マデイラゴキブリ Rhypharobia maderae
2020 .6.17
不人気種?その2
Unpopular species? Part 2
Rhyparobia maderae (Fabricius, 1781)
コモンネーム Madeira cockroach; drummer
そういえば,昔はドラマーコックローチとか言っていた気がするが,今ネットで調べたら上位には出てこないですね.
国外では害虫として扱われています.
本ブログの初期のページに少し詳しく書いてあります.
現在,ゴールド系統がノーマルと分けて販売されていますが,普通種を飼育していると2色出てきます.
ゴールド.
ノーマル.
そういえば(その2)以前,そっくりな種を別種として取引されていた種を貰ったので見てみましたが,違いが判らなかったことありました.
2011 .8.24
マデラゴキブリの胸騒ぎ
床換えをしたばかりであったが,外より「何か違う」的な感じがしたので良く見てみると,幼虫が死亡している.
1匹なら何かのトラブルも考えられるが,数が多い.
こういう時は,早めに再セットしなおす事にしている.
大概の種は,早ければ復活するが,何かで調子を崩しすぎると,丈夫な種でも滅びかねない.
ゴキブリとは言え,細やかな観察が重要です.
2011 .1.28
Rhyparobia maderae 飼育
マデラゴキブリの飼育.
飼育当初は,ヤシガラマットを入れていたが,現在はこんな感じ.
害虫群に入れられる種だけあって,ワモン飼育のように簡単なセットで増えている.
しかも卵胎生の為,卵鞘時の事故も少なく,卵鞘を産み落とす種より確実に増える.
餌はネズミ固型飼料.
写真は床換え間近の状態.
2008 .9.9
マデイラゴキブリ 1齢幼虫
成虫や中・終齢幼虫はマットの上に出ているが,
初齢幼虫はマットに潜ってる事が多いようだ.
水容器をどけるとその下にいた.
拡大.
もう1匹腹端部が見える.
何とも地味な幼虫である.
ハイイロゴキブリの幼虫に似ている.
2008 .9.8
マデイラゴキブリ 幼虫
終齢幼虫は明茶色をしており,成虫と並べると存在感は幼虫にある.
2008 .9.5
マデイラゴキブリ Rhypharobia maderae成虫
本種はアメリカなどでは実験動物として普通に飼育されているらしいが,
日本国内ではあまり流通していない.
私もある方より入手しました.
大きさ的にはワモンゴキブリの大型個体ほどの大きさ.
体色が薄い色を基調としている為,見た目のインパクトはあまり無い.
成虫の体色は2色あるようで,黒系と茶系がある.
雌雄で違うのかと思ったが,そうでもないらしい.
もう一つ特徴として,臭いがある.
柑橘系といえば良い臭いだが,柑橘系のやな臭いとでも表現すれば良いのか,
ちょっとキツイ臭いである.
本種のデータはブログでも紹介した,「ゴキブリ実験ガイド」に少し記載がある.
体長 ♂40-44㎜ ♀42-50㎜
卵胎生で若虫の生長期間は127~150日.
亜熱帯・熱帯に分布し,屋内や農作物倉庫に生息するとなっている.
是非,野外採集してみたい.