ゴキブログ一覧
2014 .8.21
Eurycotis sp.繁殖能力の低下
The individual group of Eurycotis sp. to which ability of reproduction fell.
飼育法が悪いのか,崩壊スイッチが入った為なのか.
卵鞘の孵化率が極めて悪い.
現在確認できる1齢幼虫は,数匹.
つまり,一卵鞘分.
卵鞘も凹みの物が目立つ.
これが,害虫種でも再現できれば,駆除の1つになる可能性もあるのだが.
とりあえず,乾燥から卵鞘を守る事と,1齢幼虫の生存に有利に働くよう少しだけ努力する.
2014 .8.20
成虫の状態
State of the imago.
これらの成虫は,全く孵化しない卵ばかりを産んでいる.
孵化する卵も,同じ親から産み落とされた物であった.
見た目では,重量もあり形の良いものも幾つかあるのだが,全く孵化しない.
原因は?
未交尾=雄とは複数同居させていたので,交尾環境が特殊.
これは,ダメ卵鞘を壊せばわかりそうだが,孵化の期待を最後までするので,諦めた時はボロボロとなっている.
栄養不足.
いろいろ考えると,F3で試すしか無さそうだ.
2014 .8.19
Archiblatta hoeveniiF2幼虫の状態
The state of F2 larva of Archiblatta hoevenii.
今回のF2は,孵化率は良くなかった.
しかし,死亡率は前回死骸の山が出来上がったのに比べ,今回幼虫で死亡した個体は数匹.
餌を換えた影響と考えたい.
良く食べている.
エノキより持ちも良い.
F3誕生に少し期待が持てそう.
2014 .8.18
マルゴキブリの産卵数
The number of the laying eggs of the Trichoblatta nigra
少し崩れかけた卵鞘(卵塊?).
左右どちらから数えても16卵.
合計32卵以上.
一度の産卵でこれだけ生めば,現地でも普通に見つかりそうだが.
ポイントが分かれば,結構捕獲できるのかもしれない.
2014 .8.15
ミナミカマバエ
Ochthera circularis
例のO木部長からもらったミギワバエの一種.
前回は,「カマアシミギワバエ」としたが,今日調べなおしたら「ミナミカマバエ」らしいことが分かった.
結構普通に見られるようだ.
背面からでは普通のハエのようだが.
顔がハエらしくない.
2014 .8.14
夜の帝王 クロゴキブリ
The monarch of night,Periplaneta fuliginosa
夜な夜ないろんな作業をしていると良く見かけます.
飼育棟階段近くにて.
夜の帝王的な風格.
ちょっとSmoky-brown なcockroach.
2014 .8.13
ヨロイモグラゴキブリの交尾練習
Practice of copulation of Macropanesthia rhinoceros
オオ!
交尾!
と感動しかけたが,両方ともオスでした.
練習でしょうか.
2014 .8.12
ホラアナゴキブリ1齢
First instar of Nocticola uenoi uenoi.
1齢幼虫はほとんどが白色半透明.
一時,絶滅を危惧したが,突如幼虫が出始めた.
なんとも不思議なゴキブリである.
2014 .8.11
粘菌の最後
The last of Dictyosteliales
その後をお伝えし忘れていました.
粘菌は,乾燥してからが要注意!
この塊は,胞子の塊.
掃除の際,舐めてかかるととんでもない目に遭うことに.
中はこんな状態.
流しにソット置き,アルコールを霧吹きで吹きかけ,胞子が飛散しないように水で流すが,結構舞い上がる.
別に流しに流さず,ゴミ袋に入れて空気抜きはせずに捨てても大丈夫と思うが,知らずの2次災害も嫌なので,自己完結処理をする.
2014 .8.8
脱皮穴
The cavity that was dug because of molt.
クワガタかカブトムシの羽化直後かと思う光景.
実は,ヨロイモグラゴキブリ中齢の脱皮直後.
少し驚きました.
2014 .8.6
癒し系昆虫
The insect which will be cured if it is looking.
イエシロアリ,ヤマトシロアリ,カンザイ系シロアリなど幾つか飼育してみたが,面白さから考えると,このネバダオオシロアリ今の所一番のようだ.
イエシロアリなどの地下系は,コロニーが大きくなるとケースの横にトンネルが現れやすくなり,動く姿がのぞけるが,安定しないし飼育に手間が掛かる.
カンザイ系は,飼育は水やりだけだが,内部や虫体の活動は観察し難い.
本種は,水を月に数回かけるだけで良く,虫体も大きく,このようにケース側面で普通に活動する.
また,動きも活発な為,変化がわりとわかり易い.
何も考えずに,ぼーーーと眺めるには良い種だと感じている.
2014 .8.5
アカイエカ発生源
Site of incidence of Culex pipiens pallens.
近くの神社でヒトスジシマカ幼虫を探した.
いかにも何かいそうな水溜り.
ボウフラが沢山いたので,ヒトスジがいるだろうと思い,数十匹お持ち帰り.
研究室で同定したら全てイエカだった.
たぶんチカイエカ.
2014 .8.4
Polyphaga sp. 殺虫?ダニ発生
Generating of the ticks which kill Polyphaga sp.
幼虫の死骸に群がるダニ.
過去にも何度か発生し,いくつかの種を壊滅間際まで追い込んだダニがまた発生.
以前も,Polypaga属に発生したが,今回も同じ.
毎度の事ながらおぞましい.
こちらはまだ生きている幼虫.
高密度で寄生されている個体は全体の数%ほどだが,放って置いたら恐らくやられていただろう.
しかし,早めに気がついたのと,乾燥には弱いことが分かってきたので,マットを乾燥したヤシガラに短いサイクルで交換.
最初は2~3匹死亡していたが,今は死ななくなった.
特に寄生の酷い個体は隔離し,水分を極限まで減らして維持しているが,いまだ元気でいる.
しかし,寄生しているダニ数に目だった減少はまだ見られない.
このダニは,同種かは同定できてないが,野外で採集した野外性のゴキブリには結構普通に寄生している.
どのような役割をしているのか不明であるが,生態的には面白そう.
2014 .8.1
Pseudophoraspis sp.失敗
Breeding failure of Pseudophoraspis sp.
放置したつもりはなかったが,見てみたらこんな状態.
原因は,餌切れ.
この中から,生き虫を探すと幼虫が5匹.
国内のマダラゴキブリ類だと,立て直しは不可能だろう.
しかし,この種は見ていて繊細さがあまり無い.
まだいけそうな気がする.
2014 .7.31
セスジシミ短命
Ctenolepisma lineate which finished ephemerally.
採集してから1ヶ月ともたなかった.
原因不明.
気がついたら,僅かに脚を動かせる状態まで衰弱していた.
水も2日に1回,餌も数種入れていたのだが.
害虫も,なかなかデリケートな種が多い.
また採集しようと思うが,室内に設置したトラップには,全くシミ類は捕まらない.
不思議な生き物だ.
2014 .7.30
Eucorydia sp.
Eucorydia sp.
小型だがメタリックに輝き,綺麗な種.
のそのそ歩いてくれると,ゴキブリの汚名を回復できそうだが.
動きは素早く,この素早さはやはりゴキブリを連想させる.
幼虫は,典型的なゴキブリ型.
2014 .7.29
トビズムカデの産卵・・・・・
Laying eggs of Scolopendra subspinipes mutilans.
昨日,産んでいるとは思わず,いつもの手荒さでケースを引っ張り出したら・・・.
で,今日,いなくなっていた.
本当に・・.
2014 .7.28
蟻?
Ant?
いいえ,Hemithyrsocera histrio 1齢幼虫です.
蟻に擬態する昆虫は他にもクモ類,甲虫類,カマキリ初齢幼虫にも見られます.
蟻って結構恐れられる生き物なんですね.
床換えのワンシーン.
2014 .7.25
粘着はがしクマネズミ出産
It gives birth the black rat captured by the adhesion trap and immediately after removing.
剥した時,外観で妊娠していると思われた.
触診でも胎児が幾つか確認できるほどの状態であった.
少しでも安定してから生まれると良いと思っていたが,思うようには行かない.
出産最中.
その後,1日は保育しているのを確認したが,消えた.
2014 .7.24
粘菌大発生
Dictyosteliales large generating
過去に何度も発生している不思議な生き物.
キイロタマホコリカビなのかな^と思うのだが,正体は不明.
毎回,クチキゴキブリやオオゴキブリのケースで発生,防虫シートを難なく突破しこのように花咲く.
蓋裏.
発生土表面.
綺麗なのだが,この後放置すると乾燥して硬くなり,ホコリタケゆえの胞子だまりとなり,下手に除去しようとすると,大変な煙幕地獄と化す.
そのため,今回は早めに除去しようと思ったが,この状態での除去は粘って上手く行かず,挙句に流しを詰まらせてしまった.
2014 .7.22
ヒメクロゴキブリその後
The situation of the after that of Chorisoneura nigra
幼虫が多数得られた事で安心して,少し観察を怠ったらこの始末.
カビにより餓死した模様.
残ったのは幼虫2匹のみ.
ペアであれば良いが,なんとも・・・・.
おそらく生き残れば羽化は8月頃と思われる.
その頃のブログをお楽しみに.
2014 .7.18
シャボーセリン飛んだ
Syabooserin(Gyna lurida) flew.
良く飛びます.
舞い上がります.
現地では,灯火採集が出来るでしょう.
ただし,雌は飛ぶところを見たことありません.
2014 .7.17
コスタリカ持ち直し
Recovery of Panchlora sp.Costa Rica.
ゴキブリの飼育失敗による,個体数の減少後の復活に関して.
減っても個体は健全で,1ペアさえ残れば,何でもなかったかのように増える種と,体長を崩し,複数いても持ち直さない種との2パターンあるような気がする.
基本は丈夫な種なのだろう.
美しい.
2014 .7.16
アマミモリゴキブリ 1齢幼虫
First instar of Episymploce amamiensis
本種も飼育開始から丸5年経過し,普通であれば累代適応グループが出来ていると思うのだが,壊滅のスイッチは絶えず受け継がれているようだ.
が,卵鞘は孵化したので,まだいけそう.
ここで安心すると,この後またやってしまいそうなので,明日も確認しておこう.
2014 .7.15
オガサワラウスヒラタゴキブリも崩壊?
Onychostylus pallidiolus boninensis is also wiped out?
問題ないと思っていた本種だったが,見ると幼虫が死亡している.
数も半端ではない.
しかもショックでピンボケ.
やっちまっいました.
こいつだけは,絶やしてはいけないといつも考えていたのに.
原因は,たぶん餌にカビが繁殖したことによる餓死.
隅々まで探して見つけた生存虫は幼虫8匹!
ショックだが,他のメンテに取り掛かることに.
とすると,下の棚から別のケージが.
てな訳で,前回床換えの時,こんなことも想定して,古いセットを別ケージにそっくり移設してあったのを思い出しました.
こちらは,各齢の大小幼虫が沢山生き残っておりました.
備えあれば何とやら.
いやー,よかったよかった.
本系統は,絶やすと簡単に入手出来ないのでほっとしました.
2014 .7.14
オオモリゴキブリ残り1ペア
Symploce gigas gigas used as pair.
気がついたら雌はこの1匹.
雄も1匹.
運よく現在雌雄とも成虫なので,奇跡の回復を祈りたいと思う.
ここの所,国内野外種は,このような状態になる種が続出.
管理を見直す必要がある.
2014 .7.10
ヒトスジシマカ来社
Aedes (Stegomyia) albopictus comes to our office.
帰社して座ろうと思ったら,椅子から待ってたとばかりに飛び立った.
すぐに処理しようと思ったが,結構まとわり付くので吸血シーンの撮影と思い,少しねばったが,見失いそうな雰囲気になってきたのでやむなく御用.
ひたい.
少し見苦しいが,あまり見ないでしょう.
手のほうにも.
ヒトスジシマカの発生源は,家の周りの小規模な水溜り.
マンションではあまり発生しないが,一戸建てでは多い.
駆除は,成虫対策は蚊取りマットなど.
幼虫は,花立,空き缶,古タイヤ,竹の切り株,植木鉢の水受けなど.
気がついた水溜りは捨てましょう.
2014 .7.9
クマネズミ小笠原系統久しぶりの出産
The delivery of a black rat Ogasawara strain long time
ビルなどでは難防除といわれているクマネズミだが,人工的に繁殖させるのは結構大変.
この系統も,一度崩壊しかけたが,何とか6匹の仔を得ることが出来た.
この後も,気は抜けないが,何とかなるだろう.
2014 .7.8
マンソン裂頭条虫
Spirometra erinaceieuropaei.
内田先生の部屋を訪れた際,テーブルの上にあった物体.
私が学生時代,卒論で虫卵の感染実験をした記憶がよみがえった.
私が扱っていなのはプロセルコイドと呼ばれる仔虫.
ケンミジンコへの感染実験であった.
本種は,終宿主のイヌ,ネコの小腸に寄生し,糞便より虫卵を撒き散らす.
ヒトにもヘビの生食等で感染例が確認されている.
一般的には,ヘビ嫌いのヒトが大半なので,そんな物を生で食おうなんて考えるヒトはほとんどいないと思われるが,管理されていない生き物を食うときは火を通してから食べましょう.
2014 .7.7
ワモンゴキブリ猛繁殖
Uncanny propagative power of Periplaneta americana
実験に使わないと,ただ増えるだけとなっているケージ.
ゴキブリも不衛生な環境は似合わない?