ゴキブログ一覧
2009 .6.23
ハイイロゴキブリ 卵鞘
繁殖に関して何の心配の無いハイイロゴキブリ.
その為あまり関心を持って観察したことはほとんど無い.
餌を補充しようとして何気に見ると,
同じように卵鞘を出した個体が3匹集まっていた.
なぜかお互いが移動しても付かず離れず等間隔を保っている.
卵鞘を数えると18×2 36ほどの卵が見える.
2009 .6.22
スズキゴキブリ 卵鞘
スズキゴキブリ♀成虫が産卵を開始した
はじめて見る卵鞘である.
数日後探すとマットの上に無造作に落ちていた.
異常卵だから放置したのか,もともとの産卵方法なのかよく判らない.
結構長さがある.
ゴキブリ属の中では長い卵鞘を産むトビイロゴキブリ卵鞘との比較.
長さ約14㎜.
トビイロゴキブリとほぼ同じぐらいの長さがある.
しかし,高さは無く,痩せた感じのする卵鞘である.
高さが無いということは中の一個一個の卵の大きさはトビイロゴキブリより小さく,
中に入っている卵の数が多いことになる.
数えると,約40個の卵があることが確認できる.
2009 .6.19
スズキゴキブリ 幼虫
Periplaneta属だけあり,幼虫はよく見かけるゴキブリに似ている.
腹端部に白い粘液質状の物質を貯めているように見える.
2009 .6.18
スズキゴキブリ ♀成虫
ゴキブリ科 Family Blattidae
ゴキブリ属 Genus Periplaneta Burmeister
スズキゴキブリ Periplaneta suzukii Asahina
分布は石垣島.西表島.奄美大島となっている.
Periplaneta属の中で,唯一害虫として認識されていない種は,
ウルシゴキブリと本種.
ただ姿かたちはゴキブリそのものであるので,
家屋内に居たら通常のゴキブリ同様の扱いを受けるであろう.
♀成虫は,短翅で胸部を覆うのがやっと.
腹部背面は露出している.
翅の下が透けて見える.
2009 .6.18
スズキゴキブリ ♀成虫
ゴキブリ科 Family Blattidae
ゴキブリ属 Genus Periplaneta Burmeister
スズキゴキブリ Periplaneta suzukii Asahina
分布は石垣島.西表島.奄美大島となっている.
Periplaneta属の中で,唯一害虫として認識されていない種は,
ウルシゴキブリと本種.
ただ姿かたちはゴキブリそのものであるので,
家屋内に居たら通常のゴキブリ同様の扱いを受けるであろう.
♀成虫は,短翅で胸部を覆うのがやっと.
腹部背面は露出している.
翅の下が透けて見える.
2009 .6.17
小笠原 その他
今回,一航海の出張であったが,
今回も,小笠原に生息するさまざまな生き物に会うことが出来た.
移動途中に長崎展望台より長崎を見下ろす.
天気は良かったが,山の方は霧が立ち込め,
風が強い日が多かった.
今回も野外にビントラップとコップトラップを設置.
やはり捕まるのはワモン・コワモンが多い.
コワモン幼虫.
コップトラップ.
コワモンゴキブリ,ワモンゴキブリ.
コップはネズミが多い地域に仕掛けると,中の餌をネズミに狙われ,
ひっくり返されあまり捕獲できなかった.
確実に捕獲したいのであれば,ビンを使ったほうが良い.
また,今回雨はほとんど降らなかった為,入水は無かったが,
屋外に設置する場合は,雨対策が必須である.
毎回,1~2回,交尾を見ることが出来る.
上が♀,下の大きいほうが♂.
2009 .6.16
小笠原より クマネズミ
3日間トラップをかけて合計5匹捕獲した.
小笠原のクマネズミは今まで捕獲された個体は,
明るい茶色が多かったが,今回黒っぽい個体も混ざっていた.
左から♀,♂,♀.
2009 .6.15
小笠原より その他の生き物
ヒメチャバネゴキブリを探しているとアシダカグモが沢山出てきた.
♀.
♂.
♂は模様がハッキリと出て綺麗である.
オガサワラヤモリ.
バス停の番をしていた.
こちらはホオグロヤモリ.
「ケッケッケッケ」と良く鳴く.
まさにカベチョロである.
2009 .6.13
小笠原より ゴキブリ偏
本日より小笠原に来ています.
東京竹芝桟橋を出たのが昨日午前10時.
到着したのが本日,11時30分.
25時間30分かかります.
小笠原丸より東京方面を望む.
水平線だけです.
そんなわけで,今日見つけた小笠原のゴキブリをご紹介.
ミナミヒラタゴキブリ.
伐採されたヤシ類の枯葉より採取.
ヒメチャバネゴキブリ.
本種はたぶん小笠原のどこにでも居ると思われる.
しかし,私はこの場所でしか見つけることが出来ない.
ここにくると今のところ100%発見できる.
オガサワラウスヒラタゴキブリ.
昨年は同じ場所で沢山見つけたが,今回はこの幼虫1匹のみ.
妙に蟻が多く,その為にどこぞへ引越ししたのかも.
もう少し他の場所を探索してみようと思う.
2009 .6.11
オレンジヘッドビュレットローチ 卵鞘
本種も本当によく増える.
一回の産卵で何匹産んでいるのか?
たまたま卵鞘を出している個体がいたので,数を調べてみた.
この卵鞘は18個
意外と少ないようだが,10匹の♀が18匹産めば180匹である.
大きさも小さいことから短期間で成虫になるであろう.
ゴキブリ算式に増える種であると考えられる.
2009 .6.10
ホラアナゴキブリ卵鞘
卵鞘を一度見たいと思っていたのだが,
やっと腹端に付けているのを発見.
体の大きさから比べるとかなり大きい卵鞘である.
カメラの精度が今一なのでこの程度しか撮れないが,
中には入っていても2匹(2卵)程度の感じである.
拡大.
サヤエンドウを短くしたような形である.
孵化した卵鞘を探してみようと思うのだが,なかなか実行できない.
2009 .6.9
イエゴキブリ産卵場所
相変わらずイエゴキブリ卵鞘の孵化率が悪い.
卵鞘の産卵場所としてダンボールのシェルターでは問題があるかもしれないと思い,
もう少し保水性の良いと思われる,コルクの産卵シェルターを入れてみた.
すると,コルクを齧ってカムフラージュ産卵をしている卵鞘を発見.
上手に埋め込んでいる.
こんな感じで産下されたら,屋外で発見する事は不可能だろう.
拡大.
これは孵化しそうだ.
2009 .6.8
ジャイアントウッドローチ 交尾
右が♂.
左が♀.
これでまた何ヵ月後に,大量に子供が生まれてくる.
飼育している皆さん,
こんな巨大なゴキブリがローチトラップに捕獲されないよう,
くれぐれも管理は厳格に行い,
飼育をやめる場合,逃がすなどはせず,責任を持って処分してください.
そうしないと我々PCOが儲かるだけですよ(笑).
2009 .6.5
海外のローチ管理状況 1事例
餌ローチとして有名なBlaberus discoidalis .
幼虫の状態で海外より入荷したものだが,なんと変わったものが出てきた.
幼虫が続々羽化してきたある日,「ギョ!」
Blaberus craniifer „ Black Wing“ ♂.
さらに「ギョ!」
Blaberus boliviensis (Princis, 1946) ♀.
はたしてハイブリッドなのか,混生飼育しているのか.
まだ幼虫が残っているので,今後何が出るか興味あるところである.
2009 .6.2
オレンジヘッドローチ Eublaberus distantii (Kirby) 脱皮
Eublaberus distantii (Kirby)幼虫
脱皮直後の真っ白い状態.
まだ,外骨格は非常に柔らかい.
にもかかわらず,普通に歩き回り,マットに潜ろうとする.
脱皮後時間の経過と共に,骨格が固まってくる.
それに伴い白色から徐々に色が付いてくる.
ほぼ固まった状態.
脱皮直後に歩き回る生命力はゴキブリならでは.
たくましい.
2009 .6.1
エジプト砂漠ローチ 初齢幼虫~
エジプト砂漠ローチ Polyphaga aegyptica (Linnaeus)
ダニ被害より3ヶ月,順調に幼虫が育っていると思っていたが,
マットに「ボーセリンローチ」に発生したのと同じダニが大量に発生していた.
ダニは懲り懲りなので,仕方なくマットを全部交換したのだが,
幼虫はいたって元気?にしていた.
篩いで拾い上げ,別タッパーに一旦移し,
ダニが付いていないのを確認後,別セットに戻した.
大きい幼虫は10㎜弱まで成長をしている.
この属の成長は遅いと巷ではささやかれている.
確かに3ヶ月でこのサイズでは,成虫になるのは来年?
ワモンゴキブリは200~300日ほど要するので,
それから考えると遅いほうかもしれない.
この徘徊性のダニ.
大型で動きが早いので見た目は目障りだが,
実は「有益なダニ」かもしれぬと思い始めている.
比較的悪条件になっているマットに発生しやすい.
そして,特にゴキブリに対する被害も確認できない.
現にエジプト砂漠ローチ幼虫140匹ほどいたのだが,
前回数えたときと比べても減っていない.
2009 .5.29
オレンジヘッドビュレットローチ葉食
本種の落ち葉喰いが激しい事は以前紹介したが,
入れると「あっ」という間に葉脈だけになってしまうので,
投入直後,一週間後を撮影してみた.
まず投入直後.
ゴキブリを飼育しているケージには見えない.
落ち葉を入れると,シェルターから沢山のゴキブリたちが食べに出てくる.
そして,一週間後.
綺麗に食べられている.
落ち葉を集めるのも結構大変な作業で,
街中の公園や田んぼの周りなどの落ち葉は,
近隣で散布された農薬等が付着している可能性もあり,
この辺を考慮して落ち葉拾いをしてくる.
2009 .5.28
クマネズミ子供
そんな訳で,クマネズミ飼育ケージ内にイエダニが大発生した為,駆除を行った.
その時に出て来た子供クマネズミ.
成獣は素手で触ると突如噛んで来るので手袋をするが,
幼獣は多分大丈夫ということで手袋はしない.
スキンシップをとるのもクマネズミの生態を知る上で重要である.と思う.
では,定期的にイエダニ駆除を行っていてなぜ発生するのか?
昔は写真の様に粘着シートに捕獲されたクマネズミを,
粘着シートからはぎ取り,体に付いた粘着(ポリブデン)を落とす為,
小麦粉や粉末飼料をふりかけ,静養飼育を行った.
すると,ポリブデンが付いた箇所はいったん毛が全て抜け,
禿げた状態になり,綺麗な毛が生えてくると元の外見に再生する.
たとえばこんな感じ.
そのような状態ではさすがにイエダニも駆除されるらしく,
飼育ケージ内のイエダニ発生はあまり無かった.
しかし,現在は箱罠にて捕獲する個体が多くなり,
野外に生息していた状態のまま持ち込むため,
体に付着したイエダニも同時に施設内に持ち込み大発生してしまった.
2009 .5.27
イエダニ刺咬部位
クマネズミを飼育していると飼育施設内にイエダニが発生する.
発生密度が低いと,人(飼育者)まで被害にあうことは少ないが,
突如として大発生し,大変な事態となる.
気が付くきっかけは私が被害にあうこと.
最初は「あれ?かゆい.どこかでやられたかな?」程度である.
発生源が飼育施設にあると気が付くのにタイムラグがある.
大体パンツのゴム回りに2,3箇所刺されておかしいと気が付く.
イエダニが主に刺す部位は上から
1. 脇の下
2. 二の腕
3. へそ回り
4. パンツゴム回り(背中方面はあまり刺さない)
5. 股間(前と後ろ)
6. 靴下ゴム回り
となる.
5番は場所が場所なだけに人前で掻くことも出来ず,辛いものがある(笑).
治療は特にしたことは無いが,痒み止めでも塗れば速く収まると思う.
しかし,個人差があるので程度により皮膚科を診療するなど各自対応していただきたい.
あまり綺麗な写真ではないので恐縮ですが,
イエダニに刺されて掻いた後.
2009 .5.26
イエダニ
ダニ目 中気門亜目 オオサシダニ科
イエダニ Ornithonyssus bacoti(Hirst)
都市部に生息している家ネズミの主要外部寄生虫である.
様々な実験に使用するクマネズミは,通常野外から採集してくる.
するとその体にはイエダニが付着している.
この写真は野外で採集したクマネズミ幼獣に付着して吸血しているイエダニ(→).
ネズミの体表や,ネズミが日常的に潜んでいる巣のような箇所に生息しており,
ネズミの体表より吸血し生活している.
血を吸って赤黒くなったダニ.
同定をする際はプレパラートを作る.
するとこのように見えるようになる.
「イエダニ」というと,
畳や布団に普通に発生しているダニを指しているかのような表現がしばしば見受けられるが,
本種はネズミが生息していなければ家屋内に発生すえる事はあり得ない.
良く似た種で,スズメやハトの巣に生息するトリサシダニやスズメサシダニなども人から吸血し,
刺咬被害を出すが,いずれにせよ鳥獣類が家屋内外に生息していなければ,発生はしない.
そんな彼らが宿主であるネズミが駆除されたり,死亡したりすると,
餌となる吸血源が無くなり,一時的に人から吸血し空腹を紛らわす.
その時に無数のイエダニが天井等より室内に侵入し問題となる.
駆除方法としては,発生源になっている死鼠の回収や放棄された巣の撤去等,
生息原因の除去も重要であるが,イエダニの場合は直ちに人に被害が出るため,
殺虫剤を使用するのが好ましいと思う.
イエダニ等の中気門亜目はチリダニ類が属する無気門亜目に比べ,
殺虫剤の感受性が高いので,殺虫剤の効果は出易い.
2009 .5.25
ビートルローチ
Diploptera punctata
体長2cm内外.
英名:The Pacific beetle mimic cockroach(太平洋の甲虫に擬態したゴキブリ?)
ハワイなどの太平洋上の島々に分布しているという.
現に私の先輩がハワイに行った際,ホテルの周りで本種を捕まえたと聞いた.
翅が皮状で質感も甲虫の上翅を思わせる.
本種の日本国内飼育に関しては比較的古い記録があり,
1987年に,日本応用動物昆虫学会に研究が発表されている.
それによると,28℃で4回の脱皮を行い約60日で成虫となるとある.
本種は他の卵胎生のゴキブリと少し違い,保育嚢に収容された後,
数齢加齢した状態で産まれてくるらしい.
飼育していると,通常で言う1齢のようなサイズのゴキブリが存在しなく,
繁殖していないと思っていたら,数は増えていることから,
産んではいる様である.
でなければ4回の脱皮で成虫になる事はないであろう.
以前何かで読んだ本の中に,「体内で生まれた初齢幼虫に,
体内でミルク状のものを与え,ある程度の大きさまで育ててから産み落とす」.
とあったような・・?.
2009 .5.22
サツマゴキブリ 放棄された卵鞘
卵胎生のゴキブリを飼育していると,卵鞘が放棄されているのをよく見かける.
理由は今のところ判らないが,この卵鞘を見るに,
卵鞘が曲がったり,先端が細くなったりと,異常が見られる.
自然界では卵鞘を排出する際,適した場所に移動し,
単体でひっそり生んでいると思われる.
しかし,飼育のような過密した状況や,
飼育者がよかろと作った環境では上手くいかないであろう.
下は卵鞘出したまま死んでいた個体.
これは保育嚢に戻す途中のトラブルであろうか.
卵鞘は正常に見える.
2009 .5.21
サツマゴキブリ 幼虫
幼虫は光沢の無い薄茶色で,他のマダラゴキブリ科の幼虫に良く似ている.
個体により明るい茶色のものや,濃い茶色の個体もいる.
写真中最も大きい個体は終齢に近いと思われ,成虫に近い色彩が出てきている.
初齢幼虫は3㎜前後.
地味な幼虫である.
2009 .5.20
サツマゴキブリ 雌雄
成虫雌雄の見分けかた.
写真は腹面の腹端部.
こちらは♂.
そして♀.
♀の腹端の腹節は1枚の面(1節)であるのに対して,
♂は2節で構成される.
比較すると大きい方が♀であるが,1匹だけで始めてみる人はこの部位を確認すると間違わない.
2009 .5.19
サツマゴキブリ
マダラゴキブリ科 Family Epilampridae
サツマゴキブリ属 Genus Opisthoplatia Brunner v.Wattenw
サツマゴキブリ Opisthoplatia orientalis (Burmeister)
過去にも幾度となく登場しているが,改めて解説.
日本には5種のマダラゴキブリ科が記録されているが,
4種はマダラゴキブリ属に属し,サツマゴキブリ属は本種1種のみ.
その特徴は,前胸背前縁は放物線状の円弧,後頭部を覆う.
マダラゴキブリ属は後頭部が顔を出している.
そして,最も大きな特徴は♂♀とも前後翅は鱗状に縮小する事.
♂の体長25㎜内外(写真左).
♀の体長35㎜内外(写真右).
成虫は艶のある黒褐色で,前胸背前縁に白い縁が入る.
また,背面より見ると,腹縁は赤茶の色が入り,綺麗な外見をする.
生息場所は,朽木の樹皮下,湿った林床などに潜んでいるものが見られる.
幼虫・成虫は水辺を好むようで,湧き水のある場所で見ることもある.
私が採集した場所もそのような場所であった.
国内分布は九州,四国以南とされるが現在北限は千葉県まで記録がある.
探すと意外な場所で発見する可能性がある.
皆さんも家の周りなどを探してみてはどうだろう.
国外では台湾・南支那に広く分布するという.
2009 .5.18
ヨロイモグラゴキブリ幼虫
幼虫.
こちらは小さいため多頭飼育している.
オオゴキブリやクチキゴキブリ同様姿を見る機会はあまり無い.
唯一生存の確認はプラケの底や側面から個体を見る事だろう.
これはケージ底に持ち込まれたニンジン.
しばらくしたら無くなっていたので,元気に生きているようだ.
気づくとマットも黒く劣化した状態であったので交換.
まだ,3年目ぐらいの大きさだろうか.
入手困難なため,自然の環境を再現しようとすると,
マットを使用してしまうが,マット無しで繁殖させた話も聞いた事があり,
何がベストかはまだまだ判らない.
2009 .5.15
ヨロイモグラゴキブリ ペア
「ゴキブリは増える.」というイメージがある.
それから考えると本種はゴキブリらしくない.
全く繁殖しない.
屋外に生息している種は通常産卵する時期があるが,
温度を保てば大体時期を問わず産んでくれるのであるが・・.
一説によると日本の秋がオーストラリアの産卵シーズンと言われ,
その時期に集中して子供を産み落としている事例を聞く.
半年振りにマットを交換した.
掘り起こすと仲良く一つ穴に居たので,相性は悪くなさそうである.
これも聞いた話で申し訳ないが,本種の繁殖は雌雄の相性も重要で,
オーストラリアではブリーダー間で,相性が合うように,
個体同士トレードを行っていると聞いた事がある.
知らない人が見たら,何の虫と思うであろうか.
2009 .5.14
フタテンコバネゴキブリ 幼虫
中齢幼虫.
白と黒のツートン.
黒は漆黒色,白は透き通る白さである.
茶色をベースとしている事の多いゴキブリの幼虫に比べ,
白が目立つ変わった色彩である.
1齢幼虫.
2㎜程度の大きさ.
以前も紹介したが,クロゴキブリやウルシゴキブリの1齢幼虫に大まかなところで似ている.
こちらが卵鞘.
大きさは4.5㎜内外.
形も揃っている.
形態だけで比べると,チャオビゴキブリの卵鞘に近い.
この卵鞘を貼り付ける事無く,産み落とす.
2009 .5.13
フタテンコバネゴキブリ
Family Blattellidae チャバネゴキブリ科
Subfamily Blattellinae チャバネゴキブリ亜科
Genus Lobopterella Princis フタテンコバネゴキブリ属
Lobopterella dimidiatipes(Bolivar) フタテンコバネゴキブリ
♀成虫.
体長は♂9㎜,♀10㎜とあるが,♂♀ほぼ同型同色彩.
見た目ではあまり変わらない.
名前の由来どおり,中胸背にオレンジの紋が二つある.
よく見るとこれも人の顔に見えてくるから面白い.
漆黒色で短翅.
前胸部から腹端節に至るまで体の周囲は黄白色に縁取られる.
腹側から見ると,胸部から頭にかけて白が基調のカラフルな種.
白い脚が美しい.
雌雄は腹面腹端部を見ると違いが分かる.
背面からは大きさも小さい事から識別し難い.
左が♀.右が♂.
2009 .5.12
ゴキブリの擬態(ブロンズゴマダラゴキブリ②)
ブロンズゴマダラゴキブリ幼虫.
幼虫はさすがに枯葉の上にいると目立ってしまう.
見た目もゴキブリ.
しかし,土に潜れば目立たない.
この辺は他の野外種の幼虫も同じ.
この写真の中には成虫3匹.
幼虫多数潜んでいる.