ゴキブログ一覧
2011 .6.8
肩乗りクマネズミ
最近コンスタントに生まれ始めたアルビノクマネズミ.
クマネズミの性格も千差万別.
この仔の様に,人を恐れない性格もあり,野外では即粘着シートの餌食になってしまい,この性格は受け継がれないであろう.
可愛いですね.
当然イエダニも根絶してあるので,糞尿の汚さはあるかも知れませんが,綺麗です.
(私の汚い皮膚はこの際勘弁してください).
2011 .6.7
ホラアナゴキブリ同居者選定
小型の屋外種飼育は,飼育環境に左右されやすいと考えられる.
以前は,不用物処理にシロワラジを同居させていたが,卵喰いの影響を助言され,シロワラジを排除し約半年.
確かに,個体数が安定して増えてきた気がする.
シロワラジ同居時は,シロワラジ増加にともない,ホラアナ幼体数が頭打ちになっていた気がする.
小型種は同居種も検討が重要のようだ.
2011 .6.6
クロワモンゴキブリ
ワモンゴキブリ飼育ケース.
クロゴキがいる.
コンタミが発生した!!
と思いよく見ると何かおかしい.
冷蔵して肛上板を見ると,ワモンのそれである.
も少しよく見ると,前胸背板がクロゴキのようにフラットではない.
と言う訳で,ワモンの黒化タイプと思われる.
前胸背板以外はワモンのように茶褐色をしている.
どうもこの手の変種にめぐり合う事が多い.
これはこれで固定し,クロワモンゴキブリなんてのも面白いと思う.
2011 .6.3
カシノシマメイガ
飼育室は外から他の昆虫類が入らないように,また,中から出ないように,扉の開放管理をしていたのだが,引越しにともない,開放時間が明らかに長くなっていた.
と,中型の蛾が1匹飛んでいる事に気がついた.
止まった個体を観察すると,本種であった.
どうも.ゴキブリの飼育環境を好むようで,引越し開始するまでは室内での目撃は全く無かった.
外から誘引されたと考えるしかない.
意外と屋外には普通に生息しているのかも.
2011 .6.2
ワモンゴキブリ異常産卵
未受精で飼育すると,卵鞘は産まず,卵のみ産む事がたまに見られる.
卵の数は数えた事は無いが,10個程度は産んでいると思われる.
翌朝は,殆んど残っていない為,食べているのだと思う.
2011 .6.1
ローチトラップ捕獲種
引越しは当分続きそうです.
荷物や,棚などを移動させると,昨年設置したトラップが沢山出てきた.
事務所内.
クロゴキとコオロギ.
テラス.
こちらの方が,幼虫ばかりであるが捕獲数は断然多い.
ただし,種数はクロゴキのみ.
飼育室トラップ.
モリチャバネが捕獲されている.
クロゴキの捕獲は無い.
管理上逃げる理由として,野外種の飛び上がる能力を持った種が突然舞い上がり,隙間に消えると捕捉するのは困難となる.
.
特に雄は見事にやられる.
しかし,雌が飛ぶ事は無く,雄のみなので繁殖する心配は無い.が,こんな管理ではプロ失格であろう.
次場所では,さらなる逃亡対策を実施する予定.
しかし,トラップを確認する限り,飼育室からの脱走は無く,また,飼育室外からの侵入も阻止できていたようだ.
引越しに当たっては,室内全域ゴキブリ駆除を実施後出る予定いる.
2011 .5.31
クロゴキブリ 産卵場所
先週末より事務所の移転が始まり,昨日はネット環境が不具合で更新できませんでした.
さて,引越しの為,温室のエアコンを移設するため外したのですが,その裏から卵鞘が沢山出てきました.
まさか,こんな裏にも産んでいるとは気が付きませんでした.
下の面.
ゴミなどが入らないように隙間テープが貼ってあんなのですが,突破されていたようです.
縦面.
数年分ではあると思いますが,卵鞘一個24前後の幼虫が孵化しています.
家の中でこんなに出たら嫌われ者になるのは致し方ないかと.
皆さんでも,クロゴキが訳も無くちょろちょろしていたら,こういった場所も疑った方が良いかもしれません.
2011 .5.30
ウルシゴキブリ脱皮
脱皮直後に落下し,仰向けの個体が眼に留まった.
ワモンやクロゴキなら放置しても大丈夫と思うが,最近ウルシも愛情をかけていなかったので,救出し本当に翅が綺麗に伸びるか隔離した.
翌日.
まだ,翅の色はウルシ色になっていないが,綺麗に翅は伸びている.
と,ここで気がついたが,脚先(ふ節)などの末端が薄茶になっている.
クロゴキはこんなではなかったはず.
次回,気がついたら違いを比べます.
2011 .5.27
Hemithyrsocera histrio新成虫,終齢幼虫
成虫のキ,クロ.
幼虫のシロ,クロ,アカ.
2011 .5.26
2011年 クロゴキブリ
シロテンクロゴキブリ.
なんていません.
クロゴキブリです.
温室内は,冬でもたまに成虫を見かけるが,一応今シーズンとしては初めての成虫.
これも前胸に光が流れてしまってます.
何故か一枚も鮮明に写っていませんでした.
テラスにも出没し始めましたが,こちらは終齢幼虫と思われます.
それにしても写りが今一.
これからゴキブリシーズンです.
嫌いな方,好きな方,自分にあった付き合い方をして下さい.
2011 .5.25
ドバイのモリチャバネ
外見ホソモリゴキブリの一種に見える.
素直に幼虫もホソモリらしい形態なら良いのだが,さにあらず.
モリチャバネの幼虫に良く似ている.
初齢もチャバネ属.
こちらはアマミモリゴキブリ成虫.
その幼虫.
こんな不明なことばかりやっているとストレスが溜まるでしょう.
最近になって少しずつ分類の文献を集めだしたので,一歩ずついろいろやっていきたいと思うこのごろ.
2011 .5.24
モリチャバネの水のみ
最近忙しく,世話がおろそかになっている種が出始めている.
野外種は乾燥に弱い種が多く,気が付くと皆乾燥して成虫が数匹となっていたことも.
今回は,そこまでは行かなかったが,大分我慢していたと思う.
水を入れると我先に集まってきてしまった.
喧嘩せずに整列して飲む姿はゴキブリとは思えない??
2011 .5.23
飼育用天然素材
害虫種のゴキブリ飼育には使う事は少ないが,野外種の飼育には使う事が多い.
この手の材料は一度使用すると不衛生になりがちで,使い捨てが理想と思うが,定期的に,必要なサイズが,必要数入手できるほど,予算と出物が少ない為洗って再利用している.
殺菌は始めのうちは,レンジでチンをしていたが,殺菌しすぎると,使いはじめに必ずカビが大量に発生する.
新品の素材のほうが最初のカビカビが多い気がする.
カビカビはあきらめていたが,レンジが面倒になり,乾燥だけで再利用すると,意外と使い始めのカビカビが少ない.
変に全ての微生物を処理すると,環境中に含まれる発育の早いカビなどが真っ先に出るだろうか.
といったわけで,最近は天然素材が必要な大事な種には新品を使わず,古いものを優先的に使うようにしている.
なんとなく汚い話になったので,私はこうしているという事で.
生き物を扱った後は,ちゃんと手を洗いましょう。
2011 .5.20
西表のマダラゴキブリ2種
左の腹を見せている個体がコマダラゴキブリ♀.
良いお腹である.
その隣は♂の個体.
そして左がヤエヤママダラゴキブリ♀.
この2種が同じ環境に生息しているとは素晴らしい環境ですね.
行って見たいです.
西表島のマダラゴキブリ類4匹で入手し,今のところ2コマダラ,1ヤエヤママダラ,残る1はコマダラと思しき幼虫.
昨日のコマダラゴキブリは石垣島産のため,混ぜる事もできず.これはこれで飼育する事になる.
が,マダラもF2辺りから調子を崩しやすいので,いくつかいた方が安心では有る.
炭カルに関して薬局に問い合わせましたが,錠剤は取り寄せ出来るが,粉は出来ないとの回答を得た.
もう少し当たってみます.
2011 .5.19
コマダラゴキブリ床換え
床換え前.
綺麗に見えるのは,数日前に給水器を交換したから.
よく見ると,マットの中はダニ.
乾燥した場所はチャタテムシが大量発生.
それが原因か分からないが,幼虫で死亡する個体が出る.
脱皮中.
自然死.
これがマダラゴキブリ類の累代の難しい所.
特に国内に産する種は私の飼育方法ではこの傾向が強い.
交換中.
マットはグスグスになっている.
とその中に見慣れたものが.
分かりますか?
アカスジキンカメムシの翅ですね.
正式には小楯板と呼ばれる部分だそうで,甲虫では翅の▼部分が巨大になった箇所.
なぜこんな物が入っていたかは分からないが,腐葉土に混ざっていた可能性はある.
捨ててしまう物ですが,なんとなく得した気分になりました.
交換終了.
見た目はあまり変化無いですが,ゴキブリたちは喜んでいると思い込む.
家屋内のゴキブリ達は,汚い=全てが餌.
となるが,屋外性のゴキブリは,たぶん不潔な場所は喜ばないと思う.
2011 .5.18
アフリカンビュレットローチ
Blatridae Sp.
African Bullet Roach .
多分記載はされていると思うのだが,他の動物ほど種名にこだわる人が少ないのか,コモンネームのまま流通できてしまっている種が多いゴキブリ業界.
本種も昔からペットローチとして飼育されている種のようである.
2cmほどの小型の種であるが,体色に赤系の色が出て綺麗な種.
この手のゴキブリっぽい種は,良く増え粗末な餌と管理でも生きていけるゴキブリらしいゴキブリだと思っていたのだが,最近数が少なくなっていることに気が付いた.
今まで中プラケの中で,沢山いたと思っていたが,死骸ばかりで生体が少ないことに先日気が付いた.
整理して見ると,小プラケでもスカスカのこの状態.
そして,調子が落ちている証拠に幼虫が落ちていく.
この落ち方は,マダラゴキブリ類や小型の野外種に多く見受けられるが,ペットローチではあまり経験が無い.
原因は今後の課題として,再起出来るか,乞うご期待.
2011 .5.17
逃亡防止素材
こちらが使用している炭酸カルシウム.
左はタルク.
タルクは昔から使われている素材らしいが,私はあまり使わない.
理由としては,縫った後の見栄え.
こちらが炭カル.
こちらがタルク.
粉っぽく,綺麗に塗れない.
多分タルクにもさまざまな製品があり,もっと綺麗に塗れる製品があると思うのだが.
性能はどちらも同じだと思うが,処理後の耐久性は炭カルに分がありそうだ.
2011 .5.16
意外な餌
先週のなぞの餌ですが,ご質問が少しあったので改めて取上げました.
こちらがそれ.
ペットネズミのおやつ的な商品.
多分,どのゴキブリに与えても食べると思うが,常食として与えるには高価なので,固形飼料を食べてくれる種には与えたことが無い.
固形飼料を好まない種には与えてみたのだが,食いつきの良い種もある.
これのどこが良いのか?
もしかしたら,ベビーでなく生のコーンの方が良く食べるかもしれない.
シーズンになったら与えてみようかと考えている.
本製品.
一つ気がかりが.
何を食べるか分からん種には,煮干やら犬の餌やら雑多をミックスして与えているが,この写真のように,みなカビが発生する中で,元気にカビる事無くあり続ける姿.
頼もしいと言うか,恐ろしいと言うか.
マルゴキに関してはまだ変な影響は出ていない事だけお伝えしておきます.
2011 .5.13
マルゴキブリ 繁栄
順調に幼虫が成長している.
飼育を開始して3年と少し.
時間がかかりました.
時間がかかる場合は,上手く行かない事が多いが,着実に増えているところを見ると,大きな間違いは無かったとしよう.
成虫は複数回産仔しているようで,明らかに腹の違う個体たちが混ざり始めた.
餌にも絶えず複数の幼虫が餌を食いに来ている.
さて,ここに入っている餌は何でしょう.
本種には嗜好が合うようで,いつ見ても幼虫が張り付いている.
また,確実に減っている.
2011 .5.12
オオモリゴキブリ 5齢くらい
体長13mm程度.
2月の幼虫の外見とあまり変わらない.
孵化して約半年.
このままいくと梅雨明け頃に成虫となり,夏を満喫しながら産卵ラッシュになる予定.
しかし,変化のない幼虫である.
2011 .5.11
Archiblatta hoevenii 多頭飼育
全く卵が孵化しないので,全部同一ケージに投入.
壮観であるが,増えなければしょうがない.
雄の翅もボロボロになり,だんだん心細くなるばかり.
さて,この続きはどうなる事やら.
2011 .5.10
Periplaneta属3種の前胸紋
ゴキブリの夜間行動観察の際,ナイトショット(赤外線撮影)をして気が付いた.
こちらコワモンゴキブリ,照明有り.
赤外線撮影のみ.
前胸背面の黒紋がはっきりと目玉のように見る事ができる.
一方ワモンはどうか.
こちら,ワモンゴキブリ.照明有り.
紋がある.
赤外線撮影のみ.
紋が映らないですね.
なぜこうなるかは,後日分かり次第報告します.
ちなみにトビイロもワモンと同じようなボヤっとした映り方をします.
2011 .5.9
ヒメフンバエ & ヒトテンツヤホソバエ
茨城のO木所長より.
4/8の撮影.
ヒメフンバエ Scathophaga stercorariaこうして見ると,ハエにも綺麗な種がいますね.
ヒトテンツヤホソバエ Sepsis monostigmaこれも艶が有り,いい感じです.
いずれも腐敗物に発生.
2011 .5.6
Panchlora sp.”Giant” 飼育
皆様,連休は如何でしたか?
あ,まだ休みの方もいらっしゃるかも知れませんね.
この陽気では,ゴキブリシーズン開幕です.
頑張って採集しましょう.
私はというと,全日会社で仕事をしていました.
おかげで,論文の検索や取り寄せが一気に片付きました.
さて,本題 Panchlora sp.”Giant”の飼育.
通常のPanchlora nivea と全く同じで問題は起きていない.
タッパーの中はヤシガラと腐葉土のハーフ&ハーフ.
全マットの時は,マット乾燥が致命的になったと記憶しているが,この飼育に変わってからは,タッパー内マットが結構乾燥していても,深さがあるせいか危うい状態になった事は無い.
しかし,乾燥させない事に越した事はない.
餌は固型飼料.
たまに昆虫ゼリーを与えると,瞬く間に食べきるので,無理して与える必要は無いと思う.ただし,水場を常設していての事である.
2011 .5.2
日本家屋害虫学会
日本家屋害虫学会をご存知だろうか.
1979年に森八郎先生が家屋害虫を中心として設立して以来今日では,文化財や食品害虫など幅広い研究者が集まり情報交換をしている.
昨日,臨時総会があり学会誌の名称を「都市有害生物管理」(Urban Pest Management )と改めました.
それにより,さらに広い分野(鳥害,カビほか)の研究者と連携し,学会を盛り上げていく予定です.
是非,害虫類に興味のある方は入会下さい.
学会誌もゴキブリなどの論文が多く,他の学会とは少し違った色があります.
私も極まれに投稿したりしております.
2011 .4.28
クマネズミ三色
クロ2,茶1,白1.
まるで遺伝実験の見本のような毛色.
詳しくは調べていないが,聞いた話によるとクマネズミはクロ毛が遺伝的に優性らしい.
小笠原で採集した個体群は2~3割でクロが出るし,東京・上野を中心としたエリアで捕獲されるクマネズミも,クロを多く目撃する.
そのうちクロ毛しか捕れないビルも出てくるかもしれない.
2011 .4.27
ワモンゴキブリ腹節異常
他の昆虫は分からないが,ゴキブリ類はよく発生する.
4節と5節が交互に交わっている.
よく見ると言っても,発現は1/100より低い感じがする.
1齢幼虫の時からこのままなのか.どこかの加齢時に起きているのか.
そこまで探求する余裕が最近無い.
2011 .4.26
コワモンゴキブリ短卵鞘
昨晩から今朝まで某ビルでゴキブリの実態調査をしていた.
帰って仮眠を取る予定であったが,ゴキブリっ子は頑張って仕事をそのまま続行.
結構疲れました.
卵鞘から種の特定をする事はよくあるのだが,この卵鞘だと細かく観察しなければ当然ワモンと云う事になる.(ビル地下で採集の場合)
しかし,実はコワモン.
Periplaneta属は,以前も書いたかもしれないが,卵鞘内の卵数は決まっているとされ,
ワモン 14~17個.
コワモン 24~26個.
トビイロ 24~28個.
クロゴキ 20~24個.
全体的なイメージでは,
トビイロが特別長く.
クロとコワモン.
ワモンとヤマトが同じように見える.
ただし,細かく見ると竜骨部の形や卵鞘の仕切線の状態である程度同定できる.
2011 .4.25
クマネズミ綱渡り
逆さ渡りを特意とする個体がいる.
ネズミも性格がはっきり分かれていて面白い.
意外と素早く移動でき,写真を撮ろうとするとどこかに行ってしまうのが常であったが,こいつは撮らしてくれた.
止まってポーズもとってくれる.
脚元を見ると,良くあんな掴み方で,ぶら下がって移動できる物だと思う.
人懐こいのかと突いたらとたんに逃げた.
2011 .4.22
赤目のネズミ
皆様,やっと対策完了しました.
本日よりコメント等,できる様になりました.
引き続きよろしくお願いします.
いつ頃,どこで売られていたか全く分からない.
昔から某営業所においてあった物を貰った.
と言うか,引越しのドサクサに紛れ,頂戴した.
手元に来た時は,マジックで落書きされ,悲惨な状況であった.
エタノールやシンナーを駆使し,少し綺麗になった.
頭胴長190mm.
尾長300mm.
クマネズミ的体形だが,尾が異常に長い.
眼が赤い.
しかし,アルビノではなかろう.
咽の辺りに1mm程度の穴が開いており,腹部を強く押すとそこから「ビー」と音を出す.