ゴキブログ一覧
2011 .2.28
Lucihormetica verrucosa 羽化
分布はVenezuela; Colombia
羽化したてのゴキブリは,何の種であっても,また,いつ見ても綺麗である.
どこから見ても目以外白い.
数時間すると,こうなる.
2011 .2.25
Schultesia lampyridiformis 飼育
通称ホタルゴキブリ.
英名 Firefly roach
分布はSouth America
飼育は特別注意する所は無さそうである.
水と餌(固型飼料)とダンボールのシェルターだけでよく殖えている.
本種は卵胎生の為,卵鞘カスも出ず,糞だけがたまるので見た目も綺麗に飼育できると思う.
チャバネゴキブリほどの大きさで,チャバネゴキブリと同様の飼育で殖える.
ビル内に侵入したら,結構繁殖するかもしれない.
先程戻りました.
落ち着いたら,iouの昆虫でも特集します.
2011 .2.24
オオモリゴキブリ 4齢くらい
前回とほとんど代わり映えしない幼虫.
大きさはやっと卵鞘と同じくらい.
成虫もこんな体色だから無理ない.
2011 .2.23
The Biology of The Cockroach
古い本である.
著者 D.M.Guthrie アバディーン大学生物学講師
A.R.Tindall バーミングハム大学生理学講師
表紙.
ワモンゴキブリが飛んでいる絵(写真).
裏.
たぶんこちらも同じくワモンゴキブリ.
幼虫・成虫が無数に写っている.
内容は形態.生態,代謝,生理など.
研究用には役立つかもしれないが,読み物としては難しい.
明日より少しiou島に行ってきます.
更新がおかしくなるかもしれません.
2011 .2.22
ゴキブリの呼吸
水容器に頭部を没しているコワモンゴキブリ.
死んでいるかと思ったが,つつくと動く.
つい,どこまで呼吸が続く?などと人間に当てはめて考えたが,皆さんご存知のように,昆虫は頭部に鼻など無いのだから,呼吸という面では平気である.
それにしても5分以上この状態のまま.
ピンセットで引き上げると,何事も無かったかのようにアンテナを掃除始めた.
が,どうも変な体勢で落っこちたか何かで,動きが出来なくなっていたような感じ.
いったい何時間あの体勢でいたのだろう.
昨日の大雪の夜,事務所の屋上より浅草寺を望む.
フラッシュ無し.
意外と綺麗に撮れていると思った・・.
この時期の大雪を見ると,春が近い事を実感する.
2011 .2.21
グリーンバナナ飼育その後
2年ほど前の方法と変わらない.
小型タッパー内で幼虫が育ち,外のシェルターに成虫や終齢幼虫が潜む.
水容器にミズゴケをのせているので,タッパー内マットが乾燥しても,全滅は防げる.
この方法にしてから,今のところ失敗は無い.
2011 .2.18
ワモンゴキブリ単為卵鞘
ワモンゴキブリ卵鞘
単為生殖によって作られる卵鞘は異常卵が多く,このような色の薄い卵鞘は,通常 産卵後に,親に食べられてしまうのだが,無事食べられることなく,産下されていた.
左が正常な卵鞘.
はたして孵化するだろうか.
しそうな感じはするのだが.
2011 .2.17
マダゴキ類の繁殖について
一般的にマダゴキと呼ばれるゴキブリは,繁殖が比較的容易に行なわれているようである.
しかし,私の所でも一時,ゴキブリ算的に殖えていたフルーツゴキブリと呼ばれるマダゴキも,何かのきっかけで全く産まなくなり,維持が危ぶまれる状況になったりする.
皆さんの所ではどうでしょうか.
そんな中,タイガーヒッサーなどと呼ばれている,白黒マダゴキもなんとなく累代が難しそうな状況になっていたのであるが,やっと産んでくれました.
飼育をダンボールシェルターから,ちょっと豪華なマット飼育に切り替えて約1ヶ月.
中々思い通りに行かないゴキブリ飼育である.
2011 .2.16
Elliptorhina javanica卵鞘
Elliptorhina javanicaの卵鞘
これは産卵しているシーン.
卵鞘が縦に位置している.
数えると約45卵.
こちらは保育嚢に収納しているシーン.
卵鞘が横を向いている.
チャバネゴキブリはこの状態で孵化するまで露出したまま確保している.
2011 .2.15
ニューヨーク土産
ニューヨークに出張していた社員に貰った.
いいですね.
タバコをやめた今となっては,害虫が一番のお土産.
「えっ,ミルワームは害虫ではない?」
そうかもしれません.
今は,餌昆虫として大変役に立っている有益な昆虫かもしれません.
しかし.
何と,メイガ類の幼虫が糸を張っていました.
たぶんノシメマダラメイガだと思いますが,生きているかは今のところ不明.
と言う訳で害虫です.
裏面.
この御菓子.
バーベキュー味,チーズ味,メキシカンスパイス味,の3シリーズがあるようで,日本人も,海外のお土産として買って帰る人がいるようです.
Larvetsという会社が作っています.
買うときは,袋の中に糸が張っていないか確認して買ったほうが良いかも知れませんね.
これはチーズ味.
味は,・・・・.
チーズの味はせず,居酒屋の「川海老のから揚げ」を食べているような食感と味でした.
不味くはないと言ったところ.
ただし,メイガが入るような梱包は問題あるような気がします.
2011 .2.14
2/7の結果
想は的中.
見事ハイイロゴキブリとなりました.
大きさの違う異種が混ざっても,特別問題はないようであるが,今回の場合はハイイロ1:Pseudomops septentrionalis多数なので,同数で飼育したらどうなるか.
餌の取り合いさえなければ良いと思うが.
2011 .2.10
イエゴキブリ 飼育
過去に全滅危機を乗り越えた系統.
やはり何かの加減で卵鞘の孵化率が異常に低いケースがある.
今回,放置(餌・水は切らさないように)してみたらちゃんと幼虫がいるではないか.
ということで,飼育に関してはこれでよいのかと思う.
産卵場所として,コルクボードを入れておくと,好んで産卵する.
ひとつだけ注意として,高密度飼育はあまり良くない気がする.
2011 .2.9
Archiblatta hoevenii 羽化 4
♀成虫への脱皮.
ただでせさえ大きい種だが,脱皮直後の白い体色は,実物より余計に大きく見える.
横たわっていたので,失敗かと思ったが無事であった.
本種に限った事ではないが.
自然界ではどういった場所で脱皮するのだろうか.
2011 .2.8
マルゴキブリ増えた?
2007年11月より飼育はじめ,3年と少し.
やっと少し増えた?
といった状態になったような.
なんとなく,どこでも見かけるようになった幼虫.
この雌成虫たちが2回10匹程度産んでくれると,あっという間に幼虫200匹となるのだが.
2011 .2.7
コンタミ
Pseudomops septentrionalis
眺めていると,成虫より大きな幼虫がいる事に気づいた.
いくらなんでもでかすぎる.
飼育者の中には,何種も混ぜ合わせて飼育している人もいるようだが,それはそれで管理された混合飼育であれば,熱帯魚なども中の良い異種同士を入れ,観賞するから良いのだが,これは少し困る.
見たところ1匹だけ.
幼虫から推測するに,ハイイロゴキブリに見えるが成虫になるまで放置することにする.
問題は,いつどうやって混入したか.
ハイイロであれば,現在ハイイロと本種は別の棚にケージが入っており,自力で混ざることは考えにくい.
入手時にすでに混ざっていたと考えるのが自分的には納得できる.
まあ,良くある事と言ってしまえば良くある事かもしれない.
2011 .2.4
JAPAN PEST CONTROL ASSOCIATION
川越のM浦先生より,大変珍しく,かつ貴重な本を頂いた.
発行 : 昭和45年11月1日
企画 : 日本PCO連合会
翻訳・監修 : 佐々 学
発行所 : 日本PCO連合会
噂では聞いた事があった.
当時の衛生動物の研究者が,箱根の山にこもり,GHQのマニュアルを翻訳し,日本のPCOのために出版したバイブルと聞いた事がある.
価格 : 1200円
当時の物価からすると,結構高額な本だったと思われる.
一つ面白いのが,チャオビゴキブリをウスジマゴキブリと訳しており,探す場所として「机や椅子,化粧台,タンス等の下,壁にかけた絵の裏や額縁,漆喰の壁や天井などを調べる」と書いてある.
当時,チャオビが内地にいた報告は無く,アメリカの事情をそのまま訳していると思うが,このギャップが今読んでいて面白い.
ネットで探しても出てこない.
見つけたら即買うことをお勧めする.
2011 .2.3
トビイロゴキブリ 短卵鞘
以前,ワモンゴキブリとトビイロゴキブリは,外見が似ているので,卵鞘を探せば同定できる.様なことを書いた気がするが,現在個別飼育している個体がワモンに良く似た短い卵鞘を産んでいる.
一番上に位置する,色の濃い卵鞘がワモン.
その下2個のカムフラージュされたようになっているのがトビイロの短い卵鞘.
短い卵鞘を産む率は低そうだが,必ずしもこの特徴では見分けが付かない事になる.
深いですね.
知らない世界がたくさんあります.
2011 .2.2
ホラアナゴキブリ床換え2
約半年ほど前に交換したが,シロワラジが異常繁殖したため,マットを交換した.
もう一つの理由として,浅草在住のM氏より,ワラジは卵鞘に悪影響がある.
と,聞いていた.
現在のホラアナの状況を見ると,確かにワラジが異常繁殖してから,小さな幼虫が見かけなくなっている.
実際の影響は不明だが,本種のような微小種は環境の悪化で滅びやすいと思われるので,マットを交換した.
シロワラジ群.
移し中.
すっきり.
今度こそは,ホソワラジは入れていないと思う.
2011 .2.1
都会のネズミ事情
都市部で多く見かけるのはクマネズミ.
その為,クマネズミは生きたサンプルを必要とするときは簡単に手に入る.
意外と欲しいと思ったときに,なかなか入手できないのかこのドブネズミ.
ドブネズミの捕獲はカゴ罠で比較的簡単に捕まえる事が出来る.
しかも,殺鼠剤を使用すると良く食べるのでクマネズミに比べると駆除は優しい.
その為,ドブネズミを飼育する事はほとんど無かった.
今回,実験の為飼育を始めたが,クマネズミに比較すると,想像以上に良く増える.
親子.
白が♂.
ドブネズミのアルビノは皆さんよく知っている「ラット」と呼ばれる白鼠.
この白は野外で採集した天然アルビノ.
ドブネズミも,親子は仲がよい.
一つ問題は,クマネズミに比べ臭いはキツイ.
2011 .1.31
コワモンゴキブリ 交尾
左が♀.
右が♂.
同じゴキブリ科の中でも,ワモンやトビイロの前胸背板は,雌雄で大きさがあまり変わらないが,コワモンゴキブリは見て違いがわかるほど大きさが違う.
横より.
2011 .1.28
Rhyparobia maderae 飼育
マデラゴキブリの飼育.
飼育当初は,ヤシガラマットを入れていたが,現在はこんな感じ.
害虫群に入れられる種だけあって,ワモン飼育のように簡単なセットで増えている.
しかも卵胎生の為,卵鞘時の事故も少なく,卵鞘を産み落とす種より確実に増える.
餌はネズミ固型飼料.
写真は床換え間近の状態.
2011 .1.27
ワモン of the iou
片前翅が羽化不全なのは残念ではあるが,ワイルドワモン.
2011 .1.26
Hemithyrsocera histrio 初齢後期幼虫
体長5mm程度.
腹背面にはアリの腹部に似せた黒斑がある.
終齢近くまでこの特徴は残るようだ.
2011 .1.25
Hemithyrsocera histrio 退色
羽化したての成虫.
生涯このような色だと思っていたが,歳をとると退色する.
飼育は爬虫類ではないので,薄暗い環境である.
紫外線など太陽光を浴びていると退色はしないのだろうか.
2011 .1.24
仔を思う母クマネズミ
クマネズミの繁殖は難しい.
ドブネズミのように,狭いケージの中では中々繁殖をしない.
そんな中,この夫婦はケージの中で3回目の出産をした.
今回は6匹生まれ,4匹残った.
生後3週齢の子供.
すでに目が開き,走り回るが母の懐が居心地良いようだ.
しかし,腹下に収まっていない.
腕を伸ばし,仔をかばう様にこちらを警戒している.
2011 .1.21
ゴキブリ3億年のひみつ
ゴキブリに興味を抱いた人であれば,名前ぐらいは聞いた事があるでしょう.
安富和男博士の書かれたゴキブリ本.
歴史から人との関わり,行く末まで分かりやすくまとめてある良い本.
書店では絶版になっていたと思う.
もし見つけたら即買.
2011 .1.20
トビイロゴキブリ交尾
トビイロゴキブリ交尾.
トビイロゴキブリ自体がそう多くないので,そうそう見る機会が無い.
ワモンと変わりないともいえるが.
これは雄の翅が上にきている.
横より.
色んな角度から写真を撮ろうといじっていたら,
雌の翅が上に来ている.
交尾にあたり,翅の位置はどちらでも良いのであろう.
明日より1週間出張します.
ブログの更新は出来ると思いますが,その他の作業は止まります.
2011 .1.19
マダゴキ類のダニ駆除 その4
ちょうど1年前に全数水洗駆除を実施したが,残党がいたらしく,現時点で再び大発生となってしまった.
幸いな事に,炭カルの滑り効果と,蓋の間にシートを挟んでいる為か,他のマダゴキ類には移らない.
前回水道洗浄した後に,ダニに効果あると教えてもらったスプレーを使用して見た.
腹面に多く付着しているので,腹面だけ2吹きかけた結果.
スプレーを避けて背面や,ゴキブリから離れて徘徊するダニもいる.
一応効果はあるようだ.
しかし,
一晩置いといたら,元の通りゴキブリに付着していた.
スプレーした後,離れたダニを回収しないと,ダメなようだ.
ダニを殺す訳では無いので,当たり前といえば当り前だが.
2011 .1.18
Archiblatta hoeveni 産卵?
数日前,とほほな産卵を紹介したが,今度は少し期待できそうな卵鞘を産んでいた.
幾分,昨日の不完全白卵鞘が入っていそうだが,状況は改善されてきたと喜びたい.
2011 .1.17
白い卵鞘
トビイロゴキブリの未交尾♀の卵鞘.
ワモンゴキブリなども,未交尾だとこのような色素の抜けたような卵鞘を生む事がある.
結末は卵食されるのだが,正常に産下されたとしても,孵化はしない.