ウスヒラタゴキブリ卵鞘
ウスヒラタゴキブリ卵鞘
外見は他の小型野外種と見分けが付かない.
(詳細を比較すれば違いがある可能性は当然あると思うが)
大きさは個体・体調などにより影響を受けるのか,
写真のようにバラツキが激しい.
産卵する場所は,野外では成虫は高所に生息している事から,
乾燥した葉の隙間に産卵されている卵鞘が多い.
しかし,中にはこのように湿度の高い水場に産下される事もある.
ウスヒラタゴキブリ卵鞘
外見は他の小型野外種と見分けが付かない.
(詳細を比較すれば違いがある可能性は当然あると思うが)
大きさは個体・体調などにより影響を受けるのか,
写真のようにバラツキが激しい.
産卵する場所は,野外では成虫は高所に生息している事から,
乾燥した葉の隙間に産卵されている卵鞘が多い.
しかし,中にはこのように湿度の高い水場に産下される事もある.
ウスヒラタゴキブリ幼虫.
こちらは終齢に近い個体.
こちらも近似種ミナミヒラタに比べ体表面に黒点が多く,
腹面の写真は無いが,成虫と同様の黒紋が明瞭に現れる.
中齢幼虫.
黒点を散りばめる点で特徴は一緒.
ちょうど一年ほど前に標本で紹介したウスヒラタゴキブリ.
昨年の夏にやっと生体が手に入り,紹介できるレベルまで増えてきた.
しかし,増えるスピードはミナミヒラタゴキブリと比較して遅く,
ミナミヒラタのように完全な南方種と比べ,
四季を利用した発育調整などの機能を備えているのかもしれない.
ちなみにこの個体群の産地はは静岡県.
この写真の個体は雌雄確認できていません.
「ウスヒラタ」とは良くつけたもので,まさにその通りの形態である.
体長 9~12㎜.
分布は南西諸島から北は千葉県.
現在も私の確認しているところではその辺ではないかと思う.
特徴として,
写真のように前胸背に黒点が2個あること.
形態の似ているミナミヒラタゴキブリにはこの黒点は無い.
また腹面にはこのような黒紋がハッキリ出る事.
ミナミヒラタでも黒っぽく見える事があるが,
その正体は内臓が透けてそう見える事があるが,これほど明瞭には出ない.
チャバネゴキブリ科 Family Blattellidae
ウスヒラタゴキブリ属 Genus Onychostylus Bolivar
ウスヒラタゴキブリ Onychostyus pallidiolus pallidiolus(Shiraki)
ここで少し学名について.
ある本によるとBalta pallidiola pallidiia(Shiraki,1906)
となっており,現在確認中である為,
とりあえず朝比奈著「日本産ゴキブリ類」に従った.
本種はウスヒラタゴキブリ属の中では比較的広い分布をし,
千葉県や埼玉県でも発見されている.
しかし,私は関東圏では見た事が無く,今年こそは捕獲しようと思っている.
亜種として小笠原にオガサワラウスヒラタゴキブリがいるが,
これもなかなか捕獲に至っていない.
この標本は九州に出張したときに,幼虫で捕獲した個体である.
形態的に似ているミナミヒラタゴキブリと比較してみた.

本種の方が一回り大きく,生きていると,
前胸背板に黒点が2コあるので見分けが付く.