ゴキブログ一覧
2014 .11.20
Archiblatta hoeveniiの分泌液
The liquid which Archiblatta hoevenii secretes.
床換えの時,移動させようと持ち上げたら見事にくらいました.
が,この液体.
透明とばかり思っていたが,白いことが発覚.
本人は平気のようだが,どこから分泌されるのかいまだに不明.
早めに手洗いで落とさないと最低1日は,臭いが落ちないのだが,写真とっていたら透明になった.
で,臭いも残った.
2014 .11.19
ハエトリグモの給餌 3
Feeding of jumping spider 3.
小型のゴキブリを透明カップ内で飼育している.
その容器に,中のゴキブリを食おうと常連のハエトリグモが徘徊.
前回失敗しているので,そっとピンセットで持っていく.
と今度は成功.
確かに,この時期事務所内は餌昆虫も少ないだろう.
2014 .11.18
ブドウトリバ
Nippoptilia vitis
事務所内侵入昆虫.
屋外ではたまに見た記憶があり,「変な形」とぐらいでしか感じていなかったが,室内にいると正体を調べたくなるもので調べました.
まあ,蛾の一種とはすぐに分かる.
が,検索キーが上手く的中せず,形態の写真で調べたので手間取った.
日本にいる蛾の種類は4,500種もあり,どうしても毒蛾などのマイナスイメージと毛虫が嫌われ,子供受けは良くないようだ.
私も,子供のころは蝶には興味があったが,蛾は興味が無かった.
だが,本種のように綺麗とかではなく,「不思議な形」が面白いと思うようになってきた.
2014 .11.17
黄色いイエゴキブリ
Yellow Neostylopyga rhombifolia
脱皮直後の白い個体は良く見るが,黄色くなるのはイエゴキ特有?
綺麗な色ですね.
2014 .11.14
保護されたハツカネズミ幼獣
Protected mouse cubs
現場から届いた衰弱したハツカネズミの幼獣2匹.
都内では,ハツカネズミの生息はほとんど確認されておらず,この個体は物に紛れて持ち込まれたと考えられます.
眼は落ち窪み.毛が逆立ち,1匹は餌を自力で摂る力が無い状態であった.
現在やっと自力で餌を摂れるまで回復した.
可愛いですね.
雌雄を確認したらちょうどペアだったので繁殖させて実験に使う予定.
殺す実験ではありません.念のため.
2014 .11.12
Anallacta methanoidesの立ち姿
Posture of the Anallacta methanoides
シェルターに隠れる個体もいるが,害虫種に比べケージの壁面に張り付いている個体も多い.その為か,炭カルが早めに削り取られる.
で,前から気になっていたが,素早い割には蓋をあけると全員動きを止め,「達磨さんが転んだ」の状態になる.
幼虫.
成虫.
他のゴキブリは,蓋を開けようが,何をしようがお構いなく動き回るが,本種は静止する.たまにゆっくりと動き出す.
その姿勢は「気をつけ」状態に見える.
2014 .11.11
クサビノミバエ
Megaselia scalaris
今回,コワモンゴキブリのケージに侵入していたノミバエはクサビノミバエでした.
今まで発生していた種が本種なのかは不明ですが,多分そうでしょう.
背面より.
蛹.
検索すると,ゾンビマシーンのような記事が見受けられます.
ゴキブリもそうなるのか?
しばらく観察しようと思います.
2014 .11.10
Henschoutedenia flexivitta の交尾
Copulation of Henschoutedenia flexivitta
ハイイロゴキブリNauphoeta cinereaを大きくした様な種.
卵胎生.外観.丈夫.糞の性状など良く似ている.
その割には属が違う.
2014 .11.7
日本ペストロジー学会新潟大会
The 30th Japanese Society of Pestology Niigata meeting.
今年の大会は新潟で開催.
近年,世界でも家屋内侵入や,疫学的にも注目を集めてきている種である,オガサワラゴキブリの幼虫期の雌雄判定に関して発表しました.
特別講演は今年話題になったデング熱を中心に国立感染症研究所の澤邉先生から「衛生害虫の最新情報と動向」についてお話しがありました.
このスライドに使われている写真は,ベクターコントロールが行われた後のジャングルらしいです.
日本では見ることの出来ない貴重で綺麗な写真でした.
で,懇親会です.
毎回思うのですが,これが結構盛大です.
今年はこんな感じ.
これだけでも,学会に入る価値有?(笑)
新潟といえば,昨年の岐阜大会でも書きましたが,キョウトゴキブリ.
また,最近ではカエルの新種(少し古い)が見つかったり.
まだまだ珍しい生き物がいそうです.
今回は,ハードスケジュールで,散策する余裕はありませんでしたが,一度ゆっくり夏に来たいですね.
次回は宮城県で開催です.
興味のある方は参加下さい.
2014 .11.6
防虫シートの穴
Pinhole of paper which prevents insect invasion.
今夏は,ノミバエ侵入があまりにも多かった.
そのため,ゴキブリの世話の都度,シートの穴チェックを始めた.
すると,結構あることがわかった.
裏面.
普通のセロテープにて補修.
表裏から貼るとなお良い.
これで,1年以上もつのだが,本当は新品に換えた方がいい.
Blaberus giganteus は,駆除成功し今の所発生無し.
2014 .11.5
クマネズミに食われたクロゴキブリ
Periplaneta fuliginosa eaten by the black rat.
クロゴキブリの死骸を見ることも少なくなってきました.
冬はそこまで来ています.
逆に,クマネズミの家屋内侵入が急激に増える季節です.
クマネズミ侵入の初期の場合は,簡単な対処で追い払うことが出来ることがあります.
餌を求め侵入して来るため,餌を摂れないようにする.
また,安住の地を与えないことです.
さて,成虫死骸です.
この時期路上で早朝によく見かけます.
これは外階段で.
久しぶりに見かけたので,よく見ると頭部がありません.
ここは,クマネズミの通り道になっており,おそらくクマネズミに食べられたのでしょう.
ネズミのゴキブリ食いは業界では良く聞かれることですが,あまり研究されていません.
是非やってみたい課題です.
もっとゴキブリと時間を!
2014 .11.4
標本の整理
Arrangement of a specimen
これから乾燥する季節.
標本箱を開けるには都合の良い時期となる.
半年以上収納できなかった標本を整理した.
このオオムカデはこうして見てもその巨大さが分かる.
愚痴ではないが,ピンクなど与えなければ良かった.
機会があれば再チャレンジしたくなる.
で,外国種も数々あるが,最も気に入っている箱がこれ.
国内でもレアな採集場所の個体が詰まっている.
また,個体変異も見る事が出来る.
もう1つ,全国のモリチャバネを集めた箱も重要な箱の1つ.
産地により,前胸背板の黒状斑の形が違うのが一目でわかる箱.
まだまだ集めてみたい山地が沢山ありますね.
2014 .10.31
ホラアナゴキブリ 長翅
A long wing of the Nocticola uenoi uenoi.
増えてきたが,長翅は少ない.
1/20位だろうか.
2014 .10.30
国産オオムカデ2種
Two species of Japanese Centipede.
愛知県産トビズムカデ.
Black bodyに赤い足が美しい.
小笠原諸島産.
このバンド模様は,南西諸島にもいるそうだが,小笠原産はこれ一色.
トビズムカデより大型になる個体が多いようだ.
2014 .10.29
ユウレイヒメマキムシ
Eufallia unicostata.
最初見た時,砂糖菓子の中に潜りすぎて砂糖が付着した個体かと思った.
正体をO木部長に聞いたらすぐに判明.
彼の家にもたまに出るらしい.
最近,生きた状態で沢山もらったので,ゴキブリに与えているカビの生えた固型飼料を投入.
ついでにナガヒョウホンムシもいたので投入.
本種のホストは知られているが,発生環境は良く分からんので,一緒にした.
ゴキブリのカビ飼料はいくらでもあるので,こんな感じで累代できれば楽ですね.
2014 .10.28
カナダからのゴキブリ
The cockroach from Canada
ゴキブリフィギア4種.
右から2番目の個体が今回N原さんよりお土産でいただいたゴキブリ.
はるばるカナダからやってきた.
が,渡航暦を見ると出発は中国であることが判明.
大体この手のものはそこに行き着く.
中央2種は,良く似ているが,前胸背板の模様が明らかに違い,体色も違う.
亜種以上の違いは明白.
裏面.
まあ, 違う.
2014 .10.27
油断大敵!今度はコワモンゴキブリにノミバエ侵入
Security is a great enemy.
Megaselia sp. invaded into the breeding cage of Periplaneta australasiae this time.
全く油断していた.
捕虫機に捕まる数も激減していたので,本当に油断していた.
ふと,いつもの様に捕虫紙を見ると,見慣れたシルエットの虫がやけに多い.
どこかで出ているはずだが,端から確認するしか方法は無い.
発見.
コワモンのケージ.
防虫シートを見ると,無数に穴が.
そういえば,このコワモンは炭カル突破後紙を齧っていた記憶がよみがえる.
そのまま放置していたやつだった.
室内では蓋を開けることが出来ないので,屋上に手作業.
ノミバエは大気開放.
新しいケージには,虫体のみをピンセットで移す.
乾燥したように見えるケージだが,シェルターをどけると,ケース底面に無数の蛹.
シェルターをバラすと中に蛹.
蛹拡大.
これだけしつこいと,今まで ノミバエsp.だったが,成虫の写真をしっかり撮影したくなった.
2014 .10.24
Archiblatta hoevenii F2成虫続々羽化
F2 of Archiblatta hoevenii began emergence.
続々と羽化始めた.
雄の方が身軽なせいか羽化成功率は雌より良さそうに見える.
が,雄は羽ボロ多い.
このように綺麗にむけるためには,広いスペースと足場が必要だと思われる.
成虫集合の繁殖ケージ.
前回の累代と比べ,良く食べる餌も見つける事が出来,手ごたえはあるが.
インブリ系統を作らないと,累代は難しいのかもしれない.
2014 .10.23
2年越え幼虫
Periplaneta americana which passed for two years with the larva.
本日,実験していた最後のワモン成虫が死亡した.
この個体も,産卵から約850日生きた.
が,最後にもっと凄いつわものが実はこいつ.
現在幼虫ではあるが,生まれた時期は上記死亡した成虫とほぼ同じ.
このまま行くと4年近く生きるかもしれない.
約70匹の幼虫がいた中で,この1匹だけ以上に成長が遅れている.
見た目,痩せているので,成虫にならずに死亡するかもしれないが,下手すると後2年以上こいつと付き合うことになるかもしれない.
出典定かではないが,幼虫期間1,031日,成虫寿命1,693日の記録がある.
1つの個体がそれぞれマックスまで生きたわけではないと思うので,単純に=2,724日(7年半)ではないと思うが,この記録を塗り替える可能性があるのは,直近ではこいつだけだろう.
お楽しみに.
2014 .10.22
ヨロイモグラゴキブリと昆虫ゼリー
Macropanesthia rhinoceros and insect jelly.
飼育始めた当初は,よく利用したが,本種はあまり食べなかったので,しばらく与えていなかった.
最近,ブドウ味のムラサキ色の物を購入したので,なんとなく放り込んでいたら,外装の樹脂まで齧っていた.
体内に入ったら良くなさそうだが,消化器官の構造上あまり詰まる箇所もなさそうだし.
追加で入れたら,食べにきていた.
これを食べさせなくても,普通に生きているだろうが,好むとあげてしまう.
一応,タンパク強化製品のようなので,産卵とかに良い結果が出るといいのだが.
2014 .10.21
NHK生出演
I appeared in NHK today.
あさイチ「これですっきり.秋こそ害虫退治」
に生出演しました.
生は初めてだったのと,1時間以上スタジオで過ごすなど初めて続きで大緊張.
素人の私を,いろいろ面倒見て頂きました有働キャスター.宮下さん有難うございました.
他,出演者の皆様,そして,制作会社の皆様有難うございました.
そして,VTR出演の各専門の先生方,有難うございました.
番組終了後の記念撮影(宮下さんの使用許可は得ています).
ついでに,番組で使った,ヒトスジシマカとチカイエカのクラフトも頂いちゃいました.
ヒトスジシマカ.
チカイエカ.
すばらしい!
2014 .10.20
ゴキブリの年齢
The age of Periplaneta americana is presumed.
この個体,産下されてから今日死亡するまでの寿命約850日.
長生きしたほうだろう.
クマネズミだってこんなに長生きする個体は,飼育していても数%程度だ.
休眠に入るクロゴキブリなどは,もっと長生きすると言われている.
休眠しない熱帯産のゴキブリにしては長命だろう.
成虫になったゴキブリの歳など普通は分からないというか,考えた事もあまりない.
普通,集団で飼育していると,翅がボロボロになったり,触覚が短くなったり,ふ節が取れたりした個体は,羽化して日が経っていると想像する訳だが,沢山の高齢で寿命を迎えたゴキブリを見てきて,気がついた事が.
比較.
どちらが若いか分かりますか?
右が若く,左が老齢個体.
老齢個体は,基節の半透明な所に,不定形の白い脂肪のような物が観察される.
若い個体.
透き通り,見た目も若々しい.
老齢個体は,腹部も黒班が見えたり,腹節が伸びて腫れあがっているように見える.
若い個体は,シミ1つなく引き締まっていてスマートな形をしている.
ひとつの試みでした.
2014 .10.17
暖かい場所が好き
A termite likes a warm place.
前回,暖房に切り替えた際,ネバダオオシロアリがケース手前に集まっていた.
そこで,ケースの前後を入れ替えておいた.
その結果,やはり手前の面に集まっている.
巣内から出て徘徊している個体も多くなってきている.
そろそろ,床換えの時期かもしれない.
2014 .10.16
ヤエヤマキスジゴキブリ
Symploce yayeyamana
多少怠けて危うくなったりもしたが,しっかり立ち直るようになった.
特別ひどい事をやらかさなければ大丈夫だろう.
成虫.
終齢幼虫脱皮直後.
中齢幼虫.
終齢まで行くと何の幼虫か分かり易いが,中齢だと見た目の判断は難しい.
2014 .10.15
ノミバエのその後
After of phorid flies extermination.
Blaberus giganteusの駆除後に捕虫紙を交換.
ケースメンテのたびに,防虫シートの穴開きには気をつけ,セロテープで塞いでいる.
注意してみると,結構な数のシートに穴が見つかった.
皆さんもご注意下さい.
今日の結果,どうやら内部発生の確率は少なくなったようだ.
2014 .10.14
ムカデの餌に関して
Be related with the food of a centipede.
トビズムカデ餌食い.
小笠原産オオムカデ餌食い.
大きくはならないが,生きている.
以前,国外産オオムカデを調子に乗ってピンクを頻繁に与えていたら,それが原因か分からないが,突然死を遂げた.
この個体は,ピンクは与えずに,昆虫だけで育てている.
その為か,いまだ調子良さそうである.
結果報告.
2014 .10.10
クロゴキブリ幼虫徘徊
The larva of Periplaneta fuliginosa appeared.
そろそろ成虫のシーズンは終わりでしょうか.
終齢幼虫と思われる個体.
粉餌を食べにきたようです.
この個体とは来年成虫になって再会となるでしょう.
2014 .10.9
8月26日の続報
The follow-up on August 26.Pseudophoraspis sp.
少ないからケージも汚れない.
ただ,餌を食う総量も少ないため餌はすぐにかびる.
で,確認したら,♀成虫1.♂成虫3.♀幼虫1.
♀成虫.
交尾は終わっていると思うので,約1ヶ月半後まで,雌が生きていてくれたら産仔の可能性大.
雄成虫.
その間に雌幼虫が成虫になれば可能性2倍.
逆に今年のマダラゴキブリは,雌雄成虫沢山いるのに,未だに産仔しない.
国内種,国外種の区別は人間がしているだけ.
ゴキブリの意志ではないが,暑い国に生息するゴキブリの方が丈夫なのだろうか.
2014 .10.8
ネバダオオシロアリ集結
Zootermopsis nevadensis large gathering
突如,シロアリが集合始めた.
で,良く考えるとこの面は暖気が当たる場所になる.
実は,つい最近,室内の空調を冷房から暖房に切り替えを行なっている.
この写真でも分かるように,外側に集中している.
久しぶりに見た兵蟻.
2014 .10.7
フタホシモリゴキブリ幼虫
Larva of Sigmella schenklingi.
意外と丈夫な種.
気分も新たに.
これで,半年は変えなくて済む予定.