ゴキブログ一覧
2010 .3.15
マダラサソリ 6日後
産仔6日後.
親の下方に白い物が落ちているが,脱皮殻である.
2010 .3.12
Panchlora sp.”Giant”床換え
family Blaberidae
subfamily Panchlorinae
genus Panchlora Burmeister, 1838
本属は50種弱が記載されている.
この種もたぶん記載されているとは思うが,文献を探すのが大変である.
交換前.
登攀防止炭カルももう少しで突破される所であった.
これもまた水容器のガーゼが溶けて落下し,水無し状態になっていた.
しかし,初期の全マットでなく,タッパーマットしてからは,乾燥が急激に進むことは無く,危機的状態ではない.
本来であれば,中央の△部分にはガーゼが通り,容器上部で広がっていなければならない.
タッパーの中は幼虫だらけ.
初齢から終齢まで入り乱れている.
交換終了.
この位の数を飼育していると,交換サイクルは約40日ほど.
2010 .3.11
ビートルローチ 今頃? 産仔
family Blaberidae
subfamily Diplopterinae
genus Diploptera Saussure, 1864
species Diploptera punctata(Eschscholtz,1822)
昨年の9月(9/17),♀の脱皮直後の真っ白個体の時に,交尾されちゃった♀.
その♀を交尾終了後,♂から離し,単独飼育していた.
はたして,体が硬化する前の交尾など有効なのか?
交尾してから6ヶ月.
♀の横に幼虫がいる.
かなり多きい.
数えると10匹.
ワモンゴキブリは交尾してから最初の卵鞘を産み落とすまで約10日.
それが孵化するまで約45日.
2ヶ月あれば1齢幼虫の姿が見れるわけであるが,本種は半年要した.
何度観察をやめて飼育ケースに戻そうと思ったことか.
これで今後,白♀交尾を見ても動揺はしない.
2010 .3.10
ヤマトシロアリ 4ヵ月後
最近忙しく,放置していた.
セットして4ヵ月後の状態.
シロアリが見えない.
朽木マットは乾燥しているのか,湿っているのか判定できない.
上部セントリコンデバイス破片を触ったら中が外皮残して空洞となっていた.
数匹しか確認できない.
今後どうするか?
検討中.
2010 .3.9
マダラサソリ産仔3日目
少し大きく,色もはっきりとしてきた.
3日前は前個体前を向いていたが,そろそろ動き始めているのか,ばらけてきた.
2010 .3.8
アイスポットローチ 床換え
family Blaberidae
subfamily Blaberinae
genus Lucihormetica Zompro & Fritzsche, 1999
species Lucihormetica subcincta(Walker,1868)
本種の繁殖にやっと成功したので,飼育方法としての柔軟性がまだ分からないので,とりあえずオガサワラゴキブリのように飼育をしている.
食性は朽木も齧るし,マウス固形飼料も良く食べる.
マット飼育をしていると,床の交換時が分かりにくいが,マットの総量が3割ほど減ったので交換することとした.
篩にて幼虫を拾う.
幼虫が小さいと,篩の目から落ちるので,篩を使った手抜き選別は幼虫の大きさがポイントとなる.
♀成虫と幼虫.
♂成虫.
変わったゴキブリである.
このように集まる.
新しいケージ.
古いケージと視覚的に違うのは水容器が綺麗なところだけ.
2010 .3.5
マダラサソリ産仔
最近,土産物に加工される為数が減ってきていると聞いた事がある.
まあ,普通の人はサソリなんぞ減るどころか,いなくなった方が良いと思うかもしれない.
そんな訳で,こちらは殖えています.
小さいので,ゴキブリのように多頭飼育でき,スペース的にも助かっている.
皆同じ方向を向き,綺麗なものである.
2010 .3.3
ワモンゴキブリ救出
営業所に研究用のネズミをもらいに行った.
営業所のゴミ箱は様々なトラップが落ちている.
今日はローチトラップにつかまったワモンゴキブリを発見.
まだ生きている.
しかも♀.
早速救出する事に.
幸い背面が粘着面に付着しているので,翅を切断すれば何とかなりそう.
まずは付着している箇所だけ切り離す.
こんな感じに.
なぜ背面が付いているのか回収した本人に聞いたら,ビル内を徘徊していたのでトラップを上から被せて捕獲したとの事.
やはり翅はどうにもならないので切断.
前胸背板はゆっくりはがす.
小麦粉をふりかけ粘着を無効にする.
洗って乾かして完成.
さて産卵してくれるだろうか.
2010 .3.2
ニシインドローチ Phoetalia pallida
family Blaberidae
subfamily Blaberinae
genus Phoetalia Stål, 1874
species Phoetalia pallida(Brunner von Wattenwyl.1865)
ここの所忙しく,丈夫な種は放置気味で,給水器の水が切れている事に気が付かなかった.
新しい給水器を入れると,次から次に集まってきた.
ゴキブリの花が咲いた.
2010 .3.1
ワモンゴキブリ交尾
ワモンゴキブリ Periplaneta americana (Linne)などのゴキブリ科のゴキブリは,
単為生殖することが知られている.
他にもトビイロゴキブリ,クロゴキブリ等が調べられている.
そんな神秘的な生殖を私も見てみたく,ワモンゴキブリは様々な飼育形態で飼育している.
そんな中1つのケースの個体が交尾していた.
見慣れたゴキブリだが,交尾は意外と見た記憶がないのに改めて驚いた.
2010 .2.26
ハイイロゴキブリ床換え
床換え前.
ケース下面は糞だらけである.
餌と水容器を入れた新しいケースを用意.
古いケースに並べておき,シェルターごと移動する.
本種は紙類を良く齧り,この様にシェルターの下部はなくなっている.
少し湿り気を帯びた糞が大量に溜まっていた.
2010 .2.25
ハイイロゴキブリ
family Blaberidae
subfamily oxyhaloinae
genus Nauphoeta Burmeister, 1838
species Nauphoeta cinerea (Olivier,1789)
本種は本属で1種しか発見されていない.
体長は25mm内外.
ペットの餌さとして日本国内で飼育されている.
Henschoutedenia flexivitta (Walker, 1868)ジャイアントロブスターローチに雰囲気が似ているが,全くの別属.
卵胎生で非常に良く増える.
沖縄などの倉庫のような建築物内で発見されているようで,自然界では繁殖していないと思われる.
この個体群も,国内採集だが輸入資材について持ち込まれたものである.
幼虫は各齢も同じような外見で,腹部が長く,腹節に白いバンドが入るため,
縞模様に見える.
♀成虫が卵鞘を持つと,腹部が異様に長くなる.
2010 .2.24
ゴキブリ飼育資材
マダラゴキブリ類には必ず水が入ったプール状の容器を入れている.
また,部分的な湿地帯を作る時に重宝する.
これがストック状態.
ケージの大きさや,生体の大きさなどを考慮し,様々なサイズを使い分けている.
これは,そのタッパーなどに入れるマット類.
左はヤシガラマット.
右は落ち葉.
通気は維持して,雑虫が入り難いように防虫シートを蓋の開口部に貼り付けている.
開けるとこうなっている.
下が土,上が朽木マット+
これも通気は維持して,雑虫が入らぬように防虫シートを貼っている.
2010 .2.23
マダラゴキブリ床換え
一見綺麗に見えるが,昨年夏より飼育を始めて初めての床換えである.
水容器のガーゼは腐敗によりカップの内外で分裂.
上に水苔が残っているので乾燥を見落としにくい.
タッパー内の落ち葉は良く食べられ,その下のマットは糞が堆積している.
左から右へ生体を移す.
左のケース底には,丸い独特の糞に黴が生えたまっていた.
2010 .2.22
ワモンゴキブリ羽化
ワモンゴキブリやチャバネゴキブリは,実験に使用する対象としての観察は行なうが,飼育段階での特別注意を払って観察はあまりしない.
そんな中,ふと見ると,脱皮したばかりの翅が縮んだ個体がいた.
当たり前の良く見る状態なのだが,今日は妙に感心してしまった.
ワモンらしい形態である.
白いゴキブリがいたらさぞかし綺麗であろう.
2010 .2.19
マダゴキ類初齢幼虫
マダゴキ類の初齢幼虫の死骸が気になっていた.
最初は脱皮殻かと思っていたが,良く見ると身が入って潰れている.
3齢以上の個体はあまり見られない.
ちなみに,私の飼育法は,極力マット等の床材は入れず,
簡単飼育を目指してシェルターだけで飼育しているが,
マダゴキ類は大きすぎて通常のシェルターに入りきらないため,
卵のクッション材を使っている.
こんな感じ.
もしかして,小さい幼虫は卵パックでは隙間が広すぎて,
成長に良くないのではといつものダンボールシェルターを入れてみた.
小さい幼虫はほとんど潜り込んでいる.
2010 .2.18
ファニーマウス
ねずみグッズをもらった.
有り難い事です.
この種は私も以前購入していたのですが,時と共に体毛が変化しているようです.
右が数年前に私が購入したもの.
中央が昨年,某営業所の所長より頂いたもの.
そして左が最近,本社の人より頂きました.
3個揃えるまで,バージョン違いが発生しているとは思いもよらなかった.
これから目が放せないグッズとなりそうだ.
2010 .2.17
イエゴキブリ 各齢幼虫
ゴキブリは1ペアで飼育を始めても,2~3年もすれば各齢数の幼虫が混在しだす.
イエゴキブリもやっとそんな状態になってきた.
良い傾向ではないだろうか.
害虫種として扱われているが,繁殖力から見るとどうかと思う.
飼育環境は湿度を高めたり色々やってみたが,今はこんな感じ.
2010 .2.16
ヤエヤマキスジゴキブリ幼虫2
Symploce yayeyamana Asahina 幼虫
昨年夏孵化の幼虫たちがずいぶんと大きくなってきた.
終齢に近い齢数であろう.
このまま成長すると,春に成虫.
夏に孵化.
サイクルとしては1年未満と言ったところか.
2010 .2.15
Archiblatta hoevenii羽化
♂の羽化.
頭を下に向け,背中(中・後胸)より亀裂が入り脱皮がスタートする.
久しぶりの脱皮シリーズである.
とここで電話が入り,終わって見てみると脱皮途中で下に落ちていた.
一応,全て脱げているようなので,また元に戻した図.
次第に羽が伸びてくる.
セミの羽化のようだ.
大分骨格が固まり色が付いてきた.
ここまで要した時間は,約7時間.
完全に固まるまではまだ数時間かかりそうだ.
それにしても,電話さえなければ途中も見れたのに,残念である.
2010 .2.12
Paratemnopteryx couloniana
family Blattellidae
subfamily Blattellinae
genus Paratemnopteryx Saussure, 1869
Paratemnopteryx couloniana (Saussure, 1863)
体長 ♂18mm内外,♀23mm内外.
雌雄共に短翅の種.
体色は飴色.
オーストラリア・ニュージーランドに生息する.
♂成虫.
♀成虫.
背面から見ると雌雄の差が分かりにくい.
♀の方が♂より僅かに大きく,翅も雌の方が短い.
過去に日本国内でも,ペットローチとして販売されていた.
2010 .2.10
TVCM撮影風景
昨年より流しているTVCM.
今年から,NEWタイプのCMが流れています.
撮影風景.
害虫を蹴っているところ.
こちらは「にっ」と笑っているところ.
外は寒かったですが,役者さんはスポットの熱で大汗かいて頑張ってました.
アメコミ風のCMです.
本数はまだ多くないですが,見てください.
2010 .2.9
チャバネゴキブリ床換え 別系統
一言でチャバネゴキブリと言っても,色々あり,この系統は短期間で炭カルを削り落としてしまう.
あと1日遅かったら天井の紙にびっしり付く状態になっただろう.
最近,実験に使ったので密度は特別多くないケージなのだが.
いつもこの様に綺麗にしたケージに入れるのだが,10日で炭カルが擦れ落ちてしまう.
作業中.
大体いつもこんな感じ.
昆虫の中で,これほど高密度で飼育できる種類はそう多くはないだろう.
終了.
ちなみに,ケージには紙を張り,いつメンテをしたか記録しておくと,後々色々役に立つ.
2010 .2.8
Archiblatta hoevenii 産卵
そろそろ産むかと思っていたが,転がし産卵されてしまった.
もしかしたらいくつかすでにマット内に産卵されているかも知れないが.
これが孵化すればF2が取れる.
もう少し累代を重ねれば,維持しやすい個体群が出来るかもしれない.
産卵とは関係ないが,右がたぶん終齢の♀.
左がその一つ前の♀幼虫.
2010 .2.5
シロクマネズミ
白くても Rattus rattus (Linnaeus, 1758)
都内で捕獲した累代個体.
完全なアルビノで,毛の色は雪のように白く,目はルビーのように輝く.
2010 .2.4
八重山諸島 黒島産 アブ
黒島産 オガサワラゴキブリより 発生.
結構分布が広いようである.
面白い止まり方だ.
最近良く出るので,1週間に1度ほどの頻度で覗いていると,発見する.
こんなに沢山取れるのであれば,交尾させ累代しても良かった.
後の祭りで皆展翅してしまった.
背面より.
腹面より.
次回行ったら沢山捕獲して,調べたいものだ.
が,まず同定を先にすべきだろう.
2010 .2.3
ヤマトシロアリ 空中蟻道
今年の1月初旬に倉田君にもらったヤマトシロアリ.
ミニケースでセントリコン用の餌木を使い飼育していたが,妙なタワーがケースから出ている.
拡大.
35mmの空中蟻道を造っていた.
ケースの中を見ると,蟻道がケースの角を走り回っている.
上から見ると蓋はされておらず,まだまだやる気満々のヤマトシロアリ.
巨大コロニーに育って欲しいものだ.
2010 .2.2
キチャバネゴキブリ 床換え
幼虫が成長してきた為,小プラケから中プラケに交換した.
左側の落ち葉の下はタッパーに土が入っている.
あまり汚れていないが,水容器やミズゴケにカビが出始めている.
水容器に使っているガーゼが黄色く変色している.
このまま放置すると腐って,上皿へ水を運ぶ役目を果たさなくなる.
劣化して変色したミズゴケ.
新しくセットした中プラケ.
手で移せる個体は手で移し,最後にケージからケージへ.
完成.
これでF2へ向けたセットが完成.
春ごろには成虫となり,初夏に産卵予定.
2010 .2.1
ヤマトシロアリ 3ヵ月後
セットし直してから3ヶ月,まだ生きていた.
木屑の様子は至って良好.
少し乾燥していたので隙間より水を入れた.
入れた箇所にシロアリが集まってきている.
水分を求めていたのか,突然の水の浸入に驚いているのかは不明.
最近忙しく,殆ど気にとめていなかったが,
シロアリが作ったトンネルも増え,今のところ上手く暮らしているようだ.
2010 .1.29
Deropeltis erythrocephala 1齢幼虫
Deropeltis属♂の特徴であるバットマンのような長翅の成虫.
♂とは似ても似つかぬ無翅のずんぐりとした♀.
あこがれて幾度となくDeropeltis属を入手し,飼育したがことごとく失敗していた.
私が入手する個体たちは,昨日まで元気であったのに,突然糸の切れた人形のようなクタクタな状態になり,★となっていった.
が,やっと,念願の1齢幼虫が孵化してきた.
ケージの外より1齢幼虫腹面.
体長は3~4mm.
頭部がオレンジで特徴がある.
シェルター内の背面より.
これがたぶん孵化した卵鞘.
これは親が産み始めた初期に産下された卵.
孵化まで,約50日.
ワモンゴキブリが通常47日前後なので,標準的な卵期間と言えよう.
孵化した幼虫数は確認できなかったが,あの長い卵鞘からすると,40以上は孵化すると思われる.