ゴキブログ一覧
2022 .8.18
浅草のクマゼミ
Cryptotympana facialis captured in Asakusa
今年は本当にセミが少ない.
あまり出歩かないせいもあるが,今年見かけた落ちていたセミ2匹目がこれ.
暗くなった夕方,屋上に出ると薄明かりにセミが落ちているのを発見.
ミンミンにしては黒いなと思い拾うとやはり真っ黒.
最初ミンミンの黒化型と思い電灯の下で見るとクマゼミに似ている.
腹面もー,ミンミンではない.
オオオオオオ,ク・マ・ゼ・ミ~.
昨年鳴き声を聞いた本社への道を通るときはいつも,クマゼミの鳴き声が無いか気にしていたのだが,今年はセミ自体が鳴かない.
そんな状況だったので,今年2匹目でクマゼミー,しかも採集ー.
ついうれしくて,ゴキブリミニシェルターに乗せて写真撮りまくりました.
2022 .8.17
Deropeltis paulinoi孵化
Deropeltis paulinoi hatching
4個の卵鞘全てが孵化しました.
孵化日から産卵の間隔が分かります.
4つの卵鞘の孵化間隔は,4,5,3日でした.
産卵間隔もこの通りでしょう.
クロゴキブリは3~5日
ワモンゴキブリは4~10日
若い個体は間隔が短くなる傾向があります.
外国種でも卵鞘を産むゴキブリは総じてこのような間隔で産み落とすものと思います.
蓋開けたのでみんな散ってしまいましたが,1匹戻ってきて卵の殻を食べていました.
これらから産まれた幼虫は1匹も死亡する事なく生存しています.
クラッシュしたケースの幼虫は変死が続いています.
卵鞘殺菌で回復するのであれば,一つの治療法として使えそうです.
今度はトビイロゴキブリでやってみたいと思います.
2022 .8.16
マダゴキの体長差
Length differences hissing cockroaches
これはPrincisia vanwerebecki
この卵鞘はダメっぽいなと眺めていて「ん!」となった.
理由はこちら.
以前より本種の成虫の大きさに差があると思っていたがこれ見て理解した.
♂もこの通り.
この差はどこから来るのでしょうか.
大きい個体同士を交配すると大きさがそろうのですかね.
やはり,大きいゴキブリは大きいに越したことはない.
もっと若いうちに気が付けばよかった.
この傾向はAeluropoda insignis,Gromphadorhina oblongonotaにも共通するところがあると思います.
2022 .8.15
Drymaplaneta semivitta羽化
Emergence of Drymaplaneta semivitta
最初の孵化から約90日.
1匹目が羽化しました.
チャバネゴキブリが早い幼虫で51日,ワモンゴキブリが135日なのでその中間的な期間.
大きさも2種の中間程度なのでこんなものでしょうか.
原産地はオーストラリア.
暑いところから寒いところまで分布しているようなので,気温によって差が出るかもしれません.
幼虫.
卵鞘4個分の幼虫がいますが,1匹も死亡しないです.
ゴキブリは大体の種で幼虫では死ににくい.
なので,現場から採集した1個体の幼虫でもプリンカップで充分成虫にさせることができます.
2022 .8.12
マダゴキ祭
The Madagoki Festival
ゴキブログチャンネル会では大変お世話になった「TAKE-NOKO」
東京都台東区西浅草1-3-14 2F
アクセス:東京メトロ銀座線「田原町駅」徒歩3分
つくばエクスプレス「浅草駅」徒歩10分
私のいる事務所から自転車で10分かからない距離.
明日からマダゴキ祭を開催するということで,可愛いマダゴキたちを届けてきました.
いつもはかなり密集した環境で飼育しているのですが,展示ケースではのびのびな密度.
ケースに入れてあげると,マイペースで餌や昆虫ゼリーを食べ始めました.
密集していると成長が早いと言われるゴキブリですが,のびのびと出来る場所も好きなのかもしれません.
私は明日から所用でお盆の特別ゲストの方にはお会いできませんが,開催期間中に様子を見に行きたいと思います.
お近くの方は,マダゴキを見ながら昆虫食を楽しんでください.
2022 .8.10
アリ飼育2
Ant breeding 2
小さい方の育蟻.
分かりにくいですが上の方に蛹らしきもの.
下は幼虫が確認できます.
働きアリが羽化するのに意外と時間かかるのには驚きました.
そして,親アリは一人で頑張るな~と感動しています.
種類は働きアリが羽化したら分かると思います.
一方,大きいアリの状況.
卵ばかりで幼虫見えず.
これは未交尾か?
これも経験の1つ.
最後まで面倒見ます.
2022 .8.9
ダニによるダニの防除
Controlling mites with mites
例のダニの生息確認のため,飼育ケージ内の餌の食いかすを見ていて気が付いた.
例のダニがいない食いかすにはツメダニ類がいる.
ということで,もしかしたらツメダニを入れると食い尽くしてくれるかもしれない.
無数にある飼育ケースの中のこちらはAnallacta methanoides の餌容器.
いくつか見てきたがこれにはぱっと見2種類のツメダニがいる.
フトツメダニ似のダニ.
こちらはクワガタツメダニ似のダニ.
これらは餌にされるケナガコナダニに比べ動きが俊敏で形もイカツイ.
こいつらがダニを駆除してくれるかもしれない.
頼もしいですね.
しかし,これだけを飼育しようとすると消えてしまう.
ゴキブリが適度な栄養と湿度を与えて共存でもしているのですかね.
これをダニが出ているケースにばらまきました.
時間はかかるでしょうが結果が楽しみです.
2022 .8.8
キチャバネゴキブリ初齢
Symploce japonica first instar
順調に孵化しています.
多分100匹以上いるでしょう.
スズキゴキブリのWF1が孵化してきた時を思い出してしまいました.
これらが成虫になるまではルンルン.
成虫になった後の卵鞘が孵化せずアタフタ.
なんとなくイメージでき,嫌になりますが,そうならないようにするため,餌の工夫と今回は日長もやってみようかしら.
でもそんなことせずに累代出来るようにしたいと思います.
2022 .8.5
Eucorydia forceps
Eucorydia forceps
♂.
翅の先端が腹端を大きく越えて長く突き出ます.
一方♀は翅は伸びず丸っこい形です.
成虫になるまで長かったですね.
2022 .8.4
ヨウランゴキブリ炭カル登攀
Shelfordina orchidae nympys stepping on a wall coated with calcium carbonate
若齢幼虫大発生となってしまった.
でもって,幼虫が上る登る.
ミナミヒラタの初齢も結構登る.
ゴキブリ飼育には物理的な脱走防止措置が必要な理由がここに.
脱走には気を付けましょう.
ついでに掃除しました.
不思議とさっきみたいに登らなくなりました?
よほど出たい原因があったのか?
まあ数も減らしましたのでそのせいか.
まだまだゴキブリの気持ちは分からない.
2022 .8.3
Deropeltis paulinoi孵化
Hatching of Deropeltis paulinoi ootheca
7/6に紹介したハイター殺菌した卵鞘が孵化しました.
とりあえず1個目.
1匹の♀が産んでいるので,うまくゆけば4~5日おきくらいに孵化すると思われます.
今のところ全数元気そう.
果たして健全な成長をしてくれるか?
これでOKなら,トビイロゴキブリなども復活できるのだが.
2022 .8.2
アリ飼育
Ant breeding
ここ数年ヒアリの調査を行っているせいか,女王アリ(ヒアリじゃないよ)を拾う機会(多分気が付く)が多くなった.
過去にも何回か飼育はじめたが,1回も産卵しなかった(させれなかった?).
今回また現場で2種を見つけてしまったので,ダメだろうと思いつつ容器に入れたら両方とも産卵し,どうも幼虫に育っているように見える.
その1.
種は不明.
その2.
こちらも不明.
1の2回りほど大きい.
分かる方教えてください.
それにしても,ゴキブリとは違い,女王が卵や幼虫を世話する姿は初めて見ましたが良い物ですね.
また,ゴキブリより小スペースで飼育スタートが出来手軽です.
2022 .8.1
ヒメクロゴキブリ♀
Sorineuchora nigra female
早くも8月突入です.
お盆が過ぎればあっという間に秋,そして冬です.
やり残しが無いように計画を立てましょう.
それにしても今年はセミが少ない?
ここ数日でやっとアブラゼミやミンミンゼミの声が聞こえ始めたように思います.
が,本種は相変わらず絶好調.
意外と動きは・・・早くない.
それに,飛びませんね.
安心して撮影できました.
水容器の水苔内に産卵した卵鞘.
2022 .7.29
ウルシゴキブリ水切れ
Water was running out
大事なウルシゴキブリなのに.
水容器に刺さっているガーゼが無くなっていました.
容器内にはまだ残っていたので侵入して出ること出来ずに死亡している個体も発生.
しかも餌もない.
ごめんなさい.
夏は食欲が上がり活動も活発になるので,大型の大量に増える種の管理は気を付けましょう.
2022 .7.28
Elliptorhina laevigata白
White Elliptorhina laevigata
翅が無い為に色づく速さが一緒なので真っ白.
目だけ黒.
別に個体ですが,色が付くとこうなります.
本種は体幅の割に胴部が異様に長くなります.
2022 .7.27
Polyphaga saussurei 夏なのに
Why in the summer?
冬にケースの室内側に集まる光景はよく見て理由も理解していたつもりだが,冬より高く重なり合っている.
現在はケース内の温度と室内の温度は変わらないはず.
なんか,マットを避けて水容器の上に避難しているようにも見える.
マットをよく見ると
いつもは湿った水場に集まるのだが,今はいない.
マットの乾燥した部分に大発生.
集まっている1匹を見たが特にダニは付着していない.
とりあえず,マットは全部捨てて別のマットに避難させた.
ダニとの戦いは続く‥‥.
2022 .7.26
キチャバネゴキブリ幼虫
Symploce japonica Nymphs
成虫はまだ生きています.
念願の幼虫孵化.
まあ,W成虫から卵鞘なので,これで孵化しないとなると累代などは夢のまた夢.
問題はこの幼虫の羽化とその産卵とさらに言えば孵化.
来年の今頃の話になると思うが,とりあえず沢山の幼虫が得られるよう工夫したいと思います.
2022 .7.25
Blaberus craniifer出産
Birth of Blaberus craniifer nymphs
終齢幼虫が全て黒化して死亡した本種です.
成虫は全然死亡しません.
元気です.
しかし,問題は幼虫.
生まれても端から黒死するかと思っていましたが,
生きていました.
良かった.
後は成虫すればよいのだが,これまたしばらく観察が必要ですね.
2022 .7.22
今度はネバダオオシロアリ絶滅か?
Now the End of the Zootermopsis nevadensis
今度は本種が活動を停止したみたい.
表面からは生きた個体が確認できない.
この群れも先日のイエシロとほぼ同時期に飼育を始めている.
10年と年月はシロアリ類にとっても厄年のようなものか.
というわけで数年ぶりにケージ内を解体しました.
いましたね.
イエシロと同じかなり縮小していますが,小さな群れでまだ生き残っていました.
元に戻してしばらく様子を見たいと思います.
2022 .7.21
Tryrsocera spectabilis 孵化しない
Tryrsocera spectabilis Not hatching
自慢したくなるほどきれいなゴキブリですが,卵鞘が孵化していない.
木に埋め込み良さそうな産卵だが,凹んできてしまっている.
乾燥のためだろうか.
しかし,こちらも水分たっぷりだがなんか変.
本種に関してはそれほど不安なかったが,なんか考えた方が良さそうな雰囲気.
‥‥‥‥‥.
2022 .7.20
ヒメクロゴキブリ大繁殖
Sorineuchora nigra breed
嬉しいですね.
飼育はじめたころはこんな状態になるとは想像できませんでした.
やはり,ゴキブリの本領発揮?
なんて書くとヒメクロも害虫だとなりそうですが.
飼育している生物が増えてうれしくない人は少ないと思います.
2022 .7.19
クロゴキブリ落下?
Periplaneta fuliginosa falling?
会議室でWeb会議していたら横でカサ,と音がしたので見るとクロゴキ.
雌ですね.
どおりで音が大きかった.
会議が終わる寸前だったので,終わり次第捕獲.
少し赤みが強い個体です.
お顔.
さすがに室内には逃がせないので屋上に行ってもらいました.
撮影疲れと,掴みすぎて少しぐったりしていますが,数分後にはいなくなっていました.
ご安心ください.
2022 .7.15
リュウキュウモリゴキブリの交尾器
Episymploce sundaica genitalia
同定のため引っ張り出しました.
肛上板.
肛下板.
一応,朝比奈(1991)の本種の形態通りであったので,リュウキュウモリゴキブリには間違いないのだが,尾突起がどれだかわからない.
なんと棘が4個,棒状のものが一つ.
どれかがそうなんだが,朝比奈(1991)と比較しながら,標本を裏表から眺めたり,プレパラート作ったり.
眺めること合計数十分.
まあこんなところだろうとなった.
違うよ!とのご意見ありましたらこっそり教えてください.
それにしても本属の♂生殖器がこんなに複雑だとは知らなかった.
大変勉強になりました.
2022 .7.14
なないろ日和 害虫編
Appeared in “Nanairo Biyori゛Mite Pest
先月に続き本日出演しました.
一応タレントです.
こちらはロケでお世話になった那須さん.
当日は,毎回ですがメイクもしていただき非日常の世界に入っていきます.
スタジオにて.
ドロンズ石本さん.
薬丸裕英さん.
香坂みゆきさん.
佐野 岳さん.
楽しい害虫話有難うございました.
スタッフの皆さん.
いつもありがとうございました.
2022 .7.13
お台場にて
In Odaiba, Tokyo.
仕事で行ってきたのですが,初めてアカボシゴマダラを見ました.
知り合い曰く,普通に見られる.
幼虫もエノキでよく見る.
なのだが,幼虫はおろか成虫?成虫はおろか幼虫?まあどっちでも良いが見たことがない.
田舎ではエノキと言えばオオムラサキで,子供の頃は越冬幼虫を捕まえてきて飼育したのであの変わった形の幼虫は今でも憧れ.
もう少し近くで鮮明な写真を撮ろうと思いましたがここまで.
その他にもカナヘビ沢山.
樹液が出ている木がありハナムグリ,
夏の昆虫採集を思い出しました.
良い一日でした.
2022 .7.12
スズキゴキブリお疲れ様
Periplaneta suzuki, thank you very much.
2022年9月より飼育を開始した系統です.
♀は死に絶え,♂が残るだけとなってしまいました.
累代の可能性としては,♀が産んだ卵鞘が孵化することです.
これから約40日が期限でしょう.
2022 .7.11
ウルシゴキブリ産卵
Periplaneta japanna egg laying
八丈島で採集したウルシゴキブリ.
幼虫が2匹しか採れませんでしたが見事ペア完成.
自分でも驚くほどのゴキブリ運.
とはいえ,産卵してくれなければ意味もないので大事大事にしてましたが,ちゃんと産卵しました.
完璧な産み方ですね.
まあこうゆうのもありますが.
2022 .7.8
タマヤスデ
Pill millipede
床替えしました.
床替えのたびに数が減少傾向です.
2020年11月102匹.
2021年2月134匹.
2021年5月70匹.
2022年1月35匹.
そして今回37匹.
どうも腐葉土が明るいチョコレート色に腐朽すると良くないようです.
この色.
分かりますでしょうか.
それと,床替えは3か月サイクルくらいが良さそうですね.
グルーミングしていたタマヤスデ.
可愛い.
2022 .7.7
マデイラタワー2
Madeira tower 2
伸びてきたかと思ったが,
3か月前と変化なし.
無くなりもせず現状維持.
全く不思議な現象だ.
2022 .7.6
Deropeltis paulinoiの卵鞘殺菌
Sterilization of Deropeltis paulinoi oothecae
Periplaneta属と同じような幼虫死が出た本種のメインケースから,幼虫を少数隔離したケース.
予想通りほとんど死に絶えたが,♀が1個体残ったので雄を元ケースから追加して飼育していたが,良さそうな卵鞘を産んでした.
で,死亡原因がよくわからないがとりあえず,目に見えない脅威を排除するため卵鞘をハイター(次亜塩素酸ナトリウム)で殺菌し,孵化させることにした.
殺菌剤を用法用量で希釈し,数秒しゃぶしゃぶとくぐらせる.
これを2回.
素早く水を除去.
いい感じの卵鞘です.
その後,デスクの側のキャビネットに保管.
40日たっても孵化しなければ×.