ゴキブログ一覧
2022 .12.16
Princisia vanwaerebeki 床替え
Cleaning of the Princisia vanwaerebeki breeding container
半年床替え無しの状態.
あらためて,こんな糞まみれの状態で何世代も飼育できる動物って思いつかない.
密にすると体調崩す種もあるが,マダゴキ類はこのくらい密の方が幼虫も産まれ管理は楽である.
果たして当人たちはどう思っているかは推察する由もないが.
幼虫を保護する上で成虫が入れないサイズのシェルターはあった方が良さそう.
ケース交換は,虫体を手で持って移動.
脚の棘がチクチク刺さって痛いですが血が出るほどではない.
見た目変わらないですが,糞は無くなり水や餌は新しくなっています.
鳴かない,噛まない,匂わない,飛ばない,世話楽,そして大きく,大人しい.
こんなペットってそういないと思います.
2022 .12.15
イエシロアリ+キチャバネゴキブリケージ
Breeding container for Coptotermes formosanus and Symploce japonica
あまり動きのない風景.
オオタニワタリと自然発生したシダが色を添えている.
もう木をどけてもシロアリは出てこないので,ライフラインの給水塔を動かしてみた.
いた.
増え方が遅い?
本当の初期巣に戻って再スタートしたかのような静けさ.
しかし,兵蟻はしっかり巣を守っているし,今は冬なので春になるともう少し動きが出るかもしれない.
キチャバネもそう願いたい.
2022 .12.14
Polyphaga saussurei ダニ消えた
Mites that were parasitic on cockroaches have disappeared.
この水容器は大概死骸と白いダニにまみれているのだが,ここのところダニを1匹も見ない.
隈なく見ましたが,いない.
良いことなのだが,なぜだろう.
2022 .12.13
アオダイショウの潜水
Snake diving
いつも潜っていますが良く息が続くというか,やはり好きなんだろう.
2022 .12.12
再生トビイロゴキブリ
Peripraneta brunnea fully recovered
今年8月に卵鞘殺菌した幼虫はすくすく育っています.
死骸は1匹も無し.
でも,これが普通なんですよね.
これのF1がでたら,古い系統は整理して感染源をゼロにする予定です.
2022 .12.9
Thorax porcellanaの翅の下
Under the tegmina of the Thorax porcellana
左が♀,右が♂.
増えているうちに標本にしようと冷凍したのだが,雌の前翅に丸い模様が浮き上がった.
雌は全て.
裏を見るとドーナッツ状に色が濃くなっている.
拡大.
良く分からん.
ついでにかねてから疑問だった翅の下を観察.
ツルンとしており,分泌口らしきものはなし.
なーんだといった感じ.
ついでに雄.
誘引毛叢はなし.
確か,翅あげしてたような気がしたが,この件は保留.
ついでに肛上板.
肛下板.
これを見ると,Rhyparobia maderaeやハイイロゴキブリなどの肛下板によく似ており,ゴキブリ科のような卵生の種とは違うことが良くわかる.
2022 .12.8
アオダイショウの床替え
Cleaning of the Elaphe climacophora breeding container
ヘビ類の床替えは,水入れをひっくり返す,糞をするなどがタイミングなので,それらをあまりしないボールパイソンは多くて月1回あるかないか.
しかし,アオダイショウは食ったらする.で結構汚れるのでマメに掃除となる.
こんな感じで新聞と糞がくしゃくしゃになる.
多分ヘビも糞に触れるのが嫌なんだと思う.
掃除しろとこちらを見ているようだ.
ボールパイソンに比べて水分が多い.
鳥の糞のような感じ.
汚れたらすぐにきれいにする.
気持ちいいですね.
これなら首にも巻けます.
2022 .12.7
ワモンゴキブリの脚にカビ
Mold on American cockroach legs
脱皮不全により跗節が曲がってしまった単為生殖累代ワモンゴキブリ.
良くあることで,産卵には支障ないのでそのまま飼育していたのだが,カビ?がはえている.
拡大して見ると,ゴミが付いてそれにたまたま発生したわけではないようだ.
ゴミくらいならピンセットで剥がすのだが,これは少し違う.
よく考えればゴミならばゴキブリお得意の身繕いで綺麗になっているハズ.
跗節.
何やら重症に見える.
現状では処置の仕様がないので様子見ます.
2022 .12.6
立った糞
Vertical rat droppings
昨日から行われていた学会が今日無事終了しました.
関係者の皆様お疲れさまでした.
有意義な発表が多く,また,久しぶりの対面開催は良かったです.
最後にいろいろ話させていただいた皆様,今後もよろしくお願いします.
来年は神奈川県で開催です.
ゴキブリネタも多く,害虫に興味を持っている方はこれから入会して来年お会いしましょう.
さて,帰社してネズミの床敷きを交換していたのですが面白い物を発見.
一つだけおかしな方を向いた糞.
ネズミの糞は無数に見ていますがこんなのは記憶ない.
まあ,現象的には糞が縦方向から落下して,新聞紙のザラ面と糞の水分が接着剤の役を果たして吸着し釣り合っただけですが.
なんか不思議.
主はこちらのクマネズミです.
2022 .12.5
第38回日本ペストロジー学会埼玉大会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society of Pestology, Saitama
今日,明日と浦和市にある埼玉会館で開催されます.
今日は,2演題の発表をしてきました.
1つはトルキスタンゴキブリの分布拡大.
もう1つは,小笠原父島に生息するクマネズミの寄生虫に関してです.
久しぶりに対面形式での開催となり,久しくお会いしていない方々とお会いする事が出来ました.
また,懇親会も開催され充実した一日でした.
2022 .12.2
Lucihormetica verrucosa 床替え
Cleaning of the Lucihormetica verrucosa breeding container
よく考えると死骸もあまり出ず,脱皮殻もたまらない.
糞は腐敗や臭気が出ないのでマットに混ざり気にならない.
そんな訳で最近は半年に1回のペースになっている.
床材は,クヌギマット100%.
これを使っているのはヨロイモグラゴキブリとルリゴキブリ類,クチキゴキブリ類だけ.
他は,床材を敷いていてもヤシガラが主体.
移して完了.
早速水を飲みに来た幼虫.
匂いか何かでわかるのでしょうか.
2022 .12.1
ハエトリハンター
Cockroaches hunter of Jumping spider
床替え中にチャバネの初齢がテーブルに落下.
捕ろうと思ったらハエトリがいることに気が付いた.
ハエトリの後を歩くゴキブリ.
まだハエトリは気が付いていない?
これは良い瞬間が取れると思い,様子を見ていたら思惑通り捕まえてくれた.
あっという間の出来事だったので,決定的瞬間は捕れなかったがハエトリは頼りになります.
2022 .11.30
普通のワモンゴキブリ
Normal Periplaneta americana
昨日の白眼に比べて一目瞭然,活気があります.
普通はこんな感じで成虫幼虫が適度に混ざります.
今回は少し掃除が遅れてしまい,水なし状態で放置してしまいましたが元気元気.
水容器にも入っています.
シェルターもボロボロなので少し交換しました.
糞量がすごいです.
終わり.
今のところ何の心配もない普通のワモンゴキブリ達です.
2022 .11.29
ワモンゴキブリ白眼
White Eyes of the Periplaneta americana
現在,成虫群からその子供たちへ世代が変わる時期.
ボロボロの成虫に混ざり,若齢幼虫が目立ち始めている.
今のところ数十匹程度いるようなので,掃除だけにしておく.
葉っぱを入れるのは元気出るようにおまじないのような物.
2022 .11.28
コーヒーの果実の味
Coffee Fruit Taste
赤く色づいてから結構な時間がたっているこの実.
収穫するタイミングがネットで見ても良く分からない.
赤くなったらと書いてあるが,その赤さも艶のある赤さ,つや落ちた赤さいろいろある.
私の考えでは,中の実を利用するので外の果肉は完熟した方が良いと思うのだが・・・.
悩んでいるうちに萎んで来る実も出てきたので赤い実は全て収穫した.
青いのが誤って落ちてしまったが仕方がない.
残ったのは一つ.
地植で栄養があるともっとたくさんの花が咲いて実もたわわになっているハズだが寒い土地では仕方ない.
古代の人は食べたとあるし,実際甘いとも書かれているので味見.
どれがおいしいと思いますか?
やはり艶がある方でしょうか.
お味は?
両方とも少し甘みがあるが,あまり味わったことない「えぐみ」があり,艶アリの方が少し爽やかであるが,2度と食べようとは思わない味.
本場ではもっと美味しいのかもしれませんが,東京の室内で収穫されたお味でした.
さあ次は,これでコーヒーを作るぞ!
2022 .11.25
ウスヒラタゴキブリ床替え
Cleaning of the Megamareta pallidiola breeding container
前回交換して約1か月でこの状態.
動物飼育は皆そうで増え始めると当然汚れも早くなる.
本種は餌もMFのかすが残りこれが堆積はじめると湿度がこもりカビが出やすくなる.
移し.
終了.
以前は段ボールのシェルターを使ってましたが,今は使ってません.
理由は段ボールシェルターで一度全滅になったのでそれ以降葉っぱ.
今いれているのはモモタマナとヤシ類の葉を刻んだ物.
移す時は,葉の間に溜まった糞や死骸を払っているが,段ボールシェルターに比べるとゴミが落としにくく,このように一緒に持ち込んでしまうこともある.
しかし,ミナミヒラタも同様だが,見た目的にもゴキブリが喜びそうな雰囲気ではないですか?
2022 .11.24
Deropeltis paulinoi とりあえず完全復活
Deropeltis paulinoi disease is completely healed, so far so good.
順調に成長しています.
もうそろそろ成虫になる個体も出てきそうです.
ケースを掃除しましたが,死骸一つなし.
また,脱皮殻もないことから綺麗に食べていることが分かりますね.
これが正しい姿.
2022 .11.22
Thyrsocera spectabilis
Not giving up on Thyrsocera spectabilis
死に始めたが,諦めないぞ!
2022 .11.21
文旦収穫
Pomelo harvest
元々研究用に購入した苗木だが,役目も終わり変わったアゲハ類が産卵しないかと置いてあるのだが,立派な実をつけた.
形は良くないが,せっかくなのでご馳走になる.
虫も入っておらず,ちょうどよい甘さとパサパサ感のない食感は◎.
ひと房残らず食べました.
そういえば種も入っておらず大変食べやすかったです.
そういう品種でしょうか.
後はこれですね.
赤い実は生で食べても美味しいそうなので実が柔らかくなった頃食べてみたいと思います.
2022 .11.18
シロアリ容器に放飼したキチャバネゴキブリ
Symploce japonica released into termite containers
放飼したイエシロアリ飼育容器.
シロアリの個体数が激減して表面が乾燥激しくなっており,
また,広すぎて生存確認し難く,ダメかな?と思っていたが,餌が食べられていた.
結構な量の食べ後が付いている.
で,探したら1匹見つかりました.
分かりますか?
入れたときの倍ほどに成長しています.
よかったです.
中プラケにはまだいるので,次回追加で放したいと思います.
2022 .11.17
ボールパイソン脱皮
Python regius sheds its skin
結局あの謎の行動は分からないまま脱皮した.
結局,新たに入れた大型水入れには入らずじまい.
アオダイショウと違い,脱皮殻もズタズタで修復不可能.
今後は,大きい水容器で様子見る.
アオダイショウともに脱皮が終わったので,来週ぐらいから餌を与えようと思います.
2022 .11.16
タマヤスデ
Pill-milliped
すでに糞だらけ.
本来なら床替えするところだが,時間が割けないので,交換までのつなぎにスギと10年以上前に採集したモクマオウ枯葉を与えた.
約一週間後.
変化なし.
食べない?
と思ったが,それぞれを退かして見ると幼体が複数いる.
古くから入れてあるスギは芯だけになっているし,適度な朽ち状態になると食べるのだろう.
いずれにせよ,早めに床替えします.
2022 .11.15
Diploptera punctata
Cleaning of the Diploptera punctata breeding container
久しぶりの登場です.
甲虫のような形態をしているゴキブリ.
植物質を多く食べるので,ダンボールで作ったシェルターはボロボロ.
ボロボロ.
糞は粒状でサラサラ(ためすぎるとこのように湿度が逃げずカビが出る).
移して.
終わり.
餌は現在もZFとMFを混ぜて与えてます.
2022 .11.14
Blaberus craniifer幼虫
Blaberus craniifer nymphs
終齢幼虫の黒死以降生まれた幼虫は成長し,この親成虫も普通です.
(当時の黒死老齢幼虫,詳細は2022/5/25)
あれは何だったのか?
幼虫が老齢になった時点で発生する可能性もあり,少し心配は残るが,まあ,今のところ正常に戻った.
本種は,2008年から飼育しており,おそらく日本に入りたての頃の系統だと思います.
現在流通している本種も,この系統が元親になっている可能性が高いと考えています.
2022 .11.11
ヘビの寿命
Life span of snakes
アオダイショウが脱皮しました.
皮も綺麗に剝いています.
そのうちメドゥーサ(日本語ではこれが比較的正しいらしい)が発生しそう(笑).
さて,脱皮をする=順調に成長しているイメージだが,いつまで成長(寿命)だろうか?
私より長生きするのか?
これは結構重い話です.
最近,ニシキヘビなどが逃げたり逃がしたりの話題が注目されています.
オオトカゲも逃げてますね.
飼育者のモラルが話題となっています.
そこで,ここにいる2種の寿命をネットで調べました.
諸説ありますが,アオダイショウが10~20年.記録は28年.
ボールパイソン10~30年.記録は60年.
飼い主が20歳の頃飼い始めれば十分最期を看取れますが,私のように60近い人が飼い始めたら無理ですね.
ちなみにペットで人気のリクガメ類を調べると,
人気のギリシャリクガメは20~40年とありますが記録は149年!??
これは大変なことで孫の代まで面倒を見てもらわなければならない.
もう一種長生きしそうなオオトカゲ類.
こちらも,20年前後とそれなりに長いですが,このグループだけは飼育下だと短くなり5~6年.
やはり,栄養や飼育施設の大きさなどがネックになり長生きは難しいようです.
しかし,万が一長生きすると,ヘビ(ボールパイソンくらいかな)やカメは百歩譲って身内が飼育する気になるかもしれないが,オオトカゲは難しそう(私は喜んで).
輸入爬虫類の流通は1989年頃から増えだし,1993年にトカゲ類が急増.
カメ類は2005年に急増しています.
この頃発売されたカメは現在15~30歳前後,当時30歳の人が飼い始めて飼育者45歳超え.
まだ大丈夫ですが,今後20~30年の間に長寿の外来爬虫類引き取り手問題が起きそうですね.
ムムムムム.
私は責任もって後始末しますからゴキブリ嫌いの人はご安心ください.
2022 .11.10
Rhyparobia maderae床替え
Cleaning of the Rhyparobia maderae breeding container
だいぶ汚れてきたので掃除しました.
このようになるまでの期間は約2か月.
汚れ方が遅い方です.
突起状構造物は成長していません.
これ見て思ったのですが,人の見方では綺麗に掃除されて喜んでるかな?ですが,ゴキブリにとってはゴミが散乱している方が良いのかもしれません.
2022 .11.9
ボールパイソンの謎の行動
Mysterious behavior of Python regius
またどデカい糞でもしたのかと思ったのだが何もなし.
ケース内は汚れていない.
横から見るとこんな感じ.
水容器にすっぽり入っている.
水容器に乗る行動は,糞をした時などは目にしたが,ここまで入ったのは初めて.
もしかして便秘?
水に入りたいのであればというわけで,大きめの水も入れたのですが,触りもしていなさそう.
脱皮?
何を語りかけているのだろう.
2022 .11.8
秋田のヤマトゴキブリ
Akita Prefecture Periplaneta japonica
本日会社に戻り,昨日頂いたヤマトゴキブリの飼育セットしました.
久しぶりの野外個体.
東京にも生息している本種ですが,本当に見る機会ないです.
全て幼虫で野外ではこのまま越冬して来春成虫になるはずです.
さてさて,室内ではどうでしょう.
2022 .11.7
FAOPMA PEST SUMMIT 2022 京都
FAOPMA PEST SUMMIT 2022 KYOTO JAPAN
京都に来ています.
昨晩到着し,ザ・プリンス 京都宝ヶ池に宿泊しました.
素晴らしいホテルです.
オープニングでは,菅前首相が挨拶され大変驚きました.
分かりますか?
目的は「日本のゴキブリ防除」についての講演ですがやっと終わり,緊張から解放されました.
関係者の皆さんありがとうございました.
会場では昔からのゴキブリ友達(人間です)にお会い出来き.
また,同業からはゴキブログの「ヤマトがやばい」を見てわざわざ採ってきてくれたり,コロナのおかげでほとんどの学会はWEB開催ばかりだったので,やはり対面が最高だと実感しました.
あらためて,皆さんありがとうございました.
2022 .11.4
Gromphadorhina portentosa
Gromphadorhina portentosa
Elliptorhina davidiのように減るものもあれば,本種のように増え始めた種もある.
動物の飼育とは思うようにいかない物です.
それが楽しくもあり悲しい部分でもある.
こうして見るとマダゴキの中でも風変わりな種だと思う.