« 2009年12月 | メイン | 2010年02月 »

2010年01月29日

Deropeltis erythrocephala 1齢幼虫

Deropeltis属♂の特徴であるバットマンのような長翅の成虫.
♂とは似ても似つかぬ無翅のずんぐりとした♀.
あこがれて幾度となくDeropeltis属を入手し,飼育したがことごとく失敗していた.
私が入手する個体たちは,昨日まで元気であったのに,突然糸の切れた人形のようなクタクタな状態になり,★となっていった.

が,やっと,念願の1齢幼虫が孵化してきた.

Deropeltis%20eryt.JPG

ケージの外より1齢幼虫腹面.
体長は3~4mm.
頭部がオレンジで特徴がある.

Deropeltis%20eryt%20%286%29.JPG

シェルター内の背面より.

Deropeltis%20eryt%20%283%29.JPG

これがたぶん孵化した卵鞘.
これは親が産み始めた初期に産下された卵.
孵化まで,約50日.
ワモンゴキブリが通常47日前後なので,標準的な卵期間と言えよう.

孵化した幼虫数は確認できなかったが,あの長い卵鞘からすると,40以上は孵化すると思われる.

2010年01月28日

Nocticola uenoi uenoi Asahina長翅

寒い東京で少しずつ増えているホラアナゴキブリ.
たまに見ると,長翅がいる.
まだ,短翅の♂は確認していない.
あまりに小さすぎて,生きた個体を捕まえる勇気が出ない.

fuattabityousi.JPG

私が使っているカメラはRICOH Caplio R7.
これ以上鮮明な写真が撮れない.
さすがホラアナゴキブリ.

2010年01月27日

ヒメマルゴキブリ♀

先日,ヒメマルゴキブリTrichoblatta pygmaea (Karny)のケージメンテをした際,
捨てようとしたケースの中に沢山の♀個体が集合していたのでとりあえず一時避難させて時の写真.

himer%20%284%29.JPG

とてもゴキブリの集団とは思えないですね.

himer%20%283%29.JPG

丸まった姿はタマヤスデのようです.

本種は飼育(繁殖)は難しそうですが,マルゴキブリなどに比べると,
全然簡単な種であると思えてきました.

特に大型である訳でなく,一般的には小型の種ではありますが,
形態や,雌の行動(しぐさ)は観察するだけでも面白い面を見ることが出来ます.

2010年01月26日

小春日和のクロゴキブリ

先週の暖かかった日の午後.
いつもの屋上で洗い物をしようとすると,クロゴキブリを発見.

%E9%BB%84%E6%98%8F%E3%81%AEPeriplaneta%20fuliginosa%20%28Serville%29.JPG

どこに潜んでいたのだろう.

%E9%BB%84%E6%98%8F%E3%81%AEPeriplaneta%20fuliginosa%20%281%29.JPG

日が傾きかけているが,まだ暖かい.

%E9%BB%84%E6%98%8F%E3%81%AEPeriplaneta%20fuliginosa%20%282%29.JPG

死んでいるかと思ったが,手に登ってくる力がある.
でも,動きは緩慢でクワガタほどのスピードも無い.
この位の動きであれば,ペットとして飼育する人も増えたかもしれない.

%E9%BB%84%E6%98%8F%E3%81%AEPeriplaneta%20fuliginosa%20%284%29.JPG

いた場所に戻してあげた.

%E9%BB%84%E6%98%8F%E3%81%AEPeriplaneta%20fuliginosa%20%285%29.JPG

%E9%BB%84%E6%98%8F%E3%81%AEPeriplaneta%20fuliginosa%20%286%29.JPG

この角度から見ると,スポーツカーのような低い重心に,
まっすぐ伸びたアンテナ.
棘の付いたプロテクターをまとった脚.

クワガタより格好が良いと思うのだが.

2010年01月25日

キスジゴキブリ 卵鞘

奈良県で採集されたキスジゴキブリ 卵鞘.

kisuzirann.JPG

これも,オオモリゴキブリと同時期に産卵されたが,孵化せず今日に至った.

すでに孵化の見込みなく,標本とすることにした.
残念である.

本種の卵鞘は厚みが無く,薄っぺらい.

2010年01月22日

マダラゴキブリ羽化

昨年8月に生まれた幼虫が最近成虫になり始めている.
成虫まで約半年要した.

madaradapi%20%281%29.JPG

羽化直後の♀.


madaradapi%20%282%29.JPG

脱皮殻はあまり食べないようである.

2010年01月21日

オガサワラゴキブリ寄生アブ

昨年,年末に頂いた西表島採集のオガサワラゴキブリより,またまたアブが出てきた.

ogasawaraabu%20%283%29.JPG

蓋に止まっている状態.
綺麗な虫である.

ogasawaraabu%20%281%29.JPG

背面より.

ogasawaraabu.JPG

腹面より.

ogasawaraabu%20%282%29.JPG

蛹.
マットの上に転がっていた.
恐らく宿主より幼虫の状態で地表に近いところに這い出し,蛹化したのだろう.

ヤエヤママダラから出てきた種とよく似ている.

yaeyamamadaraabu%20%281%29.JPG

これがヤエヤママダラより得られたアブ.
卵胎生のゴキブリ寄生するのだろうか.

まだまだゴキブリに関しては,面白い事が未発見のまま残っていそうだ.

2010年01月20日

ブラベルス コロセウス Blaberus colosseus (Illiger, 1801)

ゴキブリの標本を整理している時に気が付いた.

korohyouhonn%20%282%29.JPG


この上の2体.
2005年にフスカとして飼育していた種だとラベルにあった.
現在の情報や,Blaberus属を色々見てきた現在の認識によると,
この標本はBlaberus colloseusではないかと唖然となった.

インボイスのいい加減さが分かる.

koroseusu%20%281%29.JPG

koroseusu%20%282%29.JPG


これがBlaberus colloseus.雑味の無いクリアーな形態だと勝手に考えている.

まだ記載論文は見つけていない,というか探す予定も今のところ無いが,形態的特長は,
1.前胸背の黒班は後方に向かって末広がりでなく,Blaberus giganteus の様に狭まる.
2.翔翅に出る黒班は薄いか消失する.
3.体長は様々あるようだが,大きくても頭頂から腹端までが60mm内外.

本ブログの過去のコロセウスは,その当時の情報や,購入先からの情報を元にしたもので,いずれは訂正を考えているが,今の時点ではまた違う情報もあることも考えられる為,正確な情報が得られた時に訂正いたします.

2010年01月19日

Archiblatta hoevenii ペア

ジャイアントローチのペア揃っての写真.


mare-pea1.7.JPG


昨年末に,♀成虫かと思っていた個体は,どうも終齢幼虫であったようで,
脱皮殻と共に巨大な赤黒い♀がいた.
腹部だけを比較しても,雌雄の大きさの違いがわかる.
やはり♂の方が早く成虫になる.

結局ペアが揃うまで,産卵されてから8ヶ月近くを要した.

さあ,F2は取れるであろうか?
結果は春頃になるであろう.

2010年01月18日

オオモリゴキブリ 卵鞘

Symploce gigas gigas Asahina

2009年5月から9月に産卵された卵鞘を,孵化するのではないかと今まで大事に保管していたが,いくらなんでも半年もたって孵化はありえないと考え標本とした.

雌雄揃っていたので,繁殖できるかと思っていたが残念である.

oomorirannsyo.JPG

本種の卵鞘は,くの字に曲がる傾向にあるのだろうか?
3個全て曲がっている.
卵数は中央が約40.
右が約30.

2010年01月15日

Polyphaga aegyptica 復活

エジプト砂漠ローチPolyphaga aegyptica が復活した.

張り付くダニにやられ,卵鞘を残し壊滅したのが去年の3月.
やっと成虫が出るにいたった.

sabakufukkatu.JPG

まだ♂だけであるが,上手く復活できた.

sabakufukkatu%20%281%29.JPG

今回成虫になった個体たちは,去年4月に孵化した仔であろう.
卵鞘が産み落とされてからの期間を考慮すると,約1年を要する事になる.

sabakufukkatu%20%282%29.JPG

集合させてみた.
死んだ真似が上手なPolyphaga aegyptica
動かないから写真は撮りやすい.

2010年01月14日

Archiblatta hoevenii ♂ 寿命

F1個体の中で最初に成虫になった♂が死亡した.

%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AA%E3%82%B9%20%284%29.JPG

翅はぼろぼろなので,展翅する事にする.

記録を見るとこの個体の寿命は35日.
たぶん本来の寿命ではないと思うが,同じような♂のみが長翅のDeropeltis属も♂は意外と短命を経験しているので,短いのか弱いのかどちらかであろう.

翅を開くと第一腹節に分泌線の毛叢が目に付く.

%E5%88%86%E6%B3%8C%E8%85%BA%E3%81%AE%E6%AF%9B%E5%8F%A2.JPG

拡大.

%E3%83%9E%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AA%E3%82%B9%20%282%29.JPG

後方より.
見慣れた薄型のゴキブリ腹部と比べ,厚く丸みを帯び,改めて特殊なゴキブリだと思う.

2010年01月13日

ツチゴキブリ Margattea kumamotonis kumamotonis (Shiraki)

チャバネゴキブリ科 Family Blattellidae
ツチゴキブリ属 Genus Margattea Shelford
Margattea kumamotonis kumamotonis (Shiraki)

tuit%20%282%29.JPG

体長10mm未満.

日本にはこの他に
Margattea kumamotonis shirakii (Princis) ヒメツチゴキブリ
Margattea satsumana (Asahina) サツマツチゴキブリ
Margattea ogatai (Asahina) ヤエヤマツチゴキブリ
の3種1亜種が生息している.

朝比奈正二郎著「日本産ゴキブリ類」には「体翅淡灰褐色の平凡なゴキブリ」とある.
しかし,前胸背の模様や,腹部腹面の茶褐色の帯は,ミナミヒラタゴキブリに比べ色彩豊かで,また,なかなか見つからないので平凡と言うイメージは私には無い.

tuit%20%283%29.JPG

前胸背アップ.

tuit.JPG

腹面.
サツマツチゴキブリは腹面全体が薄茶色している.
この個体群(関東産)は九州の私の見たものより色が濃い.

tuit%20%281%29.JPG

後方より.

飼育は採集数が少ない事もあってか,あまり上手く行かない.

2010年01月12日

龍ヶ崎のタマヤスデ

昨日,今日と会議の為,龍ヶ崎の研修センターに行っていた.

夜飲んでいると,虫好きの倉田君が近くで採ったとタマヤスデを持ってきた.
こんな所にいるとは思っていなかったので,早速いたという場所に案内してもらう.
昨晩は非常に冷え込んでいたと思うが,酒を飲んでいる為か寒くない.
あたりは真っ暗であるが何とか採集場所にたどり着いた.
がやはり直径数ミリの大きさの生き物を見つけるのは老眼の私はキツイ.

仕方ないので材ごと採取し,持って帰って電灯の下で探すことにした.

rtyy%E3%81%8C%E5%85%88%E3%81%AE%20%283%29.jpg

持ってきた材.
矢印の所に1匹いるが判るだろうか.
こんな寒そうなところで越冬しているとは思わなかった.

rtyy%E3%81%8C%E5%85%88%E3%81%AE.JPG

拡大.

rtyy%E3%81%8C%E5%85%88%E3%81%AE%20%281%29.JPG

会社に持って帰り,2008年夏に千葉で採集した個体と比較してみたが,大きさが違うので良く分からない.
恐らく,同種であろう.

rtyy%E3%81%8C%E5%85%88%E3%81%AE%20%282%29.JPG

皆仲良く繁殖してください.
1匹はダンゴ虫が混ざっています.

2010年01月08日

マダゴキ類のダニ駆除 3

結果です.

kyou%20%287%29.JPG

洗う前.

kyou%20%E5%89%8D.JPG

首元にはダニの糞のような茶色い付着物が見える.

%E3%81%94.JPG

後.
透き通るような白い首筋となった.

%E6%B4%97%E3%81%86%E5%89%8D.JPG

もう1個体.
前.

%E6%B4%97%E3%81%86%E5%BE%8C.JPG

後.

%E6%B4%97%E3%81%86%E5%BE%8C%20%281%29.JPG

この脚と付け根の綺麗な事.
本種は背面は黒色で硬い外骨格を持っているが,腹面はこのように白く柔らかい皮膚を持っている.

さて,この作業,昨年末に実施し,本日まで1匹も脱落する事無く生きています.

駆除率に関しては,昨年洗った100匹近い個体の中より5匹抜き出し,調べたところ1個体に1匹ダニが付いていました.
即刻水洗行きとなりましたが,粘着綿棒なんかに比べたら時間もかからず,高い駆除率だと思います.
時間をかけて丁寧に洗えば100%の駆除も出来そうです.

ただし,この方法はあくまでダニを落とすのが目的で,ゴキブリの気持ちは何も考えていない方法なので,実行する時は自分の責任の下,ゴキブリと相談して洗ってやってください.
水温,水の質により悪影響が出ることも十分に考えられます.

2010年01月07日

マダゴキ類のダニ駆除 2

このダニは,付着の仕方がPolyphaga aegypticaの顔面に付着したものとは全く違い,吸着力が無く徘徊しているので洗ってみた.

%E6%B4%97%E3%81%86%20%285%29.JPG

道具は100円均一で購入した絵筆(6)とか書いてある毛の柔らかめのもの.

%E6%B4%97%E3%81%86%20%286%29.JPG

まずはElliptorhina chopardi

結構簡単にダニが落ちる.

%E6%B4%97%E3%81%86%20%287%29.JPG

次にGromphadorhina oblongonota
洗い方は前・中・後脚の裏側に水を当てながら筆で付け根をさらうように.
次に各節の合わさり目.
咽元・頭部頭頂と前胸背の隙間に筆でくすぐるように入念にブラッシング.

%E6%B4%97%E3%81%86%20%288%29.JPG

結構簡単に落ちます.
ちなみにここで使用している水道水は,東京台東区で供給されているもので,たぶん普通に塩素等は入っていると思います.
水温は8℃前後.
結構冷たいです.
冷たさがいいのか,最初は大暴れしますがすぐ動きが鈍くなり,洗い易くなります.

2010年01月06日

マダゴキ類のダニ駆除 1

年末に気になり始めたこのダニ.
結構気になっており,あの後も何とかしようと考えていた.

%E6%B4%97%E3%81%86%20%282%29.JPG

触るとこのように手に付着するのはどうにも我慢できない.

と言う訳で,粘着綿棒で捕獲駆除を試みた.

%E6%B4%97%E3%81%86%20%283%29.JPG

良く付くが,ダニが大きく綿棒に付けた後に脱走する奴がいる.

%E6%B4%97%E3%81%86.JPG

一通り取った後に実体顕微鏡でチェック.

%E6%B4%97%E3%81%86%20%284%29.JPG

そして新しい容器に移し替える.

これではいつまでたっても終わらない!
特に,Gromphadorhina oblongonotaは大きい上に,恐らく100匹以上いるだろう.
次の方法は明日.

2010年01月05日

Macropanesthia rhinoceros ユーカリ

餌は,ユーカリの枯葉を,ジッパーつきのビニール袋に詰め込み,
加湿して嫌気的に腐葉土を作るように保存.
目的は雑虫を殺す事.

%E3%83%A2%E3%82%B0%E3%83%A9%E6%80%A7%E5%B7%AE%20%284%29.JPG

ビニール越しに生き物が見えなくなったら,上記写真のように乾燥保存.

%E3%83%A2%E3%82%B0%E3%83%A9%E6%80%A7%E5%B7%AE%20%285%29.JPG

与える前に再度通気できる袋に加湿して保存している.

2010年01月04日

Macropanesthia rhinoceros 雌雄

今日は朝から実験(愛玩?)動物達の年越し状況の確認をしました.
研究内容によっては,途中出てきてデータ取りしたものもありますが,ほとんどの種は約1週間のお休み.

皆元気に新年を迎えたようです.

さて,ヨロイモグラゴキブリ Macropanesthia rhinoceros の雌雄です.
去年生まれた幼虫達は順調に成長しているようでしたが,何匹いるのか?

マットに例の徘徊性ダニが目立ってきたので,半年振りに床換えを行った.

%E3%83%A2%E3%82%B0%E3%83%A9%E6%80%A7%E5%B7%AE%20%281%29.JPG

幼虫は生後約半年で3cm内外まで成長していた.
確認できたのは7匹.

飼育下で多いのか少ないのか?
はじめてなので判断できない.
性比は約50%.
しかし,♀成虫が死んだので,次なる繁殖はこの幼虫が成虫になる6~7年後ぐらいだろうか.

幼虫の雌雄.

%E3%83%A2%E3%82%B0%E3%83%A9%E6%80%A7%E5%B7%AE%20%282%29.JPG

こちらが♂.
腹面腹端部に小さな節があるのが♂.

%E3%83%A2%E3%82%B0%E3%83%A9%E6%80%A7%E5%B7%AE%20%283%29.JPG

♀はそれが無い.

2010年01月01日

Blattellidae spec.

明けましておめでとうございます.

Blattellidae%20spec.%20Mauritius%20%288%29.JPG

モーリシャスに生息する種.

Copyright©2007 CIC Inc All Right Reserved.