ゴキブログ一覧
2024 .11.26
シロアリケージの状況
Termite breeding cage conditions

イエシロアリはまた勢力を増してきました.
新女王が出たのでしょう.
この中にはそれ以外にゴキブリ4種が生活しています.

ヤエヤママダラゴキブリ.
こちらの虫体は中々成虫に加齢しないです.
まだ数匹いるようです.

しかし,死亡する個体もいるので広々していても環境的には今一つなんでしょう.

次はアカズミゴキブリ.
♀成虫.

♂と幼虫.

キチャバネゴキブリはササっと見ただけなので生きた虫体は見つからず,死骸だけ.

最後,スズキゴキブリ.
溺れていました.

♂成虫でした.
どれかひとつでも幼虫が出ると良いのですが.
2024 .11.25
オガサワラゴキブリ属の最近の飼育法
How to keep recent breeding of the genus Pycnoscelus.
以前は,中プラケに水容器と固型飼料で飼育していましたが,定期的に乾燥による減少を繰り返していました.
それによりいくつかの系統が全滅しています.
最近別の研究が忙しく,本属は手を付けれないので,全滅回避の少数大事大事飼育にしました.

深底のプリンカップにヤシガラと餌はニンジンです.
蓋にはティッシュを挟みダニ防止.

これにしてからは例のダニはこの属からは発生しなくなりました.

場所も今までの1/5ほどになり,他の種を置くのに助かっています.
その代わり,毎週1回はニンジンを入れる作業が出来てしまいました.
2024 .11.22
アオダイショウ脱皮手助け
Helping a Elaphe climacophora shed its skin
以前,ボールパイソンの脱皮手助け用にダンボールに穴をあけた物を入れたことあったが,なくても脱げることから使わなくなっていました.

ちょうどボールパイソンに続き,アオダイショウも眼が白くなったので,素直に脱げるように入れてました.

これを


こんな感じで.

そして脱皮完了.

綺麗にむけているようです.

しかし,殻を見ると3つに切断されています.
旨く行くときは1本で抜けるので,途中で切れてやり直しがあったのでしょう.
多分苦労したのかと….
次回はボールパイソンと合わせもう少し考えた物を入れようと思います.
2024 .11.21
Paratemnopteryx colloniana 床替え
Cleaning of the breeding case of the Paratemnopteryx colloniana
before撮り忘れました.

ケージ底の糞と卵鞘と虫体.

そして作業中.

どんどん登って来る(笑).
動画撮ろうと思いましたが,それどころではありませんでした.


♂成虫.
こうして見ると綺麗な形をしていますね.

終わりです.
また半年は水と餌の追加で維持できます.
2024 .11.20
ヤエヤママダラの幼虫移し替え
Rhabdoblatta yayeyamana nymphs

かろうじて10匹程度産まれたF2幼虫でしたが,すくすくと育っておりケージを小プラケから中プラケに移しました.

移し終えた後,飼育ケージの底を確認しましたが,死骸は0.
綺麗な状態です.
F1の中齢幼虫は大量に死亡したのですが,とりあえず良い状態でしょう.

F3を目指します.
次回はシロアリケージに移した個体たちの状態をレポートします.
2024 .11.19
ボールパイソン脱皮
Python regius sheds its skin

恒例の脱皮だが,今回は見事に失敗.
この散乱した皮が苦労を物語っています.

一番嫌がる頭が残ってしまった.
こんなにひどいのは久しぶり.

可哀そうだがまずは温浴.
そして少しずつだましだましむいていく.
作業中は写真無し.

無事終了.

体重は2.8㎏.
もう変化ないですね.
これが減り始めたらまずい前兆.
やはり,健康管理に体重は重要です.
私の体重もここ10年以上今のところほとんど変化なし(笑).
2024 .11.18
ダメな水苔
Bad water moss

今年野外から採集したモリチャバネゴキブリが滅んだ.

通常は最低でも,1年は飼育できるのだが,飼育当初からミズゴケにカビが生えるのが気にはなっていた.
どうもそれが原因か?
幼虫が死亡し,卵鞘を付けても凹んで孵化せずそのままメスも死亡する.
怪しいと思ったらすぐに殺菌なり,コマ目に変えるなり手を打ちましょう.
2024 .11.15
カマキリの幼虫
Mantis nymph

朝回収してきた暗視カメラに付着していたようです.

設置していたのはこの事務所の周りなので,夏に沢山いたカマキリたちの子供でしょう.
しかし,今頃孵化するのでしょうか.
大きさから昨日今日ではなく,1週間以上は経過している大きさです.
ここのところ11月の気候ではなかったので,目覚めてしまったか?

外に放しましたが,こちらを見つめる目が何か寂しそう.
2024 .11.14
ワモンゴキブリ白眼♂死亡
White-eyed Periplaneta americana male died

翅ボロになり死亡しました.
果たして雌と交尾出来たのか,
次雌が死亡したら解剖してみようと思いますが,Peripranetaの貯精嚢分かりにくいんですよね.

脚が外れてホントボロボロ.
お疲れ様でした.
2024 .11.13
新島の謎の植物
Plant grew from an unknown seed picked up on Niijima.

新島の街中の雑木林内で拾った実(とちの実より2まわりほど大きい)を土に入れたら出てきた植物.
私はてっきり木になる植物と思ったのだが,よくわからん芽が出てきました.

しかも,3本(3葉?).


鉢をひっくり返せば,拾った実から伸びているのか分かると思うのですが,枯れても嫌なのでこの状態で何に育つか見ています.
ネットで見ても木なのか草なのかシダなのか全くわからず検索もできない状態.
大きな実だったのですぐわかると思ったのですがお手上げ.
わかる方いらしたら教えてください.
2024 .11.12
コマダラゴキブリの飼育
Breeding of Rhabdoblatta formosana
ヤエヤママダラと違いこちらはW若齢幼虫からの飼育.
W品は幼虫スタートでも成虫スタートでもWF1は問題なく産まれるようで順調です.

餌も量を食わない感じでしたが,数が増えれば減りが分かり易くなるので食べているのが実感できます.

葉も食べてます.

若齢.

まだ元気な成虫.
ヤエヤママダラの成虫短命は,やはり何か原因があるのです.
2024 .11.11
アメリカザリガニの交尾時間
Red swamp crayfish mating time.

アメリカザリガニは,昨年(2023年6月)より条件付特定外来生物に指定されました.
それにより野外への放出,販売目的の飼養,輸入等が禁止されました.
ただしペットとして個人で飼育したり,知り合いに無償で譲り渡すことは禁止されておらず許可なしで飼育できる特定外来生物となります.
こちらでも,現在飼育中.
グリーンアノール,ニューギニアヤリガタリクウズムシに次いで3種目.
本題の交尾です.

初めて見たのですが理解しやすい姿勢と方法だと思いました.
この時12:50.

15:45.
約3時間経過してもまだやっている.
ネットで見ても時間はあまり書かれてなく30分が見つかる程度.

18:00.
さすがに終わったようですね.
双方ともお疲れさまでした.
現在飼育している皆さんはくれぐれも外に放たない.
また,今飼育していない人は,長期間飼育できない場合は捕まえて来ないようにしましょう.
2024 .11.8
ヤエヤママダラゴキブリ予想通りの結果
Breeding of Rhabdoblatta yayeyamana is expected.
まずは特大プラケの結果.

残念ながらこのケースを片付ける時が来ました.


♂×.

唯一残っていた♀×.

♂×.

残り♂のみ.


これらは意外と良好なシロアリケージに合流させました.
次,中プラケの少数管理群.


成虫が産卵せずに死亡しています.

残り幼虫は♀入れて3匹.
初めて飼育したときはF4くらいまでいけたと思うのですが,難しい.

とりあえず,中プラケは残し.
最後,F2小プラケケージ.


幼虫が小さいうちは死亡低いようで多分10匹くらいはいると思います.
今回いろいろな条件変えて試して少しづつですが経験値が増えました.
まだまだいろいろ考えていきたいと思います.
2024 .11.7
ワモンゴキブリおまけ付き卵鞘
Periplaneta americana ootheca with an extra

親.

こちらは産下された単為生殖ので年に1回出るかどうかの珍品.
分かりにくいですが右が腹側になります.
普通は左の薄ピンクの飛び出した部分だけ産んだ後,食ってこの産卵は一旦は終わるのですが,今回は頑張って途中で正常に産卵が開始されようです.
しかし,よく見ると右側は皴があり萎縮したようになっています.
果たして孵化するか.
楽しみです.
2024 .11.6
イエゴキブリ床替え
Cleaning of the breeding case of the Neostylopyga rhombifolia

相変わらず何か不安定な状態が続いています.

これだけ卵鞘があるのに孵化幼虫が少ないです.
W個体の時はこんなではなかったと思うのですが,W個体が入手できないので比較できないです.



段ボールシェルターだけより色々入れると放置してもそこそこ孵化してくれるようで,いまは様々な齢数が混ざり合うようになりました.

完成.
2024 .11.5
アカボシゴマダラ
Hestina assimilis

9月に敷地ナイノエノキの虫木にアカボシゴマダラが産卵に来ていたので葉を調べると卵が見つかった.
その後,孵化するか見ていたのだが1か月たってもこのまま.

諦め,何気なく葉を見ていたらいました.
初めて幼虫を生で見ました.
子供の頃,山にエノキの大木があり冬に越冬幼虫を捕まえてきて飼育来て以来のこの独特の幼虫発見です.
それにしても見事な保護色ですね.

感動して沢山写真撮りました.
この状態で越冬するのでしょうか.
しばらく観察したいと思います.
本種は特定外来生物に指定されているので,飼育してはダメですよ.
2024 .11.1
キョウトゴキブリの床替え
Cleaning of the breeding case of the Asiablatta kyotensis

一時卵鞘の孵化率が落ち,飼育体制を見直してから約1年経過しました.


おかげさまで,持ち直し現在初齢幼虫から成虫まで沢山出てきています.

1年掃除なしだったので,そろそろいろいろ溜まってきたので掃除しました.

虫体移動中.

溜まっていた糞など.

終わりです.
2024 .10.31
マメズタ,2024
Lemmaphyllum microphyllum,2024
龍ヶ崎に引っ越してきて1年たちました.
引っ越してきた1年前マメズタに良かれと飼育室の窓際において全滅しかけました.

枯れる前.

壊滅.
そして,1年間直射には当てず熟成させた結果がこちら.

当時の勢いはありませんが,シダ?も生えてきて,少しずつ復活してきました.
動物に比べ気の長い成長ですが,これもまた良いものです.
2024 .10.30
第68回生活と環境全国大会
68th Life and Environment National Convention
神奈川県民ホールで開催されました.
午後の生活衛生公開講座では「本当に怖いトコジラミ」をテーマとして4人の演者による講演が行われ,私は「プロが行うトコジラミ防除紹介,最近の動向について」発表してきました.

トコジラミは10年以上前からPCO業界では騒がれており,昨年の海外でのニュースによりやっと一般の人にも認知されるようになったと思います.
トコジラミから身を守るには,正しい知識が不可欠です.
ネット上には真偽が疑わしい情報もあります.
情報を見極める目とトコジラミを見つける目を養いましょう.
2024 .10.29
ウスヒラタゴキブリのリンゴ酸の嗜好
Malic acid preference of the Megamareta pallidiola

以前報告したが,ウスヒラタゴキブリとクロゴキブリの炭カル消費が早い.
擦れて無くなるというより,食べて無くなっているようにみえる.

その理由が,ここに来てから使っているリンゴ酸入りエタノールにあるのではと思い,普通のエタノールで溶いて塗ったケースに入れ替えた.

その1か月後.

以前は,1か月しないうちに,このようになっていた.

今回はまだ残っているが削れ方は似た感じ.
今一つ効果は分からなかった.
クロゴキブリも合わせてもう少し様子を見ます.
2024 .10.28
ボールパイソンの気持ち
Python regius feelings

やっとこの仔の気持ちを少しつかめた気がした.

掃除してくれ.
という事のようだ.
前から糞をすると丸くなるのは知っていたが,この姿勢は心の声だったことにやっと気づいた.
2024 .10.25
ヤエヤママダラゴキブリ現在
Rhabdoblatta yayeyamana Now

木の中は空.
要するに成虫はいない.

老齢の死骸多数.

残った幼虫.

♀1.

残り5匹はすべて♂.
孵化幼虫はゼロ.

縮小するか悩みましたが今回だけ大プラケで様子を見ることにしました.
この他には,シロアリケージに放飼グループ.
成虫だけ入れた中プラケグループ.
わずかに確保できた若齢幼虫グループ.
があります.
そちらの状況はまた後日.
2024 .10.24
トンボ池のヤゴ
Dragonfly nymphs in Dragonfly Pond

現在のトンボ池.
以前ヤゴと思っていたのはカゲロウだったとお伝えしました.
その後,様子見ていてもボウフラとユスリカ幼虫ばかりでただの水たまりとかしているので,池を整理しようかと思いすくってみました.

何と,幅が広いヤゴ発見.
なんとなく大きなトンボになりそうな風貌.
数は2匹でしたが,もう少しいるかもしれません.
こうしてトンボ池は存続することになりました.
2024 .10.23
Gyna lurida床替え
Cleaning of the breeding case of the Gyna lurida

こちらも久しぶりの床替えとなりました.
Gyna属は,過去に
Gyna bisannulata
Gyna caffrorum
Gyna capucina
を飼育しましたが,この中でも飼育しやすさは№1だと思います.

餌はMF以外にも床材のヤシガラも食べているようで,ヤシガラに混ざり糞が多く混在しています.

飛ぶので炭カルもこの様に上下から削られていきます.

終了.
2024 .10.22
アオダイショウ水洗
Washing Elaphe climacophora in water
水が汚れているので替えました.
この個体はこの容器に入っていると非常におとなしくジーとしています.
このまま洗い場にもって行きシャワーで水の入れ替え.
人慣れしているのか,臆病で固まっているのか.
何とも判断できませんが,可愛いやつです.

綺麗になってそのまま元のケースに戻りました.
2024 .10.21
Phoetalia pallidaの卵数
Number of eggs of Phoetalia pallida

Phoetalia pallidaが産卵してました.

卵鞘が縦になっているのでまだ卵鞘の産出中.
数えると15卵.
2列なので倍の30卵.あと5列はありそうなので総数は40以上.
オガサワラゴキブリもそうですが卵胎生は産卵数が卵鞘産みの2倍ぐらいあります.
卵鞘を産出後,横に寝かせて今度は保育嚢に収納します.
2024 .10.18
クマネズミの○○
XX of Rattus rattus

繁殖ケージ内に見慣れない物がある.
腫瘍か,それにしてはデカすぎる.
尻尾があるので想像は付いたが,もしかして死んでいる?

静かにケージ内に入り近寄るが大きな動きはない.
それにしてもデカい.

死んではいないが弱っているのかと思ったが,元気であった.
ちょっと恥ずかしそうなオーナー.
ネズミの世界の平和的な瞬間でした.
2024 .10.17
ヤエヤマサソリ1匹
Last of the Liocheles australasiae

この飼育容器はダニが何度も発生して,そのたびに全員引っ越しをしていましたが,今は完全駆除.

それはよかったのですが,気が付いたら1匹だけとなっていました.
複数いたときは気にも留めていなかったのですが,こうなると気になってしょうがない.
まだ成虫ではないのでしばらくは要観察です.
2024 .10.16
Lucihormetica verrucosa 床替え
Cleaning of the breeding case of the Lucihormetica verrucosa
久しぶりの床替え.
記録を見ると1年ぶりでした.

現在の状況.
潜るのでいつも水容器がひっくり返っています.

いつもマットは容器の半分くらいまで入れるのですが,1年でその半分まで減ってます.
固型飼料も食べますが,広葉樹マットも食べてます.


左に移す容器を置き,左から篩で虫体を拾いながら新居へ移します.
幼虫が小さいと篩の目から落ちるので,幼虫が大きくなってからが楽です.

完成.
2024 .10.15
第75回日本衛生動物学会東日本支部大会
The 75rd Annual Meeting of Eastern Region of The Japan Society of Medical Entomology and Zoology
先週末,東大で日本寄生虫学会東日本支部との合同大会が開催されました.

今回は,東京都ペストコントロール協会で実施した,伊豆大島の害虫調査の中でゴキブリ相について発表しました.
懇親会では沢山の先生方とお話が出来,また記念撮影などもさせて頂き大変有意義な大会でした.
また,秋の東大弥生キャンパスは初めて入りましたが,まだヒトスジシマカが吸血に来たり,銀杏が落ちていたり外に出ても楽しい場所でした.





















































