« 2008年02月 | メイン | 2008年04月 »

2008年03月31日

ホタルゴキブリ卵鞘

%E3%83%9B%E3%82%BF%E3%83%AB%E5%8D%B5%E9%9E%98%E4%BB%98%E3%81%8D.JPG
縦の状態で保持している.
この後,再び体内の保育嚢に収納し,子供を産む.
%E3%81%BB%E3%81%9F%E3%82%8B%E5%8D%B5%E9%9E%98.JPG
これは親が初産か何かで,排出してしまった卵鞘である.
卵の数を数えると,片面12個並んでいる.
おそらく1回の産仔で20~28個ほどの仔を産むと考えられる.

2008年03月28日

ホタルゴキブリ 幼虫

初齢幼虫は全身黒褐色で特別特徴のある色彩はしていない.
%E5%B9%BC%E8%99%AB%E5%B0%8F.JPG
少し成長すると腹部背面に白いラインが入る.
終齢に近くなると体色は,明るい茶色となり,黒斑が明瞭となる.
%E5%B9%BC%E8%99%AB%E5%A4%A7.JPG
違う種見えるが同一種である.
本当に本種は臭いが無く,虫体も臭わず扱いやすい.

2008年03月27日

ホタルゴキブリ 成虫

Schultesia lampyridiformis Roth
成虫体長♂15㎜内外,♀20㎜内外.
分布:South America
雌雄同型であるが,体長が違う為判りやすい.
チャバネゴキブリと似たような大きさである.
RIMG0005.JPG
これは♀.
この様な写真だと屋外稀少種に見えるが,
卵胎生で増え,繁殖力はチャバネゴキブリをしのぐ勢いである.
飼育もチャバネゴキブリと全く同様の使用で,どんどん増える.
しかし,大きな違いは臭いがない事である.
これはペットローチとしては重要な特徴である.
しかし,チャバネと同じという事は,厨房に侵入したら同じように増える可能性がある.
Schultesia%20lampyridiformis%20%288%29.JPG
こちらはおそらく両方とも♂.

2008年03月26日

カベアナタカラダニ その2

このダニは未だに生態がハッキリと判っておらず,
事前に発生を予防する事が難しい.
一般的によく出現するのは,ビルの屋上,テラス,屋外のプールサイド,ブロック塀,ベンチ等の日当たりの良い場所に多い.
採集された個体を調べると,未だ雄は発見されておらず,
雌のみの単為生殖とも考えられている.
%E3%83%8F%E3%83%9E%E3%83%99%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%80%E3%83%8B.jpg
成長すると1㎜ほどになり,動きが素早く目に付くため嫌われる.
しかし,実害は殆ど報告されておらず,衣類などに付着している個体を知らずにつぶしたりすると,赤くシミが出来程度である.


参考文献:原色ペストコントロール図説Ⅴ,P52

2008年03月25日

カベアナタカラダニ その1

ダニ目
タカラダニ科
Balaustium murorum(Hermann)
カベアナタカラダニ

5月初旬より屋外のコンクリート構造物表面に多く出没する赤いダニ.
昨日,子供と家のまわりを散歩していると,
「そう言えばこの辺にいつもいるよね」てな訳で探してみると・・・いました.
RIMG0020%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BC.jpg
子供連れの良いところは,往来の激しい場所でコンクリート壁を接写していても,
それほど怪しまれないところです.
RIMG0020-%E6%8B%A1%E5%A4%A7.jpg
拡大してもよく判らない.
大きさはまだ針の先程度で,よく見ないと判らない大きさと動きです.
これから約1ヶ月ほどすると,1㎜ほどに成長し,不快生物へと変身します.

2008年03月24日

ウスヒラタゴキブリ

チャバネゴキブリ科  Family Blattellidae
ウスヒラタゴキブリ属 Genus Onychostylus Bolivar
ウスヒラタゴキブリ Onychostyus pallidiolus pallidiolus(Shiraki)
ここで少し学名について.

ある本によるとBalta pallidiola pallidiia(Shiraki,1906)
となっており,現在確認中である為,
とりあえず朝比奈著「日本産ゴキブリ類」に従った.

本種はウスヒラタゴキブリ属の中では比較的広い分布をし,
千葉県や埼玉県でも発見されている.
しかし,私は関東圏では見た事が無く,今年こそは捕獲しようと思っている.
亜種として小笠原にオガサワラウスヒラタゴキブリがいるが,
これもなかなか捕獲に至っていない.

この標本は九州に出張したときに,幼虫で捕獲した個体である.
形態的に似ているミナミヒラタゴキブリと比較してみた.
RIMG0034.jpg
本種の方が一回り大きく,生きていると,
前胸背板に黒点が2コあるので見分けが付く.

2008年03月21日

ヒメマルゴキブリ♂

昨年8月に生まれたヒメマルゴキブリの子供が成虫となった.
♀は成虫と終齢幼虫の形態が確認し難いが,
♂はこのように翅が生えるから判りやすい.
RIMG0029.JPG
♂体長11㎜内外.
やはりゴキブリはこの様に細長い形態が見ていて落ち着く.
はたして何匹いるだろうか,殖えはじめてからの管理が難しそうである.
RIMG0031.JPG
同じような写真で申し訳ない.
翅は艶がなく,屋外でも目立ち難いと思われる.
動きも意外とすばやくこんなのが樹皮下などに隠れたら,
捕まえるのは大変そうである.

2008年03月19日

アメリカカンザイシロアリ

シロアリ目 ISOPTERA 
レイビシロアリ科 Kalotermitidae
Incisitermes minor HAGEN
現在関東地方にを含め全国的に話題となっているシロアリ.
2年ほど前に10匹ほど頂いた個体をクヌギの乾材に入れ,
飼育していたつもりであったが,あまりにも変化がない為,その木を切ってみた.
%E6%9C%A8.JPG
2年かけてこんな状態では死滅したと思ったが,
穴の中にシロアリの腹部のような物が一瞬確認出来た気がした.
どうも生きているようだ.
%E5%B7%9D%E5%B4%8E%E7%94%A3%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%B6%E3%82%A4%20%289%29.jpg
こちらがこの材に入れたシロアリたち.
このシロアリは現在,関東では神奈川や東京などの一部の地区に,
かなりの確率で生息していると聞く.
%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%B6%E3%82%A4%E7%B3%9E%20%281%29-1.jpg
これが糞の拡大.
顆粒状の砂のような糞を天井等から降らすのが発見のポイントととなる.

2008年03月18日

ブラーミニメクラヘビ

メクラヘビ科Typhlopidae
Ramphotyphlops braminus (Daudin, 1803)
本種は全世界の熱帯に分布する爬虫類.
ヘビである.
%E3%83%A1%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%98%E3%83%93.JPG
太さは3㎜内外,
日本での分布は,南西諸島,小笠原など,九州にも分布を広げている.
私は小笠原で1度捕まえた事があるが,探してもなかなか見つからない.
ジメットした地表の石をどけるといるらしいが・・・.
また目撃者の話では木を登る事もあると聞いた事がある.
本種は外来種で,ゴキブリ同様植栽の土壌に付着して分布を広げている.
体長は成長しても20㎝ほど.見た目はミミズそっくりで,
土を掘っていて見かけてもミミズと思い特に気づかない可能性がある.
その為,思わぬ場所に生息している可能性がある.
餌はシロアリなどの土中の微小昆虫らしく,
ヤマトシロアリの飼育ケージに入れたら,シロアリの蟻道のあたりにいるので,
食べているのであろう.
%E3%83%A1%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%98%E3%83%93%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%83%AA.jpg
生き餌を使い,しかも殆どを土中に生息している為,
わざわざ飼育して楽しむ種では無さそうであるが,
ゴキブリをペットとするよりまともと言われそうである.

2008年03月17日

ジャイアントウッドローチ 雌雄

雌雄の見分け方.
大型のゴキブリなので,非常にわかりやすい.
腹部先端の腹板が♂に比べて幅があると♀.
%E3%82%81%E3%81%99%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BC.jpg
こちらが雄.
%E2%99%82%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BC.jpg
見かけ上の腹節の数が♂♀比較して多い方が♂になる.

2008年03月14日

ジャイアントウッドローチ 標本

標本にする際,翅を広げるとこの様になる.
%E6%A8%99%E6%9C%AC.JPG
ゴキブリではなく,別の昆虫に見えなくもない.
展翅した標本の右下はBlaberus discoidalis Serville
昔はBlaberus discoidalis Servilleも大きなゴキブリだと思ったが,
上には上がいる.
アマゾンにはさらに巨大な種がいるらしく,
標本で見た事があるが,生きたのを触ってみたい.

2008年03月13日

ジャイアントウッドローチ幼虫

成虫が成虫なだけに幼虫も巨大である.
%E5%B9%BC%E8%99%AB.JPG
これは終齢幼虫.
ゴキブリには見えない.
このぐらいになると,掴んで暴れられると脚の棘が手に痛い.
%E6%A3%98.jpg

2008年03月12日

ジャイアントウッドローチ成虫

ジャイアントウッドローチ
Familiy Blaberidae
Subfamily Blaberinae
Genus Archimandrita
Archimandrita tesselata (Rehn)
国外産ゴキブリとしては大型の種.
%E2%99%80.JPG
上は雌の成熟個体.
迫力である.このへんになると12~15gほどの体重になる.
体長70㎜前後になり,幅もある事から,ブラベラス属の大型種より大きく見える.
日本にはArchimandrita属ではもう一種Archimandrita marmorataが入っている.
%E2%99%82.JPG
これは新成虫.
大型の昆虫ではあるが,繁殖力は旺盛でスペースと餌さえ確保出来れば,
どんどん増える.
しかし,甲虫類と違い餌と水を入れておけば気が付くと成虫になっている.

2008年03月11日

巨大マダゴキ

ドワーフヒッシングローチの大きさ比較で.
%E6%AF%94%E8%BC%83.JPG
最近Princisia vanwerebecki "big "として入手した種.
約70㎜ある.
本種も「シューシュー」音を出す.
♂であるが,薄くて幅があり,動きはゆったりとしている.

2008年03月10日

ドワーフヒッシングコックローチ

ドワーフヒッシングコックローチ 
学名 Elliptorhina chopardi (Lefeuvre)
英名 Dwarf Mdagascar hissing roach
直訳すると「シューと音を出す小型のマダゴキ」となるだろうか,
色も一般的なマダゴキより明るく,なにより小さい.
%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%95%E2%99%82.JPG
♂である,前胸背にマダゴキの特徴である2隆起が現れる.
体長は40㎜程度.
脂ぎっておらず,大きさ,色見ていてかわいいと思う.
%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%81%E3%81%99.JPG
♀である.すでに腹部に仔を身ごもっている.
こうなると少し長くなり,50㎜ほど.
一般的に言われるマダゴキとは属が違うが,マダガスカルに分布しているらしい.
それにしても皆「シュー」音を出すのは面白い.

2008年03月07日

家ネズミの参考書

昨日,東京でねずみ駆除協議会の研究会が行われた.
様々な家ネズミ研究の専門家,行政の方々においで頂き,
今問題になっている日本のクマネズミ問題について討議する,
おそらく日本で最先端の研究会だと思う.
そこで,議題はいろいろあったが,嬉しかったのは,
日本の家ネズミ研究の大家,
矢部辰男先生の執筆した本が出版されたとの事で,
早々本をサイン付きで手に入れた.
honn.JPG
矢部先生は,家ネズミ問題について,非常に真剣に研究されており,
また,非常に気さくな博士で,私もついつい年の差を超えていろいろ気軽に相談させて頂いている.
そのサインである.
sainn.JPG
まだ読んではいないので,内容のコメントは後日にするとして,
皆さん読んで見てはどうでしょう.

2008年03月06日

啓蟄とハエトリグモ

今日は暦の上で「啓蟄」と言われているようで,
私的にこの言葉は心ときめく響きがあります.
しかし,特別この日を境に生物たちが多くなるわけでもないのだが,
朝の気温も気のせいか温かく,
郊外に行けば昆虫類が活動しているような気にさせてくれる.
そこで昨日の続きとなるのだが,室内に持ち込まれた土壌は,
室温により一足先に冬眠からさめる.
ヒメアリのタッパーの中もコバエやらハエトリグモやらが顔を出し始めた.
haetori.JPG
ハエトリグモはクモ目,ハエトリグモ科のクモ類の一般的な呼び名で,
都市部にも普通に生息しおり,アシダカグモのように巣をつくらず,
徘徊しながら餌となる昆虫類を捕食する.
いわゆる益虫である.
私の家にもたまに顔を出し,虫嫌いの家族の中でも結構人気者になる.
触っても咬む事もせず(咬めないのかも),
もう少し大きければ愛玩用ペットとして流行したかも知れない.
これがどうもコバエ類を捕食しているらしく,
コバエが出てきてもいつ間にかいなくなっている.
コバエ類は一度発生すると,マットを総交換しなければならず,
非常に面倒くさい.
初期のうちに駆除出来れば非常に楽である.
さて,結果やいかに.
写真のハエトリグモ種名が保育社原色日本クモ類図鑑ではわからなかった.
わかる人がいれば,教えて頂きたくよろしくお願いします.

2008年03月05日

ヒメアリとコバエ

ヒメアリ(monomorium intrudens)は本州以南に生息する小さなアリである.
RIMG0003-1.jpg
希に家屋内に侵入して来るが,殆ど問題にはならない種.
近い仲間でイエヒメアリは家屋内専門の小型の蟻で,室内の至る所に営巣し,
食卓の上や密閉していない食品に群れて集り,大問題となる.
近年特にビル内で発生し,難防除種として問い合わせが多くなっている.
ゴキブリに関係ないようだが,実は関係がありまして,
ゴキ採集の際,土ごと採集してきた土に大量に紛れ込んでいたのでいた.
もったいないので,いずれ時間のあるときにしっかり同定&標本作製&写真撮影するつもりでタッパーに入れ放置しておいた.
大概こんな土にはコバエ類(大体チビクロキノコバエが多い)が発生する.
%E3%83%81%E3%83%93%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%8D%E3%82%AD%E3%83%8E%E3%82%B3%E3%83%90%E3%82%A8%E3%80%80Bradisia%20agrestis%20SASAKAWA%20%284%29.jpg
土中にはこの手の幼虫がわんさか生息しているのだ.
放っておくと脱出して様々な土用品(観葉植物等)にうつり問題となる.
カブトムシマットに発生するのもこの種が多い.

2008年03月04日

マダガスカルゴキブリ産仔 3

しばらくすると,産んだ卵を口元の小顎肢でまさぐりはじめた.
この時点で歩き始めている個体は8匹,
孵化していない卵を食べ始めた.
%E5%8D%B5%E9%A3%9F.JPG
しかし,よく見ていると孵化しそうにない未発達の卵や,
明らかに死んでいる卵を選んで食べている様だ.
卵が出す振動か臭いで生死がわかる様だ.
それから数時間後,結局この時孵化しそうだった卵食を免れた卵も,
薄い卵膜から抜け出す事ができず死んでしまった.
%E5%8D%B5%E9%A3%9F%E3%82%92%E5%85%8D%E3%82%8C%E3%81%9F%E5%80%8B%E9%81%94.JPG
最終的に幼虫として活動をはじめる事ができた個体は9匹のみ.
少し手助けすれば脱出出来そうな個体もあるのに駄目であった.
おそらく野生ではもっと確率が高いと思われるが,
飼育下ではうまくいかない事が多いのだろう.

2008年03月03日

マダガスカルゴキブリ産仔 2

生まれたての1齢幼虫.
%E7%99%BD%E3%81%84%E5%B9%BC%E8%99%AB.JPG
1齢なのに10㎜以上ある.チャバネゴキブリの終齢に近い大きさである.
体内にある全ての卵を産み落とした後に茶色のジェル状の物質を出し始めた.
糞かと思ったが,白い幼虫たちがそれを食べにやってくる.
%E8%85%B8%E5%86%85%E7%B4%B0%E8%8F%8C.JPG
腸内細菌でも含まれているのであろうか.
材食性のFamiry Panesthiidaeは腸管内のバクテリアが消化に重要な役割をしているらしいが,本種はどうであろう.

Copyright©2007 CIC Inc All Right Reserved.