ゴキブログ

2008 .6.5

ブラベルスディスコイダリス成虫

カテゴリー:Blaberus discoidalis

Blaberus discoidalis 体長35-45㎜(Allpet Roaches引用) 
分布:中央アメリカ・メキシコ
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上が♂.下が♀.
ブラベルス属の中では,日本国内において最も多く流通している種と考えられる.
体長に関して♀の場合,保育嚢に卵鞘が収まってしまうと,
腹部が長くなり,様々な資料に掲載されている体長とズレが生じると考えられる.
したがって雄の体長を計測してみた.
暴れる成虫を捕まえると脚の棘が刺さりかなり痛い.
保持する場所により,腹部が伸び縮みするので正確には計りにくい.
計測方法を統一するため,透明プリンカップに1匹入れ,シャーレで蓋をし,
裏面よりノギスで腹端部までの長さを測った.
5匹平均の体長は48.5㎜.最小47㎜.最大49.5㎜.
他種との違いとして,前胸背板の黒紋が後縁に接しているか否かにより,
見分ける方法もあると聞くが,私の飼育している本種はいろいろいるようだ.
上2匹が♂.
下2匹が♀.
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発現の割合は雌雄各5匹確認しましたが,
前胸背後縁に達する個体は♂2/5  ♀4/5
トータルすると6/10で6割の個体が達するが,4割は達しないという結果に.
というわけでもう少し見ていきます.

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  1. 燈盗蛾 より:

    こんばんは。初めてコメントさせていただきます。
    我が家で飼っていたブラベラスゴキブリの種類が良くわからず、同定するのにとても参考になりました。
    これからもブラベラス属の記事、期待しています。

  2. 小松 より:

    燈盗蛾さん こんにちは.
    ブラベルス属の同定はもう一度やろうと思っていました.
    何の種をお持ちか判りませんが,本属は小型種と中型種,そして大型種の3グループに分かれることが判りました.
    Blaberus discoidalisは小型種ですが,前胸背板の黒紋だけで分けると良く判らない種が存在します.
    もう一度,分類を見直そうと考えています.
    もう少しお時間をください.
    今後もよろしくお願いします.

  3. 燈盗蛾 より:

    ブラベルス属から下にも分けるグループがあるとは初耳です。
    我が家には、フスカとアトロポス(両者とも入手時につけられていた名前です)と、もう一種謎のブラベルスが居ます。
    その謎のブラベルス、ディスコイダリスだと思っているのですが、正直よくわからずに居ます。

  4. 小松 より:

    燈盗蛾さん こんばんは.
    書き方が悪かったようです.
    属以下は種になります.
    流通している種を大きく分けると,3つのサイズで分けることが出来そうだという事です,
    大型になる種は,
    ご存知 Blaberus giganteusほか.
    中型種は Blaberus craniiferほか.
    小型種は Blaberus discoidalisほか.
    近々詳しく調べようと思います.
    ブログ拝見しました.
    頑張ってますね.
    キスジゴキブリは私も攻略できたいません.
    意外と本州に生息する種の方が難しい気がします.

  5. 燈盗蛾 より:

    色々とアドバイスありがとうございます。
    本日、ゴキブリを飼育している人を紹介してもらえまして、我が家のブラベルスはアトロポスではないか、と意見していただきました。今度、ブログに書いてみるつもりです。
    失礼でなければ、同定の参考として、こちらのリンクをはってもよろしいでしょうか?
    キスジゴキブリは、機会があればもう一度チャレンジしてみたいと思います。
    私もヒメクロゴキブリを飼おうとして何度も失敗しています。本州産は確かに難しいのかもしれません。

  6. 小松 より:

    こんばんは.
    リンクは構いません.
    アトロポスは私も飼育していますが,どうにもハッキリしないものがあります.
    時間が取れれば,しっかり同定したいと思うのですが・・・.
    飼育の難しい種ほど熱かこもります.
    絶対に不可能は無いと思います.
    これからも頑張りましょう.
    ヒメクロは捕獲しにくいですが,どうやって捕っていますか?
    差し支えなければ教えてください.

  7. 燈盗蛾 より:

    ありがとうございます。
    ヒメクロは毎回、大量に導入できないでいます。
    大抵、目視での採集をしています。
    山道の草むらの葉の上で休んでいるものを捕まえたり、友人の灯火採集に来たものを譲り受けたりしています。それでも、一度に二、三匹が限界です(しかも、個々に居るだけで、まとまって居るのを見たことがありません)。
    松に居るらしいと本で読んだので、採集した近辺で松のビーティング、スゥイーピングもしてみましたが、採集できませんでした。

  8. 小松 より:

    なるほど,なかなか難しいのですね.
    ただ採集するだけであれば,昔は松の木に煙霧状の殺虫剤を撒き,落ちて来た虫を採集したらしいですが,今ではなかなか出来ないでしょう.
    繁殖を目指すのであれば,♀成虫1匹でも確保できれば,可能性は高いと思います.
    頑張ってください.

  9. aranea より:

    ブラベルスの再同定は期待しています。
    私もブラベルスは数種飼育していますが、よくわからない…。最近羽の下に隠れた模様など、種?ごとにパターンがあるように思い調べています。
    一定のパターンがあることまでは判りましたが、種の記載論文などが入手できず、飼育しているものがいったい何の種なのかまでは同定できずにいます。
    種の同定基準などのわかる資料などはどこを探せばよいのでしょうか…。

  10. 小松 より:

    aranea こんにちは.
    同定の決め手となるのは雄の生殖器.
    補助的に前胸背の黒斑の形のようです.
    通常ネットの文献検索サイトで探しますが,古いもの,新しすぎるものは入手できません.
    ただ,1つぐらいは出てきます.
    その論文の参考文献の調べ一つ一つ当たっていくしかないです.
    当たり方は各文献の出典書籍が記載されているので,その書籍を持っている図書館等に問い合わせ,入手するのが一つの方法です.
    ちなみにB. fuscaはB.atropusのシノニムのようです.

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