然脱皮は諦め,手むきを実施.
いつもより時間がかかったが,無事終了.
2016 .10.7
ヤエヤマツチゴキブリ床換え
Breeding cage cleaning of the Margattea ogatai
小プラケから中プラケに昇格.
成虫.
幼虫.
2016 .10.6
Paranauphoeta sp.
Paranauphoeta sp.
Family Blaberidae Saussure, 1864
Subfamily Paranauphoetinae
Paranauphoet属はアジアを中心に16種が記載されている.
最近,本属のペット化情報が多くなっており,日本にも2種類以上が確認できる.
これもその1種.
未だ幼虫だが,特徴として幼虫の腹背板に黄色系の大きな紋が現れる(加齢により消失する?or 雌雄による?).
卵胎生.
私の第一印象は,オオゴキブリに似ていると思ったが,固型飼料を食べ,材には潜らない.
増えてきたらもう少し発見もあるだろう.
2016 .10.5
ムカデ3種
Three kinds of centipedes
トビズムカデ.
さすがにこの大きさが限界か.
定規は端端で約20cm.
沖縄産オオムカデ.
こちらは,まだ大きくなりそう.
リュウキュウオビムカデ.
こちらもプチプチ.
それにしても死ななくなりました.
ピンクなどの高カロリーな餌は,やはり良くないのでしょうか.
2016 .10.4
ナゾゴキ3
Mystery cockroach 3
9/5にInvertebratedude氏よりコメントをもらっていた.
なにやら返信もしているので,認識していたようなのだが,全く記憶に無い.
で改めてみると,Corydiidae (Polyphagidae)ではないかとのこと.
そうなんです.
今更ですが,私もそれを考えていたところでした.
そして,新たな発見.
こんな箇所に,こんな長い棘生えている種はあまり記憶にない.
やはり,産卵形態と増やして形態を詳しく観察しないと落ち着かなくなってきた.
2016 .10.3
ヤモリ再登場
Gecko reappears
シルエットでも大きい事がわかる.
放って置けば良いのだが,やはり捕まえてみたくなる.
そっ と窓を開け,難なく捕獲.
ホオグロはこう簡単には捕獲できない.
噛まれても痛くなく,本当に良いヤモリ.