タイ産 Periplaneta sp.やっと復活
Revival of a Periplaneta sp.
昨年夏にノミバエが侵入し,再生が上手く行っていなかった.
何度か床換えを実施し,やっと卵鞘が孵化していた.
数時間するとクロゴキそっくりの幼虫となる.
が,大きさは2まわりほど大きいか.
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Revival of a Periplaneta sp.
昨年夏にノミバエが侵入し,再生が上手く行っていなかった.
何度か床換えを実施し,やっと卵鞘が孵化していた.
数時間するとクロゴキそっくりの幼虫となる.
が,大きさは2まわりほど大きいか.
昆虫飼育室が今の場所に移転し,約1ヵ月.
室内の捕虫器にノミバエが少しだが捕獲されていた.
気にはなっていたが,忙しさに追われ,原因究明をせぬまま放置していたが,やっと原因が分かった.
タイ産のPeriplaneta属ケージを掃除しようとしたら,わっと出た.
あわてて蓋をして屋外に.
良く見ると,水容器の中に幼虫.
防虫紙の内側に無数の蛹.
さらにシェルターにも蛹.

良く見ると,シェルター隙間内に成虫がジッとしている.
気がつかずにシェルターを使いまわしていると,いつまでたっても駆除できない.
侵入した原因は,防虫紙に1mmほどの穴が開いていた.
そこから侵入,脱出していたのだろう.
ゴキブリ飼育をしていると,ノミバエの発生は良く耳にしたが,まさか自分の所でも出てしまうとは思わなかった.
ゴキブリ飼育している施設をたまに見るが,防虫紙を使っていない.
ゴキブリ同士のコンタミ防止と,雑虫侵入防止に防虫紙は欠かせない.
目指せ根絶!
Periplaneta属として一応形態を見てみよう.
以下は 1991 朝比奈よりを要約.
ゴキブリ科としての特徴は
中型ないし大型のゴキブリ.
光沢ある濃厚な色彩.
頭頂は通常露出し,前胸背板の前方に露われている.
単眼点は白色で,殆ど明瞭.
翅は一般的によく発達し,脈の分岐多く,幅広い.
肢は長く,棘列がよく発達し,腿節の下縁には強棘が並ぶ.
中・後肢の脛節の下縁にも2列の完全な棘列がある.
跗節の各節には褥弁がついており,最後跗節の爪は相称的で爪の間には爪間板がある.
♀腹端の肛下板は縦に大きく裂け,左右より卵鞘を挟んで保持する役をする.
この科のゴキブリはすべて卵生で,卵は20個内外のものが硬い卵鞘中に2列に並んで入っており,産下される前は卵鞘は呼吸孔のある縫合線は常に背面に向いている.♀は産卵の際産卵場所を選んで,多少の造成を行い,唾液などで付着させ,他物でそれを隠す行為を行う.
以上のことからPeriplaneta属の一種であると思われる.
大きさ,分布から Periplaneta banksi Hanitsch, 1931
に近いようだが,資料が少ないのしばらく放置する.
肛下板
肛上板
写真右は普通サイズのクロゴキ.
左の巨大クロゴキは「オオクロゴキブリ」として入手したが確かにそのまま.
あえて言えば「Giant- Smoky-brown cockroach」..
ドイツ的には Periplaneta sp. 〝Thailand〝
裏から.
日本の家屋内に出ても,これだけ似ていると普通のクロゴキとして駆除されて終わるかもしれない.
下がクロゴキ.
卵鞘に関しては少し大きいといった感じ.