ゴキブログ

2010 .7.16

殺ゴキブリダニの再来 その3 実験

カテゴリー:ダニ類

このダニは果たして地上徘徊性のゴキブリにも寄生するのだろうか?
感染拡大は怖いが,気になったので以下の種で簡易実験をしてみた.
①家屋害虫の代表種 チャバネゴキブリ Blattella germanica
②大型害虫種 世界のワモンゴキブリ Periplaneta americana
③同属の地中性ゴキブリ オガサワラゴキブリ Pycnoscelus surinamensis
④臭いだけは負けないスカンクゴキブリ Eurycotis floridana
⑤屋外の大型有名種 Blaberus discoidalis
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Blattella germanica
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Periplaneta americana
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Pycnoscelus surinamensis
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Eurycotis floridana
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Blaberus discoidalis
それぞれの容器に餌は固型飼料,水と餌としてニンジンを入れた.
そこにダニ湧きマットを小さじ1杯入れ,1週間ほど放置する.
burakk-9.jpg
こんな状態.
結果の評価として, Pycnoscelus surinamensisをコントロールとして比較する事にする.
ちなみに,この作業は,飼育室外で行い,作業後は風呂に入り,服も着替えその日は飼育室にも立ち入らずに家に帰った.
結果は後日.

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  1. おやかた より:

    はじめまして。
    うちも餌用にオガサワラ(?単為生殖するヤツ)とトルキスタンを飼っているので、いつも楽しく拝見させて頂いてます。
    ダニですが糊化でんぷんや脂肪酸グリセリドが主成分の農薬や、あるいは、牛乳など気門閉塞型の殺虫剤とかどうでしょう。
    試験的にガイマイゴミムシダマシで浸漬処理したところダニだけ殺虫できましたが、オガサワラでやってみたところ、二度漬けしたせいか死亡してしまいました。
    しかし、希釈倍率や浸漬時間を工夫すれば使えそうな気がします…。

  2. イマイチ より:

    興味深い実験ですね。
    クワガタナカセ(コナダニ類)の仲間は種特異性(?)のようなものがあるようですね。
    昔は虫体から体液を吸う、と言われていましたが、最近は表面付着物を食べている、と言われていますが、鋏角(?)の短いこのダニは何を食べているのか・・・
    屋内の塵食性のダニと同じ様にものに誘引されるとしたら、市販のダニ捕りマット(昆虫マットではなく、ハンドタオルの様なものの中に誘引剤と粘着紙が入っているもの)で多少、数が抑えられないかな~とも思いました。
    ゴキブリの死因としては、気門に虫体が詰まったりするのでしょうか。
    (確認には固定して解剖、或いは固定後、脱水、パラフィン等に包埋して薄い切片にしないといけなさそうですが・・・)

  3. 小松 より:

    おやかたさん,こんにちは.
    アドバイス有り難うございます.
    そうですね,よく考えたら昆虫寄生性のダニも植物寄生性のダニも同じダニですね.
    農業害虫駆除の応用は考えてみたことがありませんでした.
    外ガイマイゴミムシダマシにも同様のダニが寄生しているのですか?
    実験したいところですが,発見後翌日には3匹死亡し,現在2匹となり現在例の徘徊性のダニを投入し生物駆除薬を試しています.
    観察していると,捕食しているようでもあり,様子を見て牛乳浸漬等を考えます.
    イマイチさん こんにちは.
    このダニが寄生されることによる宿主の死亡原因はおっしゃるとおり気門や口器に高密度で寄生することによる障害ではないかと思うのですが,想像の域を出ません.
    この種が出ると,死骸に集るもう一種が出ます.
    形態は違うのですが,同種のような気もします.
    別種であれば体表に寄生するダニが殺し役.
    もう一種が死体処理役となるでしょうか.
    なかなかこの辺の研究は,進んでないようで,情報有りましたら教えてください.

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