ゴキブログ一覧
2023 .5.15
クロゴキブリ卵鞘消毒
Disinfection of Periplaneta fuliginosa ootheca
週末に産卵されました.
密度はこのくらいが安心して見れます.
無理して剥がすと龍骨部から裂けてしまうので,卵鞘を少し湿らせ剥がします.
ダンボールを破砕した繊維が唾液とともに固着しているのでこれも湿らせながら掃除します.
そして1秒ほどハイターに入れ取り出してティッシュですぐに消毒薬を除去します.
これを数回繰り返します.
ハイターの希釈はまな板消毒希釈より少し濃い感じ.
終了です.
容器に処理した日にちを記入して保管します.
50日経過しても孵化しない場合は諦めかな?
2023 .5.12
マデーラタワーとりあえず完成
Madeira Tower completed for the time being.
水容器を交換して気が付いた.
長さ16mm.
もう限界でしょう.
初めて見つけたときは,もっと伸びるまで放置しましたがその後多分折られて消滅しました.
とりあえずこれで一旦コレクションとします.
それにしても,どうすればこんな風になるのか全く想像できない.
で,良く折れなかったと思ってケース内見たら,幼虫が全くいない状態.
これはこれでヤバそう.
一般種だが,いなくなると寂しいのでレイアウトを少し変えて様子見ます.
2023 .5.11
Pseudoglomeris magnificaもダニ再発
Pseudoglomeris magnifica also redo mites control
こちらも土に変えてセットし直したところダニが出てしまいました.
シェルターは継続してるかえないので割って虫体を全て取り出しセットし直しました.
驚きの3匹のみ.
これはまずい.
この雌が出産してくれると良いが風前の灯火.
こちらではマルゴキブリ類はどうもうまくいきません.
少し湿らせ気味で始めます.
2023 .5.10
Eucorydia forceps ダニ駆除やり直し
Redo Eucorydia forceps mite control
3月にダニ駆除したばかりなのにもうにワラワラ湧き始めました.
交換したときの新マットにすでに入っていたのではないかと思えるほど早い再発.
今回は,マットも一度冷凍殺虫したもので再度組みなおしました.
1匹ずつ拾って何度かダニ外しできれいな容器に移し替え終わり.
まだ数が少ないのと産卵始まっていなかったので助かりました.
すでに♂♀出始めているので,これ以降出てしまうと次回できるのは半年くらい先になると思います.
中々うまくいかないですね.
2023 .5.9
シマヘビ他
Snakes and other animals
シマヘビ脱皮しました.
伸ばすとカメラに収まらないのでこんな感じです.
簡単な記録を付け始めて結構立ちますが,簡単でも付けていると現在の状況が推測しやすいです.
運動しないせいかポツポツ食べて脱皮といったパターンです.
一方ボールパイソン昨年の11月の脱皮以降何も食べません.
過去にもこのようなことはあったので強くは心配していませんが,そろそろ食べてほしいところです.
それと,アリは石膏にカビが出たのでエタノールを筆に付けて軽く拭いたつもりでしたが,働きアリ全滅してしまい終了となりました.
生エサ食のアリは世話の間隔が短く片手間で飼育する物ではないことが良くわかりました.
アリさん申し訳ない.
2023 .5.8
クロゴキブリ救命
Periplaneta fuliginosa to the rescue
昨年頂いた三重の個体群ですが,幼虫死が続き全滅間近となってしまいました.
やっと成虫が出たので,卵鞘採取用に小プラケに移し,毎日観察できる場所に移しました.
すでに残っているのは♀成虫1,♂成虫3,終齢幼虫2.
この病気,成虫の致死率は低そうなので,産卵さえしてくれたら健康な子孫を残せそうな気がします.
2023 .5.2
モリチャバネゴキブリ全滅直前
Just before the Blattella nipponica wiped out
モリチャバネゴキブリは稀に突然死が発生する.
この個体群は横須賀で,2017年から飼育しているのだが,動く個体がいないと探すと死骸の山.
1ヵ月ほど前の水交換の時は気が付かなかったので最近こうなったと思われる.
生き残りは奇跡的に成虫1ペア.
♀は卵鞘を持っている.
復活するか?
続報は1~2か月後.
2023 .5.1
ワモンゴキブリの顎の力
The power of the American cockroach’s mandible
ワモンゴキブリがMFの破片を持ち上げ,シェルターの上に移動させていた.
結構でかいが軽々と加えて持ち上げている.
その重量は0.46g.
ワモンゴキブリの体重が約1.5g(♀)なので自重の1/3の重さを口で持ち上げたことになる.
60㎏の人が口で20㎏(20㎏を検索するとビール瓶1ケース)を持ち上げるのは簡単ではない.
動物の秘めたる力というのは神秘的ですね.
私には絶対無理です.
2023 .4.28
ニュウハクシミ
Ctenolepisma calvum
話題のニュウハクシミ.
1900年代初頭にスリランカで発見されて以降,中米,ヨーロッパ諸国へ広がり,現在17か国から記録があるようです.
我が国では,北海道、宮城県、東京都、福岡県、長崎県で見つかっています(Shimada et al. 2022).
単為生殖で繁殖するので,これ1匹で増えていく事が出来ます.
シミの飼育は,いろいろやりましたがうまくいきませんでした,
こいつは増えてくれるでしょうか.
Shimada, M., Watanabe, H., Komine, Y., Kigawa, R., & Sato, Y. (2022). New records of Ctenolepisma calvum (Ritter, 1910)(Zygentoma, Lepismatidae) from Japan. Biodiversity Data Journal, 10,
2023 .4.27
サツマゴキブリ産仔
Opisthoplatia orientalis laying nymph
椅子代わりにされた卵鞘が孵化しました.
強い子供たちでしょう.
現在は親の周りにとどまっています.
産卵から孵化まで55日近く要したことになり,ワモンゴキブリに比べると10日ほど長いです.
気温が上がればもう少し短縮されると思いますが長いですね.
強いとはいえ,水にたどりやすくするため葉を入れました.
次の卵鞘は2か月後でしょうか.
こうして昆虫類は増えていきます.
2023 .4.26
アマミモリゴキブリのparaproct
Episymploce amamiensis paraproct
チャバネゴキブリ科に多く見られる構造で肛側板と呼ばれるようです.
肛上板に付随している部分で,解剖すると腹腔のphallomere群との結合は少ないです.
種により形状が変わる為分類に使われます.
2023 .4.25
クロゴキブリ死骸
Dead Periplaneta fuliginosa
今年2匹目の野外クロゴキブリ.
しかし死んでいる.
殺虫剤は散布していないので死因が気になる.
野外でも自然死はあると思うが,天敵(アシダカグモ・ヤモリ)や事故(踏まれる・ネコにからかわれる)がないと死亡はないと思うのだが.
まあ,たまにはあるのだろう.
2023 .4.24
コウガイビル幼体またとろけた
All young hammerhead worms died again
今回は順調に育っていたのだが,また全頭揃ってとろけていた.
大きさもあと少しで親に迫るまで育っていたのだが,良くわからない.
全頭同時というのが何か決定的な要因の存在をにおわせているのだが.
親は健在なので餌・ミズゴケが原因ではないだろう.
まだ卵産むかな?
2023 .4.21
Gyna caffrorum床替え
Cleaning of the breeding case of the Gyna caffrorum
去年の7月から一度もしていませんでした.
ヤシガラが糞に入れ替わっています.
分解者としての能力と,何でも食べる能力は素晴らしい種だと思います.
右から左に篩って残った虫体を移します.
終了です.
2023 .4.20
モフモフの蛾
Fluffy Moth
朝から研修で龍ヶ崎に行ってたのですが,可愛い蛾がいました.
ものすごいモフモフ感.
触角の繊細な作り.
正面.
これはたまらん.
こんなに特徴あるなら種名はすぐにわかるだろうと思ったのですが,ネットの「モフモフ」「蛾」検索では見つかりませんでした.
仕方ないので図鑑見ましたが,図鑑は全て展翅してあってサッパリイメージが一致しない.
諦めました.
2023 .4.19
ツチゴキブリ
Margattea nimbata nimbata
鹿児島産ツチゴキブリ.
これは累代飼育個体.
ヒメクロゴキブリと同じように生餌置き場を作ってから良い感じ.
煮干しもよく食べる.
リンゴもよく食べる.
固型飼料はネズミにとっては栄養バランスの良い食糧かもしてないが,ゴキブリにとっては足りないものがあるのかもしれない.
2023 .4.18
鹿児島出張
Business trip to Kagoshima
今週は結構忙しく,鹿児島です.
畑にはキャベツが育っており,あまりにも綺麗に並んでいるので撮影した後見てみたのですが,可愛く見えませんか!
美味しそう.
仕事なのでネタは公表できませんが,ゴキブリは探しました.
クロゴキブリ
ツチゴキブリ
ヒメチャバネゴキブリ
モリチャバネゴキブリ
サツマゴキブリ
予定通り.
ヒメチャバネゴキブリはホテルの駐車場にも見られました.
他にもカナヘビ.
雌のようでおなかが大きく持って帰りたかったですが解放しました.
大きなザトウムシ.
これも持ち帰りたかったですが,これ以上動物を増やすと大変なのでこれもそのまま.
ゴキブリ類は全て幼虫なのでとりあえず飼育.
まとめて飼育しています.
2023 .4.17
第71回日本衛生動物学会大会
The 75th Annual Meeting of the Japan Society of Medical Entomology and Zoology
昨日,一昨日と新宿区の国立国際医療センターで開催され2演題発表してきました.
「新型コロナによる緊急事態宣言下及び解除後のクマネズミの日周リズムの変化」
「三宅島のゴキブリ相」
発表時の写真は撮影できないのですが,会場の写真を撮影したので付けようと思ったのですが見当たらない.
というわけで,ないのも寂しいので使用した写真です.
謝辞に出演したクマネズミ.
表紙写真.
今回は対面による開催となり,懇親会も開催され久しぶり沢山の先生方と話が出来ました.
内容は抄録を見てください.
年内には報文にする予定です.
2023 .4.14
Therea regularis採卵
Therea regularis eggs collecting
成虫がほとんどいなくなったので採卵です.
ただ今回は心なしか少ない.
色が濃い卵鞘はどれも空のようで薄い茶色が生きていそうな卵鞘.
まだ残っている幼虫がいたのでもう一頑張りしてもらいます.
2023 .4.13
Thorax porcellana床替え
Cleaning of the breeding case of the Therea olegrandjeani
4か月ぶりの掃除です.
炭カルも擦れ落ち,糞が堆積しています.
中に入っているのは,樹皮とモモタマナの枯葉.
葉の丸まった中にも隠れています.
本種は乾いた糞をするので,糞が堆積する割には汚くないです.
また,累代難しいと思い2ケージ分けましたが,今のところ両ケージともに問題なく増えています.
餌も固型飼料だけで行けそうですが,リンゴやプチコーン,煮干しも与えています.
どれもよく食べます.
幼虫.
羽化少し経過の♀.
写真では分かりにくいですが色は灰色できれいです.
終了.
2023 .4.12
Therea olegrandjeani孵化
Hatching of Therea olegrandjeani oothecae
続々と孵化が始まりました.
孵化ラッシュが落ち着いたら孵化卵鞘を除去します.
この卵鞘はかなり丈夫なので,除去しておかないと次の産卵時に,新旧が混ざり卵鞘殻が増えていきます.
新旧の見分け方は,テーブルに落とした時の音.
空だと判断したら,念のため潰して捨てます.
生きている卵鞘は絶対に捨てないようにしましょう.
面倒ですが,この細かな気配りが大事だと思っております.
2023 .4.11
ヒメクロゴキブリ床替え
Cleaning of the breeding case of the Sorineuchora nigra
約半年ぶりの床替えです.
ただし,この餌のゴミ山はそのまま利用します.
この中には様々な齢数の個体が潜り込んでいます.
また,乾燥した各種有機物が少しずつ食べられているように見えます.
中の葉や樹皮は広げてゴミを落とし,再び設置しました.
餌に付着した卵鞘は新しそうな物は戻し,古いのは処分します.
ケース底には半年分のゴミが堆積していました.
完成です.
幼虫たちは小さいですが頭部の形はチャバネゴキブリ科とは一見して違う形をしています.
可愛いですね.
2023 .4.10
殺菌トビイロゴキブリの現在
Sterilized Periplaneta brunnea now
昨年8月に卵鞘殺菌を施し孵化した幼虫の現在.
見て分かる通り,1匹も死亡していない.
こちらは何もしていない同じ系統.
以前より死亡数は少ないですが幼虫が死んでます.
クロゴキ白眼も早く処理すればよかったと悔やまれます.
2023 .4.7
またヤモリ
Gecko again
前回と同じような時間,またいました.
小さいですね.
そこで,前回と同じ個体かkomatsu技術の粋を集めた解析(笑)により判定した.
前回個体.
今回個体.
結果は同じ.
兄弟が居てもおかしくないが,とりあえず同じ.
子供ばかりだと昨年の親がどうなったか気になってくる.
元気にしていると良いのだが.
2023 .4.6
ワモンゴキブリ単為生殖F14成虫
Parthenogenetic F14 adults of the Periplaneta americana
左がF13,右がF14.
当たり前ですがそっくり.
F13成虫
F14成虫.
F13幼虫.
2023 .4.5
タマヤスデ床替え
Cleaning of the pill millipede breeding container
今回は早かったです.
前回から約3ヵ月目です.
相変わらずの糞だらけ.
右に移していきます.
薬サジで1匹ずつ拾っていきます.
今回は242匹.
過去最高.
グラフにしました.
2023 .4.4
トルキスタンゴキブリの前胸背板に人の顔
Human face on cockroach’s pronotum
ブラベルス属の前胸背板はドクロゴキブリやデスヘッドなどといわれ人の顔のような模様が出ることで知られている.
他の種でも,目玉のように見えたり前胸背板はとかく話題になりやすい部位ですが...
撮影してPCで再生して驚いた.
トルキスタンゴキブリの前胸背板です.
本種の♂は全体的に淡い茶色で特に目立つ模様は出ないのだが,人の良さそうな男性のリアル顔.
微笑んでいるようだがそれが気味悪い.
今まで気が付かなかったかと思い,他の個体を確認したが,見方によっては顔に見えるが顔ではない.
皆さんも探してみてはいかがでしょうか.
些細なことですが私は面白いです.
2023 .4.3
仔ヤモリ出現
Young gecko appears
ネズミ飼育室の窓に今年初のヤモリ出現.
いつもの個体より小さい.
そっと窓を開けて外から確認したが幼獣です.
昨年の個体の子供でしょう.
親がどうなっているのか気になりますが,とりあえず増えているのは良い事,嬉しいことである.
2023 .3.31
Corydidarum magnifica
Corydidarum magnifica
飼育を始めて6年目.
増えません.
全滅しないのですが,数匹を維持しています.
理由は,幼虫死が発生している.
思い切って全土飼育に切り替えました.
1世代が長いようなので増えとしても実感できるのは年末ごろ?
2023 .3.30
幼虫たち
Cockroach nymphs
昨年頂いた幼虫たちが大きくなりなんとなく種が分かってきました.
こちらは10月に頂いた宮古島の幼虫.
コワモンゴキブリの可能性高いですがどうでしょう.
こちらは5月に頂いた幼虫.
キスジゴキブリ終齢幼虫です.
やはり1年かかりますね.
ゴキブリの幼虫は何回も脱皮して成長するため,その都度形態が変化します.
そのため,幼虫での同定は基本しません.
ただ,飼育している種に関しては飼育している幼虫と比較できるので同定は可能です.
しかし,同属となると難しく何よりごく稀に変わったのが羽化します.
これが楽しいのです.