ゴキブログ一覧
2012 .3.27
ヒメヒョウホンムシ
Ptinus clavipes.
成虫体長3mm内外.
雌雄異型で雄は細長く,雌はラグビーボール型.
従って,この個体は♀.
成虫の発生は,通常の昆虫類と違い,秋から春にかけて発生する.
ホストはネズミの糞,皮,乾燥キノコ,宇空くそう動物死体,貯穀類など.
過去に,神奈川でも,冬に大発生した記録がある.
大阪の営業所から送られてきた.
喰いそうな物を入れ,放置.
同じヒョウホンムシ科のニセセマルヒョウホンムシGibbium aequinoctialeは飼育下でも容易に増やす事ができるが,本種は入手自体がまれである事も含め,飼育している人は少ないだろう.
2012 .3.26
門歯の異常
The abnormalities of a incisor.
下顎の門歯が1本無いと思ったら,上顎の門歯も可笑しな伸び方をしている.
元気そうなので,しばらく様子を見る.
2012 .3.23
セスジシミ
Ctenolepisma lineata
シミ類は,死亡すると乾燥状態では縮んでしまい,標本にする気がなくなる.
たまたまこの個体は,直後のように良い状態で発見されたので,写真が取れた.
今の事務所に越してきた時に採集して,繁殖を試みたがダメであった.
現在シミ類は,非常に少なくなり,見る事も無くなりつつある.
一応害虫なので,保護せよとは云わないが,見つけたら捕獲して飼育するのも楽しいと思います.
餌はトイレットペーパーを良く食べます.
2012 .3.22
Blattellidae spec. Mauritius飼育
Breeding of the Blattellidae sp. Mauritius.
最初,容姿から判断してマットレスの状況で飼育していたら,滅んだ.
そこで,国内野外種のように,マットを入れたら増え始めた.
2012 .3.21
ワモンゴキブリ,トビイロゴキブリ幼虫の尾肢の違い
The difference in the cercus of the larva of Periplaneta americana and a P. bruunea.
ゴキブリ類の幼虫形態は皆良く似ている.
この2種も同属なので似ている.
しかし,種が違うので違いは必ずある.
トビイロ尾肢,横.
ワモン尾肢,横.
トビイロ尾肢,正面.
ワモン尾肢,正面.
似ているように見えるが,正面から見ると姿勢が違う.
個人的にはトビイロが直立していて好きですね.
2012 .3.19
Archiblatta hoevenii end.
Archiblatta hoevenii end..
主のいないプラケを放置していても,邪魔なので中の卵鞘を調べて見た.
形は申し分ない.
しかし,皆スカスカであった.
これにて本種は終り.
2012 .3.16
赤いダニ その後
Red ticks . After that.
何を食べているか全く分からなかった.
死んでいく時は,体が縮んでしまうが,赤い皮膚は鮮明な色のまま土の中に残る.
結局,謎のまま終わった.
2012 .3.15
グロウスポットローチ大繁殖
Large breeding of Lucihormetica verrucosa.
ゴキブリの中でも屋内害虫種は,単独で飼育するより,集合させて飼育した方が成長が早い事は知られている.
野外種はどうかというと,そういった研究はあまり見た記憶が無い.
野外に生息する種を採集しても,一箇所に集合しているのは見た事が無い.
したがって,単独を好む傾向が強いのかも知れない.
本種も野外に生息する種だと思うので,1匹当たりの生活範囲は個体同士が触れ合う環境ではないだろう.
従って,こんな環境は好まないとは思うが,増えだすとこんな感じで増える.
本当に飼育しやすい昆虫である.
人類が食糧難になったら,やはり心強い友になるのでは.
2012 .3.14
マダゴキ類の寿命
The life of Madagasscar hissing roach.
インボイス Gromphadorhina portentosa “normal”
の謎の種(♀).
2009年10月に私の所に来て既に2年と5ヶ月.
最初はペアだったが,雄は1年ぐらい前に他界.
成虫で到着したので,成虫寿命は900日以上.
ワモンゴキブリの寿命が200~700日.
それよりははるかに寿命が長いようだ.
オオクワガタ並みの寿命である.
雌のみだが,そのうち産むだろうと思いつつ,全く産まない.
2012 .3.13
Archiblatta hoevenii 残された卵鞘
Ootheca to which Archiblatta hoevenii was left behind.
この写真では,4個卵鞘が分かる.
いかにも孵化しそうな卵鞘だが,たたくと乾燥した音が響く.
他にもあるだろうが,孵化する気配が無い.
2012 .3.12
Archiblatta hoevenii 最後の時
At the time of the last of Archiblatta hoevenii.
過去のブログによると,昨年の7月以前に羽化した♀.
いくつも卵鞘を生んでくれたが,未だに孵化しない.
そしてついに,生きてはいるが,動けない状態になっていた.
本当に良い経験をさせてもらった.
2012 .3.9
うじゃうじゃ シール2 ゴキブリ40匹
“Uzyauzya” Seal 2 40 cockroaches
都内の事務員さんに頂いた.
40匹以上いると思い,パッケージから出すと台紙にも印刷されていた.
数えるとちょうど40匹.
全4種.
これはアトロポスBlaberus atropusでしょうか.
と思いきや,裏面に同定してあり「オオメンガタゴキブリ」とある.
という事はB.giganteus なんでしょう.
絵が不鮮明で良く分かりませんが,B.discoidalisあたりではないかと.
これも裏面の同定では??クロゴキブリ??
これは似てい,誤同定.
これはお馴染みオオゴキブリ.
当たり.
ヤエヤマオオゴキでなくて良かった.
一瞬キスジ?結構マニアック!と思ったが,良く見るとチャバネゴキブリでした.
しかし,裏面同定ではモリチャバネゴキブリ!
あえてチャバネを否定している所が良くわからない.
いたずら的に使用するとこんな感じ.
しかし,なぜモリチャなんだろう.
購入先は上野駅前の有名なおもちゃ屋で,購入者いわく,結構売れていたそうです.
2012 .3.8
ユーカリ
The eucalyptus found at the roadside.
昨日,車で新木場駅に向っていて気がついた.
道端にユーカリが無数に植林されている.
写真では分からないが,葉は丸い形をしているようだ.
遠めに見て,ユーカリと判断する特徴は,樹皮が白っぽく見える事.
そして,樹高が高い事.
百日紅なども,つるんとしていて同じ様な印象がある.
私が使っている葉は細長い.
今度拾ってきて,使ってみようと思うが,農薬,放射能,好みに関しては未調査なので,使う際は,自己の責任において使って下さい.
2012 .3.7
卵胎生の残念な奇跡
The regrettable miracle of egg development in the womb.
卵胎生ゴキブリによく見られる脱保育嚢だと思った.
すでに♀親は死亡していた事から,標本にする為一時的にエタノールに入れて置いたのだが.
数週間後に見て絶句した.
卵鞘は体内に保持していたようだ.
しかも生きていたらしく,幼虫がエタノールの中で9匹,死亡していた.
ショックです.
ケージ内をあさってみると.
成虫はこの3匹のみであった.
またショック.
2012 .3.6
ワラジムシ類の床換え
Cleaning of the breeding case of sow bugs.
亜熱帯に生息する丸くなるワラジムシケース.
タッパー蓋の上部に穴を開け,メッシュの金網を貼り付け,さらに紙製のシートを貼ってある.
小型種を入れて置くには,場所も取らず,乾燥も防げて便利.
国内のヤスデ類なら,これで累代できる.
朽ち果てたマット.
小さな幼体.
これを適当に拾い,新しいマットを入れたタッパーに移す.
残った土はレンジで「チン」して処分.
最後にモクマオウの腐葉土をふりかける.
この状態が,2枚目の写真のようになる.
杉の落葉などを与えた事があるが,食べたのを見た記憶が無い.
モクマオウは,無くなる事から,少しは食べていると思われる.
2012 .3.5
ワラジムシ類の床換え
Cleaning of the breeding case of sow bugs.
亜熱帯に生息する丸くなるワラジムシケース.
タッパー蓋の上部に穴を開け,メッシュの金網を貼り付け,さらに紙製のシートを貼ってある.
小型種を入れて置くには,場所も取らず,乾燥も防げて便利.
国内のヤスデ類なら,これで累代できる.
朽ち果てたマット.
小さな幼体.
これを適当に拾い,新しいマットを入れたタッパーに移す.
最後にモクマオウの腐葉土をふりかける.
この状態が,2枚目の写真のようになる.
杉の落葉などを与えた事があるが,食べたのを見た記憶が無い.
モクマオウは,無くなる事から,少しは食べていると思われる.
2012 .3.2
ボーセリンローチ羽化
Emergence of Gyna lurida.
黄色の次は,白いGyna lurida.
な訳はないですね.
羽化直後です.
2012 .3.1
ジャワのカンザイシロアリ
The dry-wood termite of Java.
家具から見つかった.
こういったものを入手できるのは,PCOならでは.
セントリコンのデバイスに数匹入れたのが2010年秋.
生活臭が全くないので,材を割ったら出てきた.
うれしいですね.
コロニーが大きくなったら同定しようと思う.
2012 .2.29
キョウトゴキブリの産卵
Laying eggs of a Asiablatta kyotensis.
卵鞘が縦の時は産んでいる最中.
色が白い事からも,産み立てさが伺える.
卵鞘形成が完了した後,横にして保持し,卵鞘の外皮が固まるまで持ち歩く.
その後,親が気に入った場所に産み落とされる.
産卵とは関係ないが,餌場.
ゴキブリの特徴である,各ステージの幼虫,成虫が入り乱れて同じ食べ物を食べる.
バッタも,シロアリも同じですね.
2012 .2.28
2011/9/13のその後
After that of the black rat on September 13, 2011
毎日2~3分外に出して自由に走らせている.
手で触って,掴む,握るをしても咬む事はない.
甘咬みは少しあるが.
動きが少しは遅くなるかと思ったが,普通のクマネズミと素早さは変わらない.
しかし,私からは逃げることなく,合図をすると出てくる.
可愛いが,動きは素早く,ケーブルを齧る能力は野生と同じであると思われ,事務室で放す気にはなれない.
2012 .2.27
仲良し
Husband and wife of a black rat?
雌雄は確認していないが,ペアだと思う.
雄同士も有かもしれないが・ ・ ・ ・ .
驚いて1匹逃げた.
2012 .2.24
Pseudomops septentrionalis床換え
Cleaning of the breeding case of a Pseudomops septentrionalis.
本種も入手後,1年半ほどタッパーのマットは交換していなかった.
交換前.
あちらこちらのシェルターに糞が沢山付着している.
汎用のダンボールシェルターにも成虫を中心に潜んでいる.
幼虫は湿った場所を好むようだ.
完成.
2012 .2.23
卵鞘から毛?
Hair has come out from ootheca?
Deropeltis erythrocephalaの孵化の終わった卵鞘.
何か毛のようなものが動いている.
想像の通り,1齢幼虫が入っていた.
昨日のワモンと違い,普通に孵化していて,割ると元気に逃げ迷っていた.
大人になると♂はこんな感じ.
2012 .2.22
ワモンゴキブリ孵化卵鞘内
The inside of ootheca where Periplaneta americana hatched.
ワモンゴキブリの卵鞘は一般的には14卵ほどが入っている.
この卵鞘から孵化した幼虫は8匹.
その為,中を観察した.
卵数は13個.
孵化直前の卵と途中で発生の止まった卵など5つほど中に残されている.
1時間ほど放置すると,この中の1匹が孵化.
しかし,両後脚のふ節が曲がって固まり,正常な歩行が困難な状態で孵化してしまった.
孵化時期がずれると言う事は,たとえ生きていても,何かしらトラブルが発生してしまったのだろう.
2012 .2.21
ヤエヤマキスジゴキブリの床換え
Cleaning of the breeding case of a Symploce yayeyamana.
アマミモリゴキブリに続いてヤエヤマキスジゴキブリ.
これも飼育開始後,約1年後には「ウジャウジャ」と沢山増えた.
しかし,アマミモリ同様,飼育環境に土壌を使用している為,飼育ケースは掃除しても,マット自体までは,交換していなかった.
約2年経過したマットや付随する落ち葉の様子.
葉上の白いのは,カビとも水垢とも判断しかねる自然界では有り得ぬ葉っぱ.
シェルターとして入れている落ち葉に付着する死骸や糞.
飼育環境ではどうしても自然界では起こり得ない状態になってしまう.
現在主に使用するマットの構成は,木の細切りチップにミズゴケ,朽木マット,乾燥落ち葉の手もみ粉砕片をミックスし,乾き難くマット内に空間が出来るようにゆるく敷き詰める.
幼虫を拾う際,種によっては「拾う行為」から逃げる傾向のある種がいる.
そんな傾向がある種は潰したりもろもろ時間がかかる.
本種は手を入れると,忌避と言うより誘引気味に指にまとわり付くので捕獲は楽である.
総交換後.
アマミモリは極力全ての虫体を拾う様に努力したが,今回は一匹残らず拾わないといけないほど数が減っていた.
皆様注意いたしましょう.
2012 .2.20
アマミモリゴキブリの床換え
Cleaning of the breeding case of a Episymploce amamiensis.
床換えにおいて,飼育環境に土壌を使用する種は,その中の卵鞘や,初齢幼虫の「拾い」が大変な為,飼育ケースは掃除しても,マット自体までは,簡単には掃除できない.
したがって,2009年7月に親を入手してから一度も交換していなかった.
マットは死骸や古い卵鞘や死んだ卵鞘の残骸が溜まっている.
カビ卵鞘.
多分生きている卵鞘.
確かめるには,10cm程の高さから硬いテーブルの上に落としてみると,中が詰まった「コツン」と言う音がする.
孵化卵鞘,もしくは死亡卵鞘は,音が聞き取れないような軽い音がするので生死の有無はこのポイントで判断している.
作業中.
カビが発生したり,死骸や糞が付着したミズゴケや落ち葉.
総交換後.
極力全ての虫体を拾う様に行なったが,やは生体の数は予想より多くはなかった.
飼育開始から約2年半だが,MAXに増えていたのは1年後位だった気がする.
野外種で,マットを使う種の場合,マットの更新は1年サイクルがベストだろう.
2012 .2.17
ワモンゴキブリの再生能力 最後
Reproduction capability of Periplaneta Americana The last.
№1.
右後脚欠損.
前回の脱皮時に中途な再生をしているような,不完全な腿節がある.
成虫になりました.
見事再生.
若干,各部位が短いようだが,生えてくるのは羨ましく思える.
人間の再生医療も早くこうなる事を願いたい.
再生シリーズもこれにてしばらく休止.
2012 .2.16
ネバダオオシロアリ
Zootermopsis nevadensis
兵庫県で採集された個体群.
大きいですね.
かわいいですね.
同じ様な趣味を持つ友人から頂きました.
写真は届いた時の状態.
クワ産卵用のクヌギを入れたら「あっ」という間に潜っていきました.
今は,材に潜りよく分からない状態.
シロアリ類も飼育して見ると,なかなか面白い.
ただし,採集した地域以外で逃げられたり,逃がす事だけはやめましょう.
現在のシロアリ飼育種これで5種.
生きているか分からない種もいますが.
2012 .2.15
宮古の混生飼育のその後
The state of the after that of mixed breeding of the Blattella lituricollis and the Onychostylus vilis of miyakojima
ヒメチャバネゴキブリばかりとなってしまった.
良く見ると,ミナミヒラタゴキブリの幼虫が少し混ざっている.
ミナミが残っていると言う事は,ヒメチャバネが完全に排除している訳では無く,単にヒメチャバネの生育スピードがミナミより速いのが理由かもしれない.
実際に野外では,ミナミは地表には殆んどいない.
その為,このような平な環境は苦手なのかもしれない.
2012 .2.14
カギムシ拡大
The enlargement of the Peripatoides novaezelandiae.
低温(15℃~20℃)で飼育していると,死亡個体の発見が遅れても,良い状態で残っている.
生きていると写真が撮れないが,死亡すると高温になろうが遠慮せずに写真が撮れる.
頭部.
背面.
口器.
肛門.
爪.
魅力多き生き物である.