Eucorydia aenea dasytoides
2025 .8.15
Eucorydia aenea dasytoides床替え
Cleaning of the Eucorydia aenea dasytoides breeding container
ルリゴキブリ類の繁殖下降前の早めの床替えです.
虫体が小さいのと,マット飼育しているので床替えの間隔が1年を超えてしまいます.
このケースも約2年水と餌やりだけしかしていません.
そろそろ,マットも粗目が多くなり,死骸も目立ちます.
そこで新しいマットに移しました.
卵鞘を持った♀成虫.
作業中の一コマ.
ちょこんと指に乗る姿が可愛い.
まずは細かい目の篩で糞等を選別します.
注意しないと若齢も篩をすり抜けます.
篩いに残った卵鞘やら虫体はプラカップに溜めます.
結構な量になったので,もう一つ大きな目の篩でし分けます.
これぐらい虫体がいるうちに新しいマットを使うとマットが固まらずうまく移行できます.
生きの良さそうな卵鞘を拾い,篩から落ちた若齢も極力拾います.
結構時間かかる作業になります.
終了です.
しばらくはマットの菌糸が出過ぎないようにこまめに観察しますが,これでまた1年以上は大丈夫だと思います.
2025 .5.2
ルリゴキブリ類の産卵場所
Egg-laying sites of Eucorydia
国内外のルリゴキブリ属は,見た目や大きさも似ているので生態も似ているかと思っていましたが中々簡単ではないですね.
飼育頭数が違うので一概にこうだとは言えませんが,わかりやすい違いとして産卵場所.
水容器のミズゴケ内に産む種と,産まない種がいます.
ミズゴケに産むのは
ルリゴキブリや,
Eucorydia aenea dasytoides.
こんな感じで沢山産みます(マット内にも生んでますが).
一方,アカボシルリゴキブリやEucorydia linglongはミズゴケに産んだのは記憶にありません.
マットに産んでいるようです.
なので,前者は卵に加湿する手間省けるので給水容器の管理だけで増えてくれますが,後者は1週間に一度欠かさず上のように霧吹きで水かけています.
そうするようになって少しずつ増えてきた気がします.
2023 .11.8
Eucorydia aenea dasytoides
Eucorydia aenea dasytoides
飼育ケージです.
地味な雰囲気ですが,たくさん入っています.
夜になると沢山出てきます.
その為,炭カルが意外と短期間で落ちてしまいます.
いじったので早速騒ぎ始めました.
♂です.
♀より活動は激しいですね.
マットは変えずに中身だけ新ケースに移した直後.
大騒ぎしてます.
これが夜の状況です.
2023 .8.23
Eucorydia aenea dasytoides床替え
Cleaning of the breeding case of the Eucorydia aenea dasytoides
ここのところルリゴキブリ類の床替えを行い,あまりにも不味い状態になっているのに危機感を持ちました.
Eucorydia forceps・・増えてない.
アカボシルリゴキブリ2ケージ・・初齢幼虫いない
ルリゴキブリ・・・上記より良いがマット乾燥.
そこで,本種もどうなっているか確認しました.
炭カルがかなり擦られています.
体格が大きい為か他の種に比べ擦れが大きいです.
マットは粉砕され乾燥して住み難そう.
しかし,1齢幼虫は沢山生きており,とりあえず安心.
これなら急に悪化はないと思いますが,何かあった場合はヤバかったかもしれません.
全て新しくしたケースに移せるだけ移動.
古いケースも,新しいマットを加え予備ケージとしました.
2022 .5.27
Eucorydia aenea dasytoides幼虫
Eucorydia aenea dasytoides nymphs
「んっ?」
本属の繁殖は数少ないと増えにくいと思っていましたが幼虫が沢山いました.
ほっそりとした♂.
ふくよかな♀.
雌雄の見分けはしやすいです.
2022 .2.16
Eucorydia aenea dasytoides繁殖
Eucorydia aenea dasytoides breeding
♂成虫.
そろそろ成虫も寿命かなと思っていたのですが,幼虫が生まれていました.
最初見たときは,大きなトビムシ??
のように視界を横切ったのですが,トビムシとは違うと確信し探すと幼虫がいるではないですか.
暗い話題が続く中,いろいろ飼育しているとこういった嬉しい事もそれなりに発生します.
2021 .11.29
Eucorydia aenea dasytoides
Eucorydia aenea dasytoides
タイワンオオルリゴキブリと言われる種.
約1年前に幼虫で頂き,やっと9割ほどが成虫となりました.
ルリゴキブリの3まわりくらい大きく,ハンドリングしても存在感あるし逃がしにくいですね.
大きいせいか色彩も綺麗に見えます.
本種は3亜種記載されています.
E. aenea aenea (Brunner von Wattenwyl, 1865) India (east); Burma; Nepal
E. aenea dasytoides (Walker, 1868) China (south); Vietnam; Taiwan
E. aenea plagiata (Walker, 1868) India; Burma; Thailand
この3種のタイプ標本はCockroach Species File Onlineで見ることができます.
本種は,おそらく台湾で捕獲されたのでインボイスがE. aenea dasytoidesとなったと思うのですが,翅の長さだけ比較するとE. ucorydia aenea aeneaに似ています.
時間があれば,記載論文でも読んでと思いますが,いずれも1800年代なので…と思いましたが,どれも同時期なので比較できそうですね.
それと,亜種なのでよく似ている3種かと思えば,E. aenea plagiataなど翅の色・模様が全く違う,別種でもよいくらい.
分類は深いですね.