モリチャバネゴキブリ
2020 .9.28
小さな幼虫
Little nymphs
週末,M君からゴキブリを貰った.
本当は,もっと暑い時期の予定であったが,コロナで中々会えず今になった.
で,暑ければもっと採れたらしいのだが,残念ながら2匹.
狙いはキスジゴキブリなのだがはたして.
1匹目.
モリチャバネっぽい.
2匹目.
これは,キスジっぽい.
3齢にもなればわかると思うが,しばらく様子を見るしかない.
今回は,冬の採り方を伝授したので探してくれるそうだ.
この仲間を捕まえて来年繁殖できるように頑張ってね.
2020 .2.17
ゴキブリ三昧
Give all one’s time to cockroaches
週末に逗子方面までゴキブリ採集に出かけた.
採集場所は知人のM井邸.
天気が不安でしたが当日は曇っていたものの上々の天気.
話の発端は以前,庭の収納ボックス内で越冬しているウスヒラタゴキブリを送ってもらったのがきっかけ.
ウスヒラタゴキブリが,どのような人工的な場所で越冬するのか確認したかった.
早速ウスヒラタゴキブリが見つかった収納ケースを見せてもらうといるいる.
死骸も複数あり,中で越冬中に死亡した個体だろうか?
さらには,地表の落ち葉にもモリチャバネゴキブリに混ざり普通に見つかる.
探し始めて数分.
住宅基礎の落ち葉をどけると今度はキチャバネゴキブリ!
なんと♀成虫.
成虫越冬することは報告されているが,自分で確認出来て感激である.
その後,近くの遊歩道沿いを散策.
ウスヒラタ大量発見.
本種の越冬場所は樹上の枯葉や樹皮下だと思っていたので驚きの連続.
タマヤスデも大量に発見.
一握りの土に数匹見つかる.
最終的に,キチャバネゴキブリはあの1匹のみ.
たまたま潜んでいたのであって,常時あのような場所で越冬しているのではなさそうだ.
事務所に帰ると,チャバネゴキブリが届いていたのでそれの仕分け.
久しぶりに充実した1日であった.
M井さんありがとうございました.
2017 .10.16
横須賀産モリチャバネゴキブリ
Blattella nipponica of Yokosuka
今年もらった横須賀のモリチャバネの勢いがすごい.
この勢いを維持するのが難しい.
しかし,ダンボールシェルターより栗の葉シェルターのほうが気持ちよさそうだ.
2017 .5.25
モリチャバネゴキブリ成虫と幼虫
Blattella nipponica adult and larvae
ちょうど仲良く並んで収まりました.
これは,横須賀産.
先日の隠岐産は結局,全滅してました.
幼虫も脱皮せず,幼虫のまま全て死亡.
もちろん成虫も.
まるで,時限装置が作動したかのような死に方です.
原因は不明.
でも,たまに起こります.
2017 .5.15
隠岐のモリチャバネゴキブリ衰退
Decline of Oki’s Blattella nipponica
飼育を始めて7年になるモリチャバネの個体群.
気がつくと卵鞘が孵化しておらず,成虫ばかりになっていた.
そして,終齢幼虫と見られる死骸が転がっている.
このような現象は過去にも経験があるが原因はよくわからない.
モリチャバネ3年説は聞いたことあるが,これはその倍以上飼育できている.
まだ幼虫が数匹残っていたので,これらに期待をかける.
2015 .7.16
モリチャバネゴキブリ
Blattella nipponica
壱岐で採集された個体群.
すでに5年になるが,全く頑健.
餌がカビてもガンガン食って増えている.
清掃後.
前回は3月末に換えているので,次は11月ころで良いだろう.
2012 .6.6
鴨川ゴキブリのその後
After that [ of the cockroach collected in Kamogawa ].
意外とあっけなく死んでしまった.
これ系のゴキブリの死亡率はかなり低いのだが.
脱皮不全が原因だろう.
ちなみに種は何か確認したが,モリチャバネが群れていた生息環境と,腹面腹端の形態からモリチャバネゴキブリ幼虫としておく.
2011 .12.19
モリチャバネゴキブリ産卵(広島産)
Blattella nipponica of Hiroshima laid eggs.
12月に広島より採集してきたモリチャバネゴキブリの雌成虫産卵.
本種の関東での越冬齢は,中齢~が殆んどのようだが,ゴキブリ類の餌用として採集してきた落ち葉内に紛れていたのは成虫であった.
室温(ゴキブリ飼育室内)でプリンカップに入れて飼育していたのだが,産卵を確認.
越冬中の個体がこの時期に産むとは思いませんでした.
日本国内の本種の分布は,まだ南西諸島まで達しておらず,ヤマトゴキブリと同様,温帯に適応した種だと考えています.
が,こうして産卵する所を見ると,熱帯にも適応できるかも知れません.
2011 .9.29
モリチャバネゴキブリ♀
たまにはこういった写真も良いかと.
モリチャバネゴキブリ♀成虫.
腹面より.
下面は17卵が確認できる.
上下で34卵.
肛下板で隠れている部分も考えると40卵程度.
横から.
しっかり確保されている.
卵鞘を外した内部.
卵鞘端部と体内の様子が分かる?
2011 .9.29
モリチャバネゴキブリ♀
たまにはこういった写真も良いかと.
モリチャバネゴキブリ♀成虫.
腹面より.
下面は17卵が確認できる.
上下で34卵.
肛下板で隠れている部分も考えると40卵程度.
横から.
しっかり確保されている.
卵鞘を外した内部.
卵鞘端部と体内の様子が分かる?
2011 .5.24
モリチャバネの水のみ
最近忙しく,世話がおろそかになっている種が出始めている.
野外種は乾燥に弱い種が多く,気が付くと皆乾燥して成虫が数匹となっていたことも.
今回は,そこまでは行かなかったが,大分我慢していたと思う.
水を入れると我先に集まってきてしまった.
喧嘩せずに整列して飲む姿はゴキブリとは思えない??
2011 .4.14
離島のモリチャバネゴキブリ
島根県隠岐西ノ島で採集されたモリチャバネゴキブリ.
昨年島を訪れたS籐先生が幼虫を採集してくれて,やっと成虫が増えてきた.
海を渡りよく東京まで来たものだ.
羽化直後個体.
2010 .6.25
モリチャバネゴキブリ 羽化
千葉県産モリチャバネゴキブリ
幼虫.
成虫.
モリチャバネゴキブリは,生息地によって前胸背板の黒斑の形が変わる.
羽化間もない個体.
2009 .1.5
モリチャバネの越冬
明けましておめでとうございます.
本年も精一杯,ネズミ・ゴキブリ・その他の衛生動物の飼育・研究に取り組む予定です.
皆様よろしくお願いいたします.
さて,室内に生息する生物は問題なく年を越せたと思います.
では,屋外に生息するゴキブリはどこで越冬しているのか.
最近,茨城の方に行く機会が多く,越冬しているモリチャバネゴキブリを探してみた.
日当たりの良い田んぼの畦の石をどけるといました.
拡大.
成虫は発見できず,ほとんどが3齢~終齢に近い大きさの幼虫であった.
2008 .11.28
モリチャバネゴキブリの交尾
これは福岡で採集してきた個体である.
夕方18:45に発見.
別容器に移して観察していたが,21:00になっても離れる気配なし.
翌朝見ると交尾は終っていた.
2時間以上行っていた事になる.
拡大.
左が♀.
腹部はすでに厚みが増しており卵鞘を準備しているように見える.
チャバネゴキブリは孵化約4日後より交尾を開始する事が知られており,
モリチャバネゴキブリも生態が近いとすると,
この交尾は2度目以降の交尾であるとも考えられる.
2008 .9.26
茨城のモリチャバネゴキブリ
ここの所,郊外に昆虫調査に出かける機会が多くなってきた.
前回の千葉県に続き,今度は茨城県に出かけた.
時間は夜に及んだ為,空いてる時間にちょいとゴキブリ探しをした.
探した場所は林縁部の林床.
モリチャバネゴキブリが非常に高密度で生息していた.
落ち葉をかき分けると,クモの仔を散らすようにいなくなるのだが,
ここは散ってもこれだけ残っている.
この時期は初齢幼虫から写真のサイズの中齢幼虫が多く,
成虫は卵鞘を付けた♀がたまにいるだけで,♂成虫を見ることはなかった.
2008 .9.4
千葉のモリチャバネゴキブリ
ハエ調査の合間に,ゴキブリを探した.
モリチャバネゴキブリだけは簡単に見つかる.
生息していた環境.
この時期,1齢を中心とした初齢幼虫ばかりで,
成虫・中齢以降の幼虫は見つからなかった.
落ち葉をどけるとすぐにいなくなる.
どこに隠れるのか良く見ていると,土の隙間にもぐりこんでいるのが判った.
2007 .7.3
屋外種 モリチャバネゴキブリ
屋外種 モリチャバネゴキブリ
今日はモリチャバネゴキブリ(石川県産).
厨房に多く生息しているチャバネゴキブリに形態はよく似ているが,大きく違うところは『良く飛ぶ』,『厨房には原則生息していない』事である.都心部ではあまり見かけないが,郊外の雑木林には普通に生息している.
モリチャバネゴキブリ(Blattella nipponica Asahina)
チャバネゴキブリとの見分け方は成虫の前胸背板の黒条紋の形が違う事.
下写真左 チャバネゴキブリ(新宿) 右モリチャバネゴキブリ(石川)
飼育はチャバネゴキブリに比べ乾燥に弱く,長期間飼育しようとすると結構難しい.