ゴキブログ一覧
2011 .1.25
Hemithyrsocera histrio 退色
羽化したての成虫.
生涯このような色だと思っていたが,歳をとると退色する.
飼育は爬虫類ではないので,薄暗い環境である.
紫外線など太陽光を浴びていると退色はしないのだろうか.
2011 .1.24
仔を思う母クマネズミ
クマネズミの繁殖は難しい.
ドブネズミのように,狭いケージの中では中々繁殖をしない.
そんな中,この夫婦はケージの中で3回目の出産をした.
今回は6匹生まれ,4匹残った.
生後3週齢の子供.
すでに目が開き,走り回るが母の懐が居心地良いようだ.
しかし,腹下に収まっていない.
腕を伸ばし,仔をかばう様にこちらを警戒している.
2011 .1.21
ゴキブリ3億年のひみつ
ゴキブリに興味を抱いた人であれば,名前ぐらいは聞いた事があるでしょう.
安富和男博士の書かれたゴキブリ本.
歴史から人との関わり,行く末まで分かりやすくまとめてある良い本.
書店では絶版になっていたと思う.
もし見つけたら即買.
2011 .1.20
トビイロゴキブリ交尾
トビイロゴキブリ交尾.
トビイロゴキブリ自体がそう多くないので,そうそう見る機会が無い.
ワモンと変わりないともいえるが.
これは雄の翅が上にきている.
横より.
色んな角度から写真を撮ろうといじっていたら,
雌の翅が上に来ている.
交尾にあたり,翅の位置はどちらでも良いのであろう.
明日より1週間出張します.
ブログの更新は出来ると思いますが,その他の作業は止まります.
2011 .1.19
マダゴキ類のダニ駆除 その4
ちょうど1年前に全数水洗駆除を実施したが,残党がいたらしく,現時点で再び大発生となってしまった.
幸いな事に,炭カルの滑り効果と,蓋の間にシートを挟んでいる為か,他のマダゴキ類には移らない.
前回水道洗浄した後に,ダニに効果あると教えてもらったスプレーを使用して見た.
腹面に多く付着しているので,腹面だけ2吹きかけた結果.
スプレーを避けて背面や,ゴキブリから離れて徘徊するダニもいる.
一応効果はあるようだ.
しかし,
一晩置いといたら,元の通りゴキブリに付着していた.
スプレーした後,離れたダニを回収しないと,ダメなようだ.
ダニを殺す訳では無いので,当たり前といえば当り前だが.
2011 .1.18
Archiblatta hoeveni 産卵?
数日前,とほほな産卵を紹介したが,今度は少し期待できそうな卵鞘を産んでいた.
幾分,昨日の不完全白卵鞘が入っていそうだが,状況は改善されてきたと喜びたい.
2011 .1.17
白い卵鞘
トビイロゴキブリの未交尾♀の卵鞘.
ワモンゴキブリなども,未交尾だとこのような色素の抜けたような卵鞘を生む事がある.
結末は卵食されるのだが,正常に産下されたとしても,孵化はしない.
2011 .1.14
Princisia vanwaerebeki 飼育
虫体自体が大きくなる為,
飼育容器はプラケ特大の浅底の物を使用している.
マダゴキといわれるグループは繁殖は容易なイメージがあるが,突然産まなくなったりする為,少ない個体数から飼育を始めると,意外と難しい事がある.
ベストな飼育環境は不明.
このスタイルでも本種は維持できている.
2011 .1.13
ワモンゴキブリ頭部
たまに,好きなゴキブリは何ですか?
と聞かれる事がある.
好きと,欲しいは別と考え,「ワモンゴキブリ」.
と今の時点では答えている.
正面.
横.
斜め.
理由を聞かれても,これといってないが,どこにでもいるコスモポリタンな昆虫.
大きい.
綺麗.
繁殖が楽.
寿命が長い.
単為発生する.
探すとまだたくさんあると思うがこんな所で.
2011 .1.12
ゴキブリと駆除
書籍名 :ゴキブリと防除
著者 : 緒方一喜・田中生男・安富和男
出版社 :(財)日本環境衛生センター
衛生害虫として重要な種 13種を解説し,ゴキブリの歴史から生態・駆除・飼育までまとめてある.
表紙はコワモンゴキブリ(卵鞘生み始め).
裏.
価格は2000円.
すぐには絶版にはならないだろうが,買っておいて損は無いと思う.
2011 .1.11
Archiblatta hoevenii 想定外
前にも書いたが,F2の成長は,脱皮不全にならず,順調に成虫になっている.
唯一,同卵鞘内で成長不良だった幼虫が,やはりダメだった.
後一つ.ずっと気になっていたのだが,雌が卵鞘を付けているのを今回は見た事が無い.
♀成虫♂成虫共に複数おり,F3は「うはうは」と高を括っていたが・・・.
やっと確認できた卵鞘はごらんの通り.
これはやばいかも.
原因を究明中.
というか全く解らない.
2011 .1.7
チャバネゴキブリ孵化
PCOの業務の中で,最も多く接する昆虫がチャバネゴキブリである.
チャバネゴキブリの生態も,その実態も普通の人よりは詳しく身に着けている.
孵化する瞬間も,様々な経験から特別な物という感じはしていなかった.
がしかし,実際目撃すると,見た事が無いことに気がついた.
というか,そんな暇が無いと言うのが正解かもしれないが.
卵鞘を中に浮かせたまま幼虫があふれ出している.
まだ持ちこたえている.
開始から11分後.
皆脱出が終り,自立して行動を始めている.
がまだ親は卵鞘をつけて立っている.
と目を放した隙に,から卵鞘は外れて転がっていた.
この間約50分.
感動の出来事であった.
2011 .1.6
昆虫ゼリー
昆虫の飼育餌といえば「昆虫ゼリー」.
ムカデやハチといった毒虫までカバーする万能餌.
ゴキブリの飼育にも最近良く使う.
ヨロイモグラがゼリーを食べる様子.
もちろん,飲み水は基本であるので入れている.
食性がわからない種にはとりあえず使う.
しかし,無くてはならない物でも無さそうであるが・・・.
いろいろ使ってみたが,乳酸系はゴキブリには人気なし.
意外と○○タンパクゼリーとかより,安価な単味の物の方が好む気がする.
2011 .1.5
コマダラゴキブリ 交尾
♀の翅が多少不全であるが,交尾をする体力があれば産仔までいけるだろう.
マダラゴキブリ類は増えるときは何もしなくても殖えるが,何かのタイミングで体調をはずすと,一気に全滅に向かう(私の飼育法では).
油断大敵.
2011 .1.4
オオモリゴキブリ 3齢幼虫
表題と全く関係ないが,昨年末,桜島が雪に覆われる映像を見た.
鹿児島県は,九州の中でも独特のゴキブリ達が生息する地域.
ヒメマルゴキブリも鹿児島に産すると聞くが,あの雪の中無事越冬できたであろうか.
Symploce gigas gigas 3齢幼虫.
孵化後約2ヶ月.
体長は7mm内外.
体色は薄黄色.
野外種ではあるが尾肢の周りに,Periplaneta属幼虫が蓄えている白濁した粘性液を有している.
この調子で成長すれば,春先には成虫になりそうだ.
2011 .1.1
Macropanesthia rhinoceros
本年もよろしくお願いします.
2010 .12.28
フタテンコバネゴキブリ単為発生
本種は単為で卵が発生する.
上は単為発生した♀個体.
孵化率は悪いが単為でF1までは種を維持できる資質を持っている.
当然生まれてくる性は雌のみ.
しかし,F2はダメであった.
卵鞘は産むが,孵化しなかった.
さて,年内の本ブログの更新は今日で終りです.
一年間ありがとうございました.
来年は国内種のさらなる充実をめざし,努力したいと思います.
2010 .12.27
デュビア 飼育
アルゼンチンフォレストローチ.
餌ローチの代表格.
餌切れ,水切れにも強く,よく殖える.
何と言っても幼虫が強い.
糞も乾燥しており,飼育していて臭いがほとんど感じられない.
2010 .12.24
冬場の温度管理
事務所が移転して初めての冬を迎えている.
以前居た所は,空調管理されたビルの中であったので,室温や湿度の管理はあまり気を使わなかった.
今の場所は,暖房は入っているが隙間風がどこからともなく入ってきて,温湿度管理が大変である.
棚の最上部に置いた温度計.
上は28℃.
湿度23%.
下はこの位置で23℃.
上下の高さは約180cm.
現在,棚の高さ(温度)により,低温に強そうな種と,弱そうな種を分けて置いている.
2010 .12.22
10月5日に移し替えたシロアリとメクラヘビ
約2ヵ月半経過.
地表は静かである.
トビムシが無数に走り回っている以外,大きな生物の気配はない.
どうなっているのであろうか.
表面に配置しているデバイスを掘り返したが,シロアリはいなかった.
中間層に埋設してあるデバイスを割ったら出てきました.
メクラヘビも潜って逃げる姿を確認したので,両種とも健在のようだ.
2010 .12.21
フタテンコバネゴキブリ飼育
野外種ではあるが,飼育に関しては特に気を使わなくても問題は無さそうである.
ただ,冬場は加温が必要だと思う.
現在約22℃の環境で飼育中.
餌は固型飼料のみ.
水カップには,以前はミズゴケを配置していたが,現在は入れていない.
野外採集個体はあった方が良いかも知れない.
2010 .12.20
クマネズミの仲良いペア
クマネズミの繁殖は難しい.
基本的には広いケージで行なう.
これは,狭いケージでも繁殖する数少ないペア.
いかにも仲が良さそうである.
相性が合わないと,雄はとんでもない目にあう.
2010 .12.17
マルゴキブリの餌
ブログを遡ると,2009/09/18にF2が生まれている.
写真の幼虫はその時生まれたF2の仔.
すなわちF3.
やはり,約1年半近くかかっている.
これは殖えない.
というか,時間がかかる.
餌は固型飼料と,昆虫ゼリーを与えているが,特別よく食べているように見えない.
今回,家で飼っているハムスター用の「ベビーコーンおやつ」のような物が,時化って処分する事にしたので,たまたま偶然与えてみた.
幼虫が寄ってきて食べている様子.
表面は,確かに最初より削れて減っている.
固型飼料より嗜好性が高そうである.
2010 .12.16
粘着クマネズミ
約10日ほど前に粘着シートにて捕獲したクマネズミ.
飼育する為,粘着シートよりはがしたのち現在の状況.
ネズミの体表(毛等)に付着したポリブデン(粘着剤)は,毛ごとはがれこのような毛の無い状態に一時的になります.
人間の髪の毛ではこうはならず,伸びて切るまで付いているでしょう.
同じ毛のようなイメージでしたが,長さが決まっている体毛と,伸び続ける髪の毛とはメカニズムが違うようです.
これで,半月もしないうちに小奇麗な出で立ちとなります.
この間に,体表中のイエダニ類の駆除をフェノトリン等のパウダーで行なっておきます.
ちなみに,この個体は生後1ヶ月以内の幼獣です.
2010 .12.15
Eurycotis spp.交尾
Eurycotis属の中でも以外と苦戦している種.
卵鞘を産まない.
幼虫がわけもなく死亡する.
しかし,他は全く元気.
Eurycotis floridanaは害虫.
本種はたぶん違う.
その違いだろうか.
とりあえず交尾をしているので,後10日後ぐらいには生み出すのではないだろうか.
大きくなる種なので,迫力がある.
2010 .12.14
ジャイアントウッドローチ飼育
体長が大きいので,ある程度殖えた時から大プラケで飼育している.
マットは必要ないかもしれないが,チャレンジする余裕もなく,ヤシガラマットで飼育している.
マットは乾燥していても,私の所では問題ない.
半年ほど飼育していると,マットもなくなり糞がマットのようになる.
ヤシガラも食べるようだ.
おにぎりの沢庵も食べるぐらいだから,何でも食べる.
基本的な餌は例の固型飼料.
2010 .12.13
白鼠の子供
クマネズミのアルビノ系統が,絶滅の危機に瀕していた.
全然繁殖しない.
私の家よりも良い環境を与えているのに.
残ったのは白♀,茶♂各1匹.
そこで,繁殖しやすい小笠原系の♂に白♀をかけた.
結果,やっと生まれました.
とりあえず黒と茶ですが,この仔達に繋ぎます.
2010 .12.10
飼育ケージ
ゴキブリの飼育ケースは,主にプラケ中を使っている.
しかし,プラケといっても様々な種があり,どれを使うかは個人の自由.
私の場合,いろいろなメーカーを使った結果,今の2種に落ち着いている.
メーカー名は写真から推測してもらうとして,この2種何が良いかというと,四角い.
重ねるのに便利だし,変に膨らんでいないので,収納にも場所を取らない.
熱湯を入れてもひびが入りにくい.
蓋の密閉度は左はきつめ,右は余裕がある.
キツイと言っても,ダニや小型幼虫が逃げ出しても嫌なので,紙タイプの防虫シートを入れている.
防虫シートもそれぞれ違いがあり,左の蓋とケースの隙間が少ない場合は薄めのシート.
右のケースは隙間が少しあるので厚めのシート.
ちなみに炭カルを使っていても逃げる幼虫はミナミヒラタゴキブリなどの小型野外種.
余裕で登ってくるので,そういった種を飼育する場合は,左のキツメで飼育する.
同種産地違いが結構あるので,絶対に逃げない,逃げても入らない.
の2重のコンタミ対策である.
2010 .12.9
オガサワラゴキブリ属の床換えグッズ 他
オガサワラゴキブリ属の飼育はマットを使用している.
マット(ヤシガラ・腐葉土等)は,ゴキブリ自体の餌にもなり,身を隠す役にもたっていると思う.
飼育自体はそれほど難しくない為,順調に飼育できればマットが劣化してくる.
マット交換の際,マットと初齢幼虫を分けるのが結構大変(不可能).
そこで,幼虫の体形等を考慮し,篩を使ってみたら,上手くいった.
篩は様々な規格があり,写真の目のサイズであれば,1齢幼虫も通すことなく細塵のみを分けることが出来た.
幼虫は1匹も篩の目から落ちていない.
ただし,ぼやぼやしていると篩の上から成虫が逃げるので素早く作業する.
一つ訂正と侘びです.
昨日,コメントの方で海外のサイトをご紹介しましたが,日本国外との昆虫類を含む動物の取引に関しては,日本の法律の中で様々な規制があります.
植物防疫法,外来生物法,ワシントン条約,家畜伝染病予防法(昆虫類は関係ない)
海外では,日本国内では違法になるものと,合法な物とが混在しています.
その辺りを十分に確認の上,しかるべき手続きに従って,法律に遵守し行なうようお願いします.
Hideziさん,いろいろありがとうございます.
2010 .12.8
ヤマトゴキブリ飼育
他のPeriplaneta属と同様で飼育できる.
熱帯種と違い本種も爆発的に殖えず,床換えの頻度も少なくてすむ.
昔の昆虫図鑑とかを見ると,クロゴキブリの♂成虫写真を,ヤマトゴキブリと解説しているものが多く見られる.
それほどゴキブリは興味の対象からは外れた昆虫だったのだろう.
この間違い,結構多いので探してみると楽しいかも.